社会人経験なしのフリーター(バイトやパート)は正社員へなるのは厳しいの?




統計局が実施した「労働力調査(2018年版)」では、非正規の職員・従業員は2120万人に達したと報告されました。この数字には定年後も非正規で働いている高齢者の人数もカウントされているので、さらに細かく見ていきましょう。

そうすると、男性は15~34歳で646万人、女性の15~34歳は426万人となります。非正規の半数以上が中卒以降~30代前半の男女が占めるという事が分かりますね。

そんなに多いならこのままフリーターでもいいか・・と、正社員になることから逃げてはいけません。同調査によると、正規職員・従業員の人数は4年連続で増加していると報告されているからです。みなさん、フリーターのままじゃダメだとしっかり行動を起こしているのですね。

とはいえ、バイトやパートの経験しかないと正社員になるのは難しいのではないかと不安視する人は多いことでしょう。確かに正社員として5年間過ごしてきた20代とフリータとして5年間過ごしてきた20代では、同世代でも社会人としての評価は違います。それゆえに転職が楽にはできない可能性も否定できません。

しかし、フリーターが転職市場で無価値ということはありません。社会人経験なしのフリーターからでも正社員に転職することができます。そのために知っておくべきポイントをここから紹介していきましょう!




フリーターは「社会人経験なし」扱い?

バイトやパートしか経験したことがないフリーターは転職に不利だとされる一番の理由が、「社会人経験なし」とみなされることにあります。

一般的にここで言う「社会人経験なし」とは、学校卒業後に仕事に就いた経験全てを指すので、必ずしも正社員である必要はありません。つまり、通常であればフリーターとしての経験も社会人経験のひとつになるのです。

しかし、転職というシーンにおいては求人広告を出す企業によって社会人経験の解釈が変わるのが現状です。企業によっては、フリーターとしての経験は社会人経験としてみなすことはできないと判断することもあります。

なぜ、フリーターとしての経験を社会人経験と認めてくれないのでしょうか?2つの理由を解説します。

責任感の重さの乖離

フリーターを社会人経験と認めない理由のひとつに、「仕事において重い責任を背負ったことがない」ことが挙げられます。

たとえば仕事で大きなミスをしても、正社員から「もういいよ、あとはこっちでフォローしておくから」と、最終的に責任を背負うのはバイトではなく正社員というのはよくあることです。

こうやって誰かが最後は尻拭いしてくれるのが当たり前な働き方をしているという印象が、「うちに転職しても仕事を最後までやり遂げられるのか、責任を負えるのか」といった疑惑を持たせてしまいます。

またフリーターとしてしか働いたことがない人は、そもそも責任が重い仕事を任されたことがないという事も転職の大きな壁になります。

企業にとっては「これまで責任のある仕事を任されたことがない人がうちでやっていけるのか?」と、不安に思ってしまうのです。

バイトやパートでも一生懸命働き責任を全うする人はいますし、逆に正社員でも責任感が全然ないという人もいます。

本来は責任感の有無は雇用形態で左右されるものではなく、本人の人間性によるものですが、フリーターというイメージの悪さが個人の責任感を見抜くための障壁になっているのです。

社会人としてマナーやスキルの問題

フリーターとしての社会人経験だけでは、社会人としての最低限のスキルを身につけていないとみなされるのも転職を難しくする理由です。

社会人としての最低限のスキルとは具体的に何を指すのか、それは一般企業を顧客としたときに求められるビジネスマナーです。

名刺の渡し方やビジネスメールの書き方、敬語の使い方など、正社員として働いていたら最初に身につけているスキルを意味します。

フリーターとして働く場合、現場の最先端の仕事を任されるので、こうした顧客応対は任されませんよね。

フリーターが多いバイトと言えば、飲食店の接客対応やレジ打ち、カラオケやレンタルビデオ店の店員、コールセンター、軽作業系など・・。相手をするのは買い物客がメインで、職種によっては1人黙々と作業することもあります。

それはそれで社会に貢献している大事な仕事なのですが、社会人としてのスキルとしては物足りないとみなされるのです。

また、これまでのバイト・パート歴によってはエクセルやワード、パワーポイントといったofficeシリーズを使ったことがない人もいることでしょう。

その場合は、必要最低限のパソコンスキルもないと判断されて、さらに転職が不利になる可能性があります。

正社員から逃げるな!さっさと転職(就職)活動しましょう

企業がフリーターとしての経験を社会人経験とみなさない理由を知ると、余計に正社員になることに抵抗が出てくるかもしれません。いえ、正直なところ「正社員になるのが恐い」と感じている人も多いことでしょう。

しかし、正社員になることから逃げてはいけません!正社員になることから逃げる時間が長引くほど、「正社員になるのって大変そう」「もの凄い責任を負わされてプレッシャーでつぶされそう」「とんでもない残業を課されて身も心もボロボロになりそう」など、勝手な負のイメージを膨らませて余計に恐怖心が増してしまいます。

>>転職を怖い・不安を感じるのは普通!怖い・不安と思う転職を乗り切るコツ

それに、フリーターの期間が長引くほど正社員になるのが難しくなるのも正直なところです。働いた経験がないニートなら、なおさら難しくなるでしょう。

やっぱり、フリーターは20代のうちに脱しておくのが理想的。30~40代になってもフリーターのままだと、応募できる求人自体が減ってしまいます。

同世代が正社員として鍛えられていた時期にフリーターとして自由気ままに過ごしていた分、正社員になるまでには回り道を歩くことになる可能性があります。しかし、フリーターが必ずしも正社員になれないという事はありません。自分次第で今を大きく変えることができるのです。

転職市場が活発な現代では、フリーターから初めて正社員になる人も積極的に雇用している企業やフリーターから正社員になった人にもいちから教育をしてくれる企業も数多くあります。

フリーターから正社員への転職活動は、1日でも早く始めるべきです。

>>大卒フリーターのデメリット!3年以内に就職しないと人生負け組

次の章からは、転職活動を成功させるコツを紹介しましょう。

社会人経験のないフリーターは正社員への転職(就職)は困難なの?

高卒や大卒時に就職した人と比べると難しいのは事実ですが、フリーターが正社員になることは可能です。

ただし不利な状況から転職活動をスタートさせるので、人材が溢れかえる転職市場で自分を上手く売り込む必要があります。

では、具体的にどうすればよいのでしょうか?ここではフリーターが転職活動で正社員になるためのポイントを5つ紹介します。

バイト時に得た「出来るポイント」をアピールする

正社員への転職活動の第一歩は、これまでのキャリアの棚卸にあります。フリーターとして働いてきた経験の中で、どういったスキルを身につけたのか、どんな経験をしてきたのかを深く掘り下げてみましょう。

先述の通り、本来であればバイトやパートの経験も社会人経験のひとつです。あなたのフリーターとしての経験もよくよく振り返ってみると、さまざまなスキルを培っていることが分かります。

ここで重要なのが、「自分のキャリアが応募する企業に対してどのように役立つか」ということをイメージしながらキャリアの棚卸をすること。

たとえば、パソコンを使う業務が多い一般事務に応募するのであれば、軽作業やレジ打ちの経験ばかりアピールしても企業には響きません。それよりも、在庫管理をエクセルや独自のシステムで行っていたことやお客様の問い合わせメールの対応をしていた経験の方が、興味を持ってもらえます。

このように、応募する企業ごとに自分の経験と企業側のニーズをうまくリンクさせるのが転職を成功させるポイントです。

その上で、「即戦力として使えるスキルであること」や「社会人としてのマナーも身につけてきたこと」も上手にアピールしましょう。

自分の理想は程々にする(笑)

「転職は売り手市場」「企業はどこも人手不足」とニュースでたびたび報じられているにもかかわらず、なぜフリーターがこんなに多いのかご存知ですか?時間に縛られたくない、追いかけたい夢があるといった理由もありますが、特に多いのが「フリーターは高望みをし過ぎる」というものです。

正社員になったからには高給取りになりたい、出世しやすいところで働きたい、社会的ステータスが高い(高そう)職種や企業に就きたいといった高い理想を持ち過ぎるゆえに企業を選り好みしてしまっているのです。

高い理想を持つことは転職のモチベーションになるので、ある程度は必要でしょう。また、企業を自分の理想に合わせて一定数まで絞り込むことも悪くありません。

しかし、あまりに身の丈に合わない選び方をしてしまうと応募できる企業自体がなくなってしまいますし、そうした人気企業にフリーターから雇用される可能性は少ないのが現状です。

フリーターから初めて正社員を目指すときは、理想は程々にしておくのが転職を成功させるポイント。これから築き上げていく正社員としてのキャリアの土台を作るものと割り切るのも良いでしょう。

正社員としてある程度の期間働いた後であれば、転職活動がより有利になります。理想通りの人気企業へ挑戦するのはそれからでも遅くはありません。自分は高望みし過ぎていないか、改めて応募企業を見直してみましょう。

熱意をアピールする

応募企業に熱意を伝えることは、2つの意味で重要です。

・フリーターから転職という不利な状況を打開するため
・ほかのフリーター応募者と差をつけるため

同じような年代、経験を持つ応募者が来たとき、面接で最後に見られるのはやはり熱意です。フリーターが複数人応募してきた場合はなおさらでしょう。

ここでも重視したいのが、「熱意ある自分が企業に転職するとどれだけ役立つか」ということをアピールすること。あくまで企業側に寄り添ったアプローチをすることを忘れないでください。

漠然と「頑張ります、やる気あります」というだけでは、ありきたりなので面接官に何も伝わりません。それどころか、口だけじゃないのかという疑惑さえ持たれてしまいます。どの企業に言っても無難に当てはまる「頑張ります」という言葉を、応募先ごとにアレンジして伝えることを意識しましょう。

アルバイトで働いていた企業と応募先の企業が、同じ業界や職種である場合は、「正社員として業務に携わることで、より社会的に貢献したい」ということを伝えるのもひとつの手です。

熱意が企業に伝われば、信頼できる人材だという印象を持ってもらえます。そうすれば、正社員として採用されるだけでなく、採用後に実際に働くことになってもスムーズに職場に溶け込めるようになるでしょう。

資格取得にはあまり意味はありません

フリーターの中には「今は資格を取る勉強をしているから、正社員になるのはその後」と言う人がいますが、こうした転職活動はおすすめできません。理由は主に3つあります。

・資格を取るまでに数か月~1年近い時間がかかる
・現場で求められるのは、資格の有無ではなく実践経験である
・資格の勉強が正社員になることから逃げる原因になっている可能性がある

多くの資格の場合、試験が実施されるのは年に1~2回くらいです。さらに資格を取るとなると月単位で勉強する必要が出てきます。そして、試験結果が出るまでの間も時間がかかることを考えると、トータルで1年近い月日を要することになるのです。

求人情報で必須と明記されているような専門的な資格でもない限り、ここまで時間をかけてまで取る価値はありません。テキスト代や受験料も結構高いですから、お金と時間の無駄遣いになる可能性もあります。

ここまでのリスクをかけてフリーターが資格といえば、パソコンスキルを試すoffice系や社会人としてのマナーを学ぶ秘書検定など。これらの資格に全く価値がないとは言いませんが、どうしても勉強したいのであれば転職活動と並行するべきです。

そして、資格を取得したとしてもあくまで体系的に概要を学んだにすぎず、実践レベルでの経験は身につけていないことを忘れていはいけません。

転職活動中の自己PRにおいても、採用後の業務においても、過度にできることをアピールしないことが大切です。また、資格を取ることが正社員になることを恐れ入ることによる言い訳や逃げ道になっていかいかどうかも、自問自答すると良いでしょう。

転職サイト・転職エージェントを利用する

フリーターが正社員の求人を探すためには、転職サイトや転職エージェントを利用しましょう。中でもおすすめなのが、転職エージェントです。

転職サイトより転職エージェントを勧める理由は、効率的にキャリアの棚卸をできる事にあります。

転職サイトには、職務経歴書のようにこれまでのキャリアや自己PRを書く欄があります。しかし、フリーターのようにバイトやパートの経験しかない人にとっては「この経験は職務経歴として書いていいの?フリーターの自分がアピールできる点って何なの?」と迷うケースが少なくありません。そこで的外れな事と書いてしまうと、応募先の企業への印象も悪くなってしまいます。

一方で転職エージェントなら専属のキャリアカウンセラーがついてくれるので、キャリアの棚卸で迷うことがありません。どういった経験をアピールすると企業に響くのか、しっかりアドバイスしてくれます。

また、自分ではPRポイントにならないと思っていた点も企業にアピールすべきポイントだと教えてもらえることも。こうした潜在能力を引き出してもらえるのも、転職エージェントならではのメリットです。

もうひとつ転職エージェントがおすすめできるのは、サービスによって特徴がはっきり分かれている点にあります。

キャリアや職種などを問わず、総合的に求人を掲載している転職エージェントもありますが、中にはフリーターや第二新卒といった、社会人経験が少ない人のための求人を集めた転職エージェントもあるのです。

こうした自分に合った転職エージェントを活用すれば、採用されやすい求人を見つけることができます。転職エージェントは非公開求人も多いので、しっかりキャリアカウンセラーと向き合えば、自分だけに求人を案内してもらえるチャンスもありますよ。

>>信用できない転職エージェントや担当者にあった時の対策

フリーターが正社員になるのは勇気がいりますよね。だからこそ、転職のプロの力を借りるのもひとつの手です。ぜひ、転職エージェントを活用してみましょう。

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