新人教育は疲れる!ストレス!うんざり!新人教育にイライラしなく疲れないための対策

仕事の不満

仕事に慣れてくると新人教育を任されるようになり、それまでとは全く違う疲れやストレスに直面して悩んでしまうことがあります。

自分が教わって覚えてきたものを後輩に教えるだけだと思っていたのに、いざ教育するほうの立場になってみると、思い通りにいかなくてイライラすることが多いんですよね。悪戦苦闘するあまり新人の人間性まで苦手になってしまう、仕事全部が嫌になるといった悪影響も。

なぜ新人教育はこんなにもストレスが溜まるのでしょうか。まずはイライラしてしまう理由ひとつひとつと向き合ってみましょう。何にイライラしているのかがわかってくれば、今度はその対策を考えることができます。

定期的に新入社員が入ってくる会社では、新人の教育は避けて通ることが難しい課題です。新人教育が上手くいかなくてうんざりしている、そんなあなたはぜひ一度目を通してみてくださいね。

新人教育の疲れる理由

入社してくる新人がひとりひとり違う人間である以上、新人教育によって生じる悩みの内容も千差万別です。しかし大まかにとらえていけば、その性質はいくつかのパターンに分類していくことができます。

代表的なパターンを解説いたしますので、あなたの場合はどれに当てはまるか考えてみましょう。複数、もしくは全部が該当するような複雑なパターンもあるかもしれません。

ジェネレーションギャップの問題

新人との年齢差があるほど深い溝となりやすいのがジェネレーションギャップ。世代ごとに生じる価値観や考え方のズレのことですね。

仕事の現場においては、若者の非常識な振る舞いに年長者が呆れてしまうというエピソードをよく耳にします。指導する立場としては「そんな事から教えないといけないのか」と頭を抱える問題であり、笑いごとではありません。

時には指導してもらっている立場なのに反論してくるなど、生意気な新人に手を焼くこともありますね。「自分が新人の頃は先輩の言うことは絶対だった」という人からすれば、びっくりしてしまうことでしょう。

今の若者は簡単にたくさんの情報が手に入る環境で育ってきたためか、年長者に頼るという感覚が薄いようです。会社や先輩が常に正しいとも思っていませんから、自分の意見や権利もしっかり主張する傾向があります。

ただ、先輩のいう「常識」が世間から見て非常識な場合も少なからずあります。時代の変化についていけていないのは年長者のほう、という側面もあるのがジェネレーションギャップの面倒なところなのです。

パワハラを懸念して厳しく指導できない

労働環境の見直しが進む社会の中、「パワハラ」という概念も世間に広く浸透してきました。あまりにも浸透しすぎたせいで、指導をする立場の人間は色々とやり辛いくらいです。

パワハラ問題で告発されるような厄介事がないよう、社内での部下への接し方はかなり神経質に監視されています。教わるほうも、パワハラを受けていると感じたら黙ってはいません。新人教育の際には注意しなければいけない場面も多いのに、厳しく叱りすぎるとパワハラで糾弾されるリスクが発生するのです。

強く言えばパワハラ扱い、かと言ってやんわり注意しただけでは真剣に受け取らない。結局なかなか新人が成長せず、教育係が指導力不足だと責められることになります。

教えるほうが新人に気を使った挙げ句、すべての責任を押し付けられる。時代の流れとはいえ理不尽なものです。やってられませんね。

自分の仕事にプラスして新人教育もやる

新人は規定の研修を経て最低限の技量を習得してから仕事に合流する、という形式をとっている企業はごく一部です。ほとんどの場合On the Job Training(通称OJT)といって、実際の業務を行いながら先輩が新人を教育することになります。

つまり教える側は自身が抱えている通常業務にプラスして、新人教育という負担が増えている状態です。新人の子がある程度仕事を覚えるまでは戦力にならないどころか、教える手間が生じているぶん1人でこなすよりも時間がかかります。

新人教育の労力に対して手当などが出ればまだモチベーションも保てますが、実際には新人をしっかり育て上げたとしても手当どころか評価に繋がらないこともあるのです。しかもなぜか、育てた新人がミスをすると教育係の責任とされがちです。

こんな条件では新人教育を引き受けても損しかなく、貧乏くじを引いたような気分になりますよね。

新人教育のやり方を誰も教えてくれない

一部の大企業では育成専任の担当者が配属されていたり、新人教育用のマニュアルが用意されていたりします。育てるためのステップがとても合理的に考えられているため、新人教育がスムーズにできるのです。

しかし小さな企業でそういったものが用意されていることは少なく、指導内容や方法は新人教育係に丸投げされています。何をどこまでできるように教えれば良いのかすら指示されないなんてこともザラです。

指導する技能のない人ほど「ちゃちゃっと教えてあげて」なんて気軽に言いますが、肝心の指導方法は誰も教えてくれません。通常業務ができることとそれを人に教えて習得させることは別の技術である、そういった認識が欠けているのが原因です。本来、経験や適正のない人が簡単にできることではありません。

これに関しては誰彼構わず新人教育を任せる会社に問題があるといえます。しかし実際にそこまで考慮して人選している会社は少なく、任された側にもほぼ拒否権はないことが事態を厄介にしているのです。

>>仕事に限界を感じて飛ぶ(バックレ)は問題ありません! 仕事を飛んだ時のメリットデメリット

新人教育に疲れたときの対策

もう新人教育なんて嫌だ…と思ってはいても、自分の評価が落ちるのが怖くて仕方なく続けている、という人もいるのではないでしょうか。そんな毎日はイライラばかりが募って辛いですよね。

新人教育は確かに面倒で疲れます。でも心構えを変えたりちょっとしたコツを掴んだりするだけで、あなたのストレスを減らすことができるのです。

上手くいけば新人もスムーズに成長できますから、ぜひとも実践してみてください。

疲れる新人教育もデメリットだけではありません

まず「新人教育を押し付けられた」という意識は捨てましょう。ネガティブな感情は必ず態度に表れてしまい、相手にも伝わります。自分が教わる時にだって、面倒臭そうな態度の人間は信用できないと感じるはずです。

新人教育をしても、会社や上司から評価されることは少ないでしょう。でも実はあなたを一番評価してくれるのは、あなたが育て上げた新人なのです。

あなたがいつか仕事でピンチになった時、一人前になった新人が手助けをしてくれるかもしれません。仕事を褒められた新人が、教えてくれた先輩のおかげだと言ってくれるかもしれません。

自分を尊敬して慕ってくれる、そんな可愛い後輩を育て上げたことがあなたの自信となります。今は新人でも、いずれは成長して一緒に仕事をする同僚になるのです。長い目で見れば、あなたの仕事をサポートしてくれる心強い存在を育てているともいえますね。

いつかあなたが仕事を変える時が来たとしても、新人教育の経験は転職活動でもアピールできるポイントです。成し遂げたことは何かしらあなたにメリットをもたらします。

やり手の人材と比較はしないこと

新人の態度や仕事の覚えが悪い時、教える側はついイライラしてしまいますよね。どうしてイライラしてしまうのかというと、思ったように物事が進まないからではないでしょうか。

>>仕事や上司の理不尽でストレス・イライラ!理不尽の対処方法

おそらくこういう時、自分の経験の中の誰かと新人を比べているはずです。「前に入ってきた子はもっと飲み込みが早かった」とか「自分が新人の頃はもっと先輩に対して従順だった」とか。もしそれを声に出して新人に嫌味を言っているのであれば、指導法としては最悪です。

あなたの仕事は目の前の新人を一人前に仕事ができる状態まで育てることです。必要なのはどうすれば相手が教えた内容を習得できるかと考えることであって、誰かと比べてもどうにもなりません。

「これくらい出来て当たり前」といった考え方は一切捨てましょう。教える相手の得意なこと、苦手なこと、性格などをしっかり見つめ、その人に合った指導の仕方を考えるようにしてみてください。

ダメなとこの指摘はそこそこに良い部分を誉めて伸ばす

新人を教育する上では、注意したりダメ出しをする機会が多くあります。特に少しずつ新人の覚えたことが増えてきた段階では、とりあえずやらせてみて間違っているところを注意するという指導法を取ってしまいがちです。

しかし新人からしてみるとこれで合っているかどうか不安になりながら一生懸命挑戦しているのに、注意ばかりされていたらどんどん自信がなくなってしまいます。ちゃんと正しくできていること、できるようになったことは誉めてあげるべきです。

頑張りが認められれば嬉しくなってやる気が出るのは誰だって同じ。自分のことを認めてくれる相手の言葉であれば、ダメ出しだって信頼して受け入れる気になります。

否定したらその倍は肯定してあげるくらいの気持ちで指導するのが、相手のモチベーションを保つコツです。これは教える方にも効果があります。粗探しばかりしているよりも成長の喜びを共有した方が、やり甲斐を実感してポジティブに取り組むことができるのです。

人間関係は蜜月にならず適度な関係でいい

女性が新人教育に携わる場合で陥りやすいのは、母親が子供を育てるかのようにベッタリした関係を築こうとしてしまうことです。

手取り足取り全てをサポートして1人では何もできない状態になってしまったり、新人の行動を全て把握しないと気が済まなくなってウザがられたり、挙句の果てにはプライベートの行動にまで口を出したり…要は子供離れできないお母さんのような状態ですね。

新人が自分の言うことを聞かない、と嘆いているパターンではこのように過干渉で行動を支配しようとしている場合も見受けられます。

1人の人間として尊重すべきなのは子育ても新人教育も同じです。一通りのことを教え終わったら、あとは新人が1人でも仕事をできるように見守りましょう。向こうから頼ってきた時だけ、少し手助けをしてあげるくらいの距離感で充分です。

新人教育に悩んだら人に相談する

色々と頑張ってみてもやっぱり悩みやストレスが減らない、そういう時は絶対に自分1人で溜め込まないようにしましょう。ストレスを溜め続けて良いことなんて何一つありません。

新人が余りにも手に負えない問題児である場合、トラブルを起こした時の責任が全て教育係であるあなたに回ってくる恐れもあります。普段から困っていることを上司や同僚に話しておくことで、多少はリスク回避ができるでしょう。

こんな努力をしたけれど状況が変わらない、あまりにも相性が悪い、そういったことが上司にちゃんと伝われば、新人教育係を別の人に変えてもらえる可能性だってあります。

与えられた仕事ができなかった以上、あなたの評価は下がるかもしれません。けれどストレスであなたが体調を崩すよりよっぽどマシですし、他の仕事で挽回することだってできます。

>>仕事のストレスで限界を感じた時の対処方法は?

まとめ

新人教育でイライラしてしまう理由とその対策、参考になりましたでしょうか。少しでも役に立ったのなら幸いです。

取り組み方や工夫次第で状況が変わる可能性もあるとはいえ、新人教育は忍耐や冷静さが必要であり、向き不向きの分かれる仕事です。どうやっても自分には無理だと思う時には、辞退したほうが後々のダメージが少なくて済みます。

適正を考慮せずに新人教育を任せているような会社もどうかと思いますが、理由を説明して辞退を申し入れても受け入れられない会社であればもっと最悪です。

育成を軽く考えている時点で、人材を大切にしていない会社です。これ以上神経をすり減らされる前に、もっと信頼できてあなたを大切にしてくれるような会社に転職するというのも一つの方法ですね。

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