仕事に限界を感じて飛ぶ(バックレ)は問題ありません! 仕事を飛んだ時のメリットデメリット

「このまま仕事を続けることは、もう限界!」
あなたは今、このような状態に陥っていませんか?

本来ならこのような切羽詰まった状態になる前に、上司との相談のうえ、有給休暇の活用、職種や配置転換、最悪の場合には退職などのような、なんらかの対策を取ることが望ましいです。

しかし、上司に相談して返ってきた答えが、あなたの納得できる内容でなかったとすればどうでしょう。

または、言いにくいと思いながらも思い切って相談したのに、まったく相手にしてもらえなければどうしますか。

「バックレてしまおう…」という気持ちが芽生えても、不思議ではありません。むしろ自分を守るための一つの対策として、当然の考えなのではないかと思われます。

とはいえ、今のあなたの中に気持ちの余裕が少しでもある場合、次のようなことが頭をよぎるのではないでしょうか。

・仕事を飛ぶって無責任?
・仕事を飛んで本当に大丈夫?
・仕事を飛ぶと、この先どうなるんだろう?

この記事では、そんな仕事を飛んだ時のメリットやデメリットを中心にお伝えしていきます。

今、あなたが感じている不安や疑問に対する内容もあるかと思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

仕事を飛ぶ(バックレる)のは無責任な行為なの?

仕事を飛ぶということは、一概に無責任な行為とは言えません。

確かに社会人として、無断欠勤や逃げは褒められる行為ではありません。通常であれば、今仕事を飛ぼうとしている人も、そんな行為は大問題だということは十分に理解しているはずです。

それに仕事を飛ぶ人、または飛ぼうとする人は、企業に雇用されている人。つまり、働いて給料を受け取っている立場の人なわけです。

そのような人が仕事を飛ぶ行為をしてしまうと、これまで受け取っていた給料がなくなる可能性が高いため、生活するのに困ります。

それでも大問題であるとわかっている行為や、自分が後々困るような行為をしてしまうということは、精神的に追い詰められて心身ともに悲鳴を上げている状態。

つまり、冷静な判断ができていない状態であると言えます。

>>仕事や上司の理不尽でストレス・イライラ!理不尽の対処方法

ではなぜそのような状態になるのでしょう。

実はこのような場合、企業側に原因があることが少なくありません。

「仕事を飛ぶ(バックレる)=NG行為ではありません」

仕事を飛ぶことは、世間的には批判されがちですが、決してNG行為ではありません!なぜならこれは、自分を守るための一つの方法だからです。

そもそも仕事を飛ぶ行為をしてしまうことには、以下のような理由があることが多いです。

・残業しても、ほとんど残業代が付かない
・どう考えても、今の労働力に今の給料は見合わない
・仕事量が多すぎるため、ほとんど毎日が長時間労働になる
・上司とのそりが合わず、イジメや不当な扱いを受ける
・有給休暇を取れない、または取りづらい雰囲気
・パワハラ、セクハラなどのハラスメント行為を受けた
など

これらに対して、「自分にも責任があるのかも…」と考える方も少なくないかもしれませんが、その人自身はこれまでまじめに業務に向き合ってきたのではないでしょうか。

そうであれば、そのような人が仕事を飛んでしまう理由として、企業側に問題があるためだということが言えます。

これには「だったらこれらの問題を上司に相談して、より良い仕事環境を作る努力をするべきでは?」というご意見もあると思います。

しかし、相談をしたときの上司の対応は、以下のようなものが多いです。

・「今忙しいから」とまともに話を聞かない
・「考えが甘い」と逆に怒る
・「こんなことはどこに行ってもあることだから」と言い含める

これではいつまで経っても今の状況が改善されることは期待できません。

しかも仕事を飛ぼうとしている人が感じているものが、今は小さなストレスや不満でも、このままの状態で仕事を続けていると、日ごとにそのストレスや不満が蓄積されていきますね。

人は、自分が抱えているストレスや不満に対して許容範囲があるものです。そのため、その許容範囲を超えてしまうほどストレスや不満が蓄積し続け膨れ上がれば、心や体には以下のような変調が現れてきます。

・帰宅しても仕事のことが頭から離れず、緊張した状態が続いている
・疲れているのに眠れない
・夜中に目を覚ましてしまう
・昼間に眠気がしたり、頭がぼんやりとしたりしていることが多い
・常に体のだるさを感じる
・人と話すことに鬱陶しさを感じる
・人の話し声が気になって仕方がない
・自分の仕事に対して常に不安が付きまとう
など

これは非常に危険な状態ですので今の仕事環境が改善される見込みがないのであれば、このような状態になってまでも今の仕事を続けるメリットはありません。

ということは、自分を守るための最終手段として、退職を申し出るという選択をせざるを得なくなります。

>>もう無理で嫌な仕事の「限界サイン」は見逃すな!仕事辞め時のサインとは?

ところが上司に退職を申し出ても、「後任が見つかるまで待って」「君がいなければこの職場はダメになるから」などのように言われ、会社の都合で引き留められた場合、そのままズルズルと働くことになる可能性が高いです。

とはいえ、仕事を飛ぼうとする人は、今の心身の状態が限界だから退職を申し出ているわけですよね。

それならば、そんな会社の都合のために自分の時間や心身をすり減らして、ボロボロになる必要はありません。

今後の自分のために、「仕事を飛ぶ」ことも一つの方法です。

仕事を飛ぶメリットデメリット

今後の自分のために選択した「仕事を飛ぶ」行為には、その人が仕事に対して真剣に向きあっていればいるほど、かなりの思い切りが必要だったことだと思います。しかし、そうした思いをしたからこそ得られるメリットは大きいです。

一方、「仕事を飛ぶ」ということを社会人が行う行為として考えた場合、首をかしげる点がまったくないとは言い切れません。そのため、それに対するデメリットがあることも確かです。

ここではそんなメリットデメリットをお伝えしていきますので、これからのワーキングスタイルやライフスタイルをより良いものにするための、参考にしていただければ嬉しいです。

メリット

仕事を飛ぶ選択をした場合には、主に3つのメリットがあります。

これらは結果的に仕事を飛ぶことになった理由への改善になりますので、これをきっかけに自分が納得できる環境やスタイルが作れれば良いですね。

精神的ストレスの解消が期待できる

仕事を飛ぶということは、会社に感じていた精神的ストレスの根源に直面することがないということ。そのため仕事を飛んだ人を「もう限界!」と感じるまで追い込んだストレスは緩和され、やがては解消されることが期待できるというメリットがあります。

例えば、今の仕事に対して見合わないと思われる給料への不満については、働かないわけですからストレスを感じることはありません。

また、会社に行かなければストレスがかかっていた上司や同僚、部下などには会わないわけですから人間関係に悩むこともありません。

もちろんパワハラ、セクハラなどの被害にあうこともありません。

今後良い方向へ向かうためには、会社による精神的ストレスの解消は、仕事を飛ぶことで得られる最大のメリットになります。

心身の健康を取り戻すことが期待できる

仕事を飛ぶと、疲れ切った心や体を癒す機会に恵まれて、健康を取り戻すことが期待できるというメリットもあります。

例えば多すぎる仕事量で長時間労働になり、身体的にはクタクタ。仕事への責任感で精神的には張り詰めた状態が続き、気持ちに余裕がない。

限界を感じて仕事を飛ぶ方は、このような状態になっていることが多いですが、これでは体が壊れてもおかしくありません。

現にもう、体を壊している方もいるのではないでしょうか。

しかし、会社に行かなくなったということは、この状態が回避できたということですので、これも仕事を飛ぶことで得られる大きなメリットになります。

自分で納得できる時間の使い方ができる

仕事を飛ぶと、自分が納得できる自分のための時間の使い方ができるというメリットもあります。

例えば多すぎる仕事量、それによって強いられる長時間労働などでは、自分自身もやりがいを感じ、なおかつ生産性があることで喜びを感じられるのであれば、納得できないことはないと思います。

しかしそうではない場合、仕事をする時間やそのような仕事をする会社への通勤時間は、仕事を飛ぶ人にとって、ただの消費時間でしかありません。

また、「より良い人間関係を築くため」「円滑な職場環境を作るため」などのような理由から業務終了後の断ることができない上司、同僚などとのお付き合いという時間もときにはあると思います。

これは、日頃不満やストレスがたまっていればいるほど苦痛に感じますし、プライベートの時間を削られて時間の無駄遣いになる可能性が高いです。

時間は取り戻すことができませんので、会社に行かなくなることで大切な時間を過ごせるのであれば、これは仕事を飛ぶことで得られる大きなメリットになります。

デメリット

仕事を飛ぶ選択をした場合、考えられるデメリットとしては主に3つのものがあります。

仕事を飛ぶ行為をするまでに至った原因が企業側にあったとしても、これらの可能性があるということは念のために知っておくことが大切です。

会社からの連絡がある

仕事を飛ぶと、会社からの連絡が入ってくるというデメリットがあります。

これはもう関わりたくないと思っている会社からの連絡ですから、仕事を飛んだ人にとっては苦痛でしかありませんね。

しかし、企業側も無断欠勤が何日も続くようであれば、そのまま放置することもできず、なんらかの対処をすることになります。

ただ、「本人はうつ状態で連絡をすることすらできなかった」とか、「急病で入院していて連絡ができる状態でなかった」などのようなことであった場合、企業側としては話を進めることはできません。

そのため会社としては、まず無断欠勤の理由を確認するための電話やメール、手紙での連絡をします。

そして、それで連絡が取れなければ家族や保証人などに連絡がいきますし、直接本人を訪問してみたりもします。

それでも本人との接触ができない場合は、「なにかのトラブルに巻き込まれているのかもしれない」と、捜索願を出される可能性もあります。

そうなれば、仕事を飛んだ人は周囲からの信用性を失うことにもなりかねません。

つまり、仕事を飛ぶことには企業側に問題があっても、結果的に仕事を飛んだ人が悪者になる可能性があるということです。

仕事を飛んだことに悩まされ続ける可能性がある

仕事を飛ぶと、自分の中で生まれる感情に悩まされ続ける可能性があるというデメリットもあります。

「真面目」「気持ちが優しい」「思いやりがある」「義理堅い」などのような人であればあるほどその傾向がありますが、これは仕事を飛んだことに対する後悔ではなく、このような性格であるがゆえに生まれる感情のためです。

では、それはどのような感情なのかと言えば、主に3つあります。

・気持ちが少しずつ落ち着き始める一方で、仕事への責任感が戻ってきた
・これまでいっしょに頑張ってきた、仲の良い同僚や部下たちに対しての罪悪感
・収入がなくなることで、これからどうやって生活していこうという不安感

これらの感情は「仕事を飛ぶ行為に対して、もっときちんと対処すべきだった」という思いを、いつまでも心に残す可能性があります。

問題がある企業にいつまでも自分の時間を費やすことは無駄だと感じながらも、このようなデメリットもあるということです。

懲戒解雇になる可能性もある

仕事を飛ぶと、懲戒解雇になるかもしれないというデメリットもあります。

2週間以上無断欠勤して、会社が出勤を促しているにも関わらず出勤しない社員は、懲戒解雇の対象になるからです。

懲戒解雇になると、以下の5つのことが仕事を飛んだ人にとってのさらなるデメリットにつながります。

・再就職に不利
懲戒解雇になった人に対しては、どこの会社もよほどのことがない限り、入社をさせることはありません。

・離職票に重責解雇と書かれる
ハローワークで就職活動をする場合、再就職先を紹介してもらうことは難しいです。

・失業保険の受取りが遅くなる
自主退職と同じ扱いになり、受け取りが3か月以降と遅くなります。

・解雇予告がされない、または解雇予告手当がもらえない
懲戒解雇の場合には、解雇予告や解雇予告手当の支払いが不要になることがあります。

・退職金の不支給や減額の可能性がある
会社としては、懲戒解雇にまでする社員には払えないという考えからです。

つまり、懲戒解雇は会社が社員に対して行う最も重い処分になり、この処分を受けた人は、今後の死活問題になる可能性が高くなるわけです。

ただ、社員を懲戒解雇にする場合には会社は様々な手順を踏む必要がありますので、手間や時間がかかります。

それに、逆に不当解雇で懲戒解雇にした社員からの訴えがあるかもしれませんし、ほかの社員に対しての影響が大きく、生産性が下がる可能性があります。

会社が懲戒解雇処分を行うことは、非常に少ないと思われますが、懲戒解雇の可能性が全くないわけではありません。

そのため身体的、精神的に可能であれば、会社に対して電話やメールで退職したいということを伝え、内容証明で退職届を送ることをおすすめします。

そうすれば、懲戒解雇になるデメリットを回避することができます。

>>円満退職(円満退社) できない時のリスクとは?円満退職に失敗しない方法

仕事を飛ぶと会社から損害賠償請求が認められるの?

たまにではありますが、仕事を飛ぶと会社から「損害賠償請求をするから!」と言われることがあります。ただ、普通はそのような請求が認められる可能性はありません。

確かに企業側としては、「君の仕事の穴埋めをしなければならないから会社に負担がかかる」「代わりの人を探すために求人をしなければならない」「あなたを育てるためにいくらかかったと思っているの?」などのようなことを言いたくはなるでしょう。

そしてその責任を、仕事を飛んだ人に追求して、損害賠償として請求することを考えるかもしれません。

ところが企業側のそのような請求が認められるためには、以下のようなことを企業側が証明する必要があります。

・どのような損害が発生したのか?
・損害は、具体的にどのくらいのものなのか?
・発生した損害は、仕事を飛んだ労働者によるものなのか?
・損害が発生したという証拠は?

これらを証明するためにはかなりの時間と労力がかかりますが、このようなことをするよりも、生産性をあげることに力を注ぐ方が会社の利益となるでしょう。

仮に証明するための作業を行ったとしても、十分な証明をすることは至難の業。できない可能性は非常に高いです。

また、裁判にはかなりの費用が掛かりますが、一人の社員が生み出す会社の利益や、その社員に対して会社が支払う給料は果たしてどのくらいのものでしょう。これは、裁判費用の方が上である可能性が高いです。

ということは、企業がここまでして一人の社員に対しての損害賠償にこだわることは、まずないということが言えます。

ただ、例えば会社の仕事でこの人にしかできない特殊な仕事内容があり、「〇年の〇日まではこの仕事をします」というような、期間を定めた契約をしていたとします。

しかしそれにもかかわらず、この人がなんらかの理由で仕事を休んでその後退職したため、会社にも損失が発生してしまいました。

このようなときには、損害賠償請求が認められる可能性が高くなりますので注意が必要です。

(実際、東京地判で平成4年9月30日に判決があったケイズインターナショナル事件のような件もあります。興味のある方は、チェックしてみて下さいね。

)

とはいえ、あくまでもこれは特殊なケース。

このようなことでない限りは、仮に損害賠償請求をされても企業側の脅しだけでしかない場合がほとんどです。

次の仕事のことも考えて仕事を飛ぶこと

仕事を飛ぶときには、再就職のことも考えておくことが大切です。

「もう無理!」と何も考えられなくなることもあるかと思いますが、感情に押し流されるまま仕事を飛ぶと、今後の生活に支障をきたすことになりかねません。

そのためこれからも働く必要のある方は、「再就職先はどのようなところを希望するか」「どうしたら収入を安定させられるのか」などのようなことをしっかりと考える必要があります。

そして、限界を感じている会社の退職後には、すぐにでも転職活動を始める必要もあります。

ただ、一般的には転職活動にかかる日数は少なくとも1~3ヶ月は必要とされることが多いですし、もしかしたら1~3ヶ月かかっても仕事が見つからないかもしれません。

そうすると、「気持ちは焦って落ち込む」「なんのために仕事を飛んでまで退職したのかわからなくなる」といった状態を招くことになりますので、そうならないためにも前もって準備をしておくことをおすすめします。

その準備としては様々な方法がありますが、特におすすめなのは“可能であれば在職中に転職エージェントへ登録をしておく”ということです。

これは、これから転職活動をするうえで、とても心強い方法ですよ。

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