仕事の愚痴を言うリスクと愚痴らないための対処法




職場の人間関係に業務内容など、仕事で愚痴を言いたくなることは山ほどありますよね。しかし感情にまかせてあちらこちらで愚痴を言っていると、周りまわってあなたが損することになる可能性があります。

職場でうっとおしい人と思われるどころか、職自体を失うという大きなトラブルに巻き込まれることもあるのです。そうは言っても、職場に対する不満は消せないという人がほどんどでしょう。

では、仕事に関する愚痴を言いたくなったらどうすればいいのでしょうか?社会人として正解の、仕事の愚痴の対処法について紹介しましょう。




愚痴るリスク

「仕事の愚痴を言わない方が良い」と、冒頭で警告したのには理由があります。ここでは、不用意に仕事の愚痴を言うことで考えられる、3つのリスクについて解説しましょう。

やる気のある人間の足を引っ張る

「いつまで安月給で働かせるんだ」「上司の理不尽な指示に付き合いきれない」「こんな会社にいてもやる気が出ないから、毎日定時で帰りたい」など、仕事に関する愚痴はいろいろあります。

思わず職場でポロっとこういった言葉を、発してしまう人もいることでしょう。しかしあなたには不満だらけの仕事でも、やりがいや目標を持ってやっている人もいることを忘れてはいけません。

こういったやる気がある人からすると、愚痴を聞く時間に付き合わされる方が時間の無駄ですし、苦痛です。「あなたが職場に不満を持つのは勝手だけど、私を巻き込まないで欲しい」というのが本音でしょう。

散々愚痴を言った挙句、あなたがいい加減な仕事をしたり、ミスをしたりした場合は、通常のミスよりもあなたの評判が落ちることも念頭に入れておくべきでしょう。

やる気がある社員からすれば、「愚痴ばっか言ってる暇あったら、やるべき仕事はちゃんとして欲しい」「やる気がないからそんなミスをするんだ」と見えてしまうのも無理はありません。仕事で失敗すればするほど、あなたへの不信感は募ることでしょう。

職場の人に愚痴る場合は、こういったリスクがあることを忘れないようにしてください。

聞いている人のストレスになる

仕事の場合に限らず、愚痴聞きを喜んで受け入れる人はいません。だいたいの人はうんざりしながら愚痴を聞かされています。

業務内容に対する不満をぶつけられても、聞かされた同僚にはどうしようもありません。上司や先輩の陰口を言っても、聞かされた立場の人は慕っている場合は不快感を募らせ、むしろ愚痴るあなたの方を嫌いになることでしょう。

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愚痴を言ってあなたがスッキリする一方で、あなたのストレスを背負わされる人がいることを忘れないようにしましょう。

付き合いの良い同僚や部下は、それでもあなたの愚痴に付き合ってくれるかもしれません。しかし、多くの人は愚痴ばかりのあなたから距離を置こうと考えることでしょう。

あなたが話しかけようとしたら忙しいフリをして、「今はちょっと‥」といって話を遮るシーンが増えてきたら黄信号です。

自分勝手なあなたの振る舞いが、周囲に不満を募らせていることを自覚しましょう。このように仕事の愚痴を言うことは、職場での人間関係を悪化させるリスクが増えるのです。

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不平不満は自分に跳ね返る

「こんな最悪な職場環境なのに、なんでみんな愚痴らず黙々と働いているのだろう?」なんて、不思議に思う人もいることでしょう。

確かに、あなたが働いている職場は、客観的に見ても愚痴らずにいられないほどの問題があるかもしれません。

それでもほかの人が愚痴らないのは、「不平不満を言うと、結局は自分に跳ね返ること」を分かっているからです。つまり、愚痴を言えば言うほど、損をするのは結局自分だということを分かっているのです。

先ほども書いた通り、職場の人に愚痴ばかりを言っていると、いざ仕事でミスしたときに「いい加減な気持ちでやっているから」という目で見られてしまいます。

つまり普段から愚痴ばかりで信頼関係を築けていないため、本当に困ったときにあなたの味方をしてくれる人がいなくなってしまっているのです。

そうなれば、あなたは居場所がなくなり、ますます仕事が嫌になることでしょう。仕事がうまくいかなければ、当然ながら昇給も見込めません。金銭的なメリットもなければ、プライベートも楽しめないので、公私ともにあなたは損することになるでしょう。

愚痴らないための対処法

職場で仕事の愚痴を言うのは、一時的にスッキリすること以上のリスクを背負うことが分かりました。しかし、愚痴を言いたくなるほどの不満が消えることはないですよね。では、心のモヤモヤはどうやって解消すれば良いのでしょうか?愚痴の対処法を4つ紹介します。

仲の良い人だけに愚痴る

どうしても愚痴りたいときは、相手を選ぶことが重要です。もちろん、同じ職場の人はNG、取引先の人も避けた方が良いでしょう。

愚痴を言いたいなら仕事でのかかわりが全くない恋人や配偶者、あるいは古くからの友人など、本当に信頼できる人を選ぶようにしましょう。

ただしどんなに信頼できる人であっても、愚痴を言うあなたがどんな風に見えているのかを意識することは大切です。

たとえば可愛い彼女が言いたい放題に誰かの悪口を言っていたら、正直なところ引きませんか?「うわぁ、彼女ってこんな汚い言葉遣いもするんだ」「彼女って、こんなに人の細かいところまで見てあら探しをしてるんだ」なんて思いながら、今後の付き合いについて考えてしまうのではないでしょうか。

あなたが愚痴を言う場合も、そういったことが起こる可能性があるのを忘れないで欲しいのです。

愚痴を言いたくなったら相手に一言「今日はどうしても仕事で我慢できないことがあったから愚痴らせて欲しい」と前置きをしたり、話を聞いてもらった後は「聞いてくれてありがとう」の一言を忘れないようにするといった、心遣いを欠かさないようにしましょう。

もちろん、愚痴を言う間の言葉遣いも大切にしてくださいね。

酒を飲んで憂さを晴らす

お酒を飲むのが好きな人は、飲んで憂さ晴らしするのも対処法のひとつです。ニュース番組でたびたび見かける、新橋のサラリーマンが良い例ですね。

酒屋やバーによっては、少人数制でお店のマスターやスタッフがお酒を提供しつつ、話を聞いてくれることがあります。彼らはお客様の話を聞くのも仕事のひとつと割り切っているので、彼らに愚痴るのも良いでしょう。

美味しいお酒と食べ物を楽しみつつ、仕事の愚痴を言っていれば、お店を出たころには気持ちがスッキリしているかもしれません。これなら頻繁に飲み会に誘える友人がいない人でも、できるのではないでしょうか?

ただし飲み屋の店員やほかのお客さんの迷惑にならないようマナーを守る、健康を害するほど大量のお酒を飲むといった、度を越した飲酒は自分にとって損になるので控えてください。

また、お酒が苦手という人や、健康のためにお酒は控えているという人の場合は、気分転換できる趣味に没頭すると良いでしょう。社会人サークルや地元での集まりなどに参加して、仕事の不満を忘れるくらい楽しめる趣味を見つけると、今の辛さが解消されますよ。

「休みの日は趣味を楽しむ」「私は休日楽しむために働いてるの」と、気持ちのオンオフが切り替えできるようになると、仕事は仕事と割り切れるようになって、愚痴自体が減る可能性があります。

プライベートまで、仕事のことでイライラすることはありません。学生時代に楽しんでいたことを再開させても良いですし、さっそく楽しめることを見つけましょう。

大きな趣味が見つけられない場合は、仕事から帰ったら寝る前に1時間お笑いDVDを見るといった、小さな楽しみを作っておくと良いですよ。

ツィッターや2ちゃんねるに愚痴る

突然ですが、「王様の耳はロバの耳」というグリム童話を知っていますか?王様にロバの耳が生えていることを知った床屋が、誰にも言えない秘密をぶちまけるために穴を掘って「王様の耳はロバの耳!」と叫ぶ話です。

このように、ほかの人にばれない手段で心の中に溜まっている気持ちを解放させるのも、愚痴の対処法のひとつです。現代では、穴を掘る代わりにネットに書くのが主流となっています。中でも、ツイッターや匿名掲示板の2ちゃんねる5ちゃんねる)が代表的ですね。

これなら「飲み会に誘える人がいない」「結婚してるので趣味にお金を使えない」という場合でも愚痴を言ってスッキリすることができます。

ただし、絶対に注意しなければならないことがあります。ネットに書くということは、全世界の人に愚痴を言っていることになるということです。

ネットに愚痴を書く場合は、間違っても個人情報が分かる内容を記載してはいけません。直接誰かの顔を見て愚痴を言うわけではないので忘れがちですが、あなたの愚痴を知り合いの知り合いが見た結果、特定される可能性があるのです。

もちろん、社内の機密情報が漏れるような内容も書いてはいけません。社会的な信頼をなくす、大きなトラブルを引き起こすおそれがあります。「今日も会社行きたくないな~」くらいのあたりさわりのない内容にしておきましょう。

>>仕事が辛くて仕事に行きたくない!と思う原因と対策

ちなみに王様の耳はロバの耳では、穴に埋めた秘密がひょんなきっかけで漏れてしまい、国中の人に知れ渡ってしまいます。気持ちを言葉として外に出すということは、完全に秘密として守られることはないということを、忘れずにいてくださいね。

SNSに愚痴るのはアホなの?

ツイッターなどで検索すると、多くの人が仕事の愚痴を書いているのが見つかります。中には共感できるものもあることでしょう。

しかし、一方でSNS上に仕事の愚痴を書くことを冷ややかな目で見ている人がいるのも事実です。

SNS上ではいろんな立場の人が、あなたの愚痴を見ています。そのため、あなたから見たら不満だらけの待遇や業務内容でも、別の人から見れば贅沢な悩みに見えることがあるのです。失業中の人が見たら、「忙しいアピールかよ」という風に映って、攻撃的な返信をされるおそれもあります。

SNSのようにフォローできる場所に愚痴を書くと、あなたのアカウントをフォローして、そのうちあれこれと口を出してくる人もいるかもしれません。いわゆる粘着というやつです。

「そんなに愚痴ばかり言うなら辞めたらどうですか?」といった大きなお世話から、「今の仕事が嫌ならうちの仕事をしませんか?」といった怪しいお誘いまで起こりえます。

またプライベートな内容も仕事の愚痴も同じアカウントで書いていた場合、両方の個人情報から特定され、職場の上司に「これはあなたじゃないですか?」なんて聞かれる可能性もあります。

原則として、プライベートでのSNSの使い方を企業が束縛する権利はありませんが、企業も機密をばらされるのではないかとハラハラして、あなたにつきまとう可能性があるのです。

SNSは頼り過ぎず、またむやみにフォローやフォロワーの人数を増やすことなく、適度な距離をもって活用することが大切です。あるいは、承認したフォロワーだけがあなたの愚痴を見ることができる、鍵付きのアカウントにすると良いでしょう。

嫌な人、嫌な仕事に合わせるのをやめる

あなたが仕事の愚痴を言いたくなるのは、無理に職場に合わせようとしているせいかもしれません。

考え方が全く合わない上司や同僚に合わせようとしているうちに、本当の自分を見失いかけていませんか?もっと意見を出しても良いのに、ぐっとこらえていませんか?

そんな場合は、無理に職場の人に合わせようと頑張る必要はありません。考え方が合わないのなら、最低限の付き合いをして距離を置いてしまえばいいのです。言いたいことがあるのなら、ミーティングなどでハッキリ意見を出せばいいのです。

職場の人がプライベートでの付き合いも求めてくることが苦痛なら、「予定がある」と言って、定時になったらさっさと帰ってしまえば良いですよ。

職場の人間関係ではなく、業務内容に不満がある場合は「本当は別の仕事をしたいのではないか?」と、自分に問いかけてみましょう。

職場自体に問題はなくても、やりたくない仕事であれば、モチベーションが低下して愚痴を言いたくなることもあります。

あるいは仕事とプライベートのバランスに問題があるのかもしれません。そういった場合は、職場さえ変えてしまえば今と同じ業務内容でもやりがいをもって続けることができます。

いずれにせよ、「これが愚痴を言いたくなる原因だ!」と断定できるものとは、距離を置くのが得策です。

紙に書き出してスッキリする

体に溜まった毒素を排出することを「デトックス」といいますが、精神面においてもデトックスすることはできます。もっとも手軽でお金がかからない心のデトックス方法は、「紙に書く」ことです。

感情にまかせて不平不満を紙に書きなぐると、ストレス発散ができます。心の中のモヤモヤをハッキリと言葉にすることで、自分はどんなことに不満を持っているのか、自分はどんな風に感じているのかといったことが自覚できるようになって、自分を客観視できるようになるのもメリットです。

紙に思ったことを書くことは心理療法にも用いられており、「エクスプレッシブ・ライティング」と呼ばれています。

書きなぐる紙はどんなものでも構いませんが、エクスプレッシブ・ライティングでは専用のノートを用意するのが基本とされています。ノートに書くと、時系列で自分の感情の変化を把握することができるます。

「どの物事に対してどのように感じ、それに対してどんな行動を起こして、どんな結果を得られたのか」といった経過がハッキリと読み取れるので、今後に活かすことができます。努力の足跡がしっかりと残っているので、限界を感じたときも「これだけ頑張ったけど、この職場は自分に合わなかった」と、過去の自分も未来の自分も前向きに受け入れることができます。

紙に書く場合は、ネットに愚痴を書くのと違って不特定多数の人に見られる心配がないのもメリットです。

ただし、ノートに書く場合は置き場所によっては同居人や家族に見られるおそれがあるので、そこだけは注意しましょう。

ノートが誰かに見られるのが心配な場合は、いらない紙の裏側に書いても構いません。書き終わった紙をぐしゃぐしゃに丸めたり、破ったりして捨てると一種の快感が得られますよ。どちらもストレスを和らげる効果があると言われています。ぜひ一度試してみてくださいね。

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