職場の老害はうざい!老害で仕事ができない人の対策

仕事の不満

年輩者というだけでやたらと偉そう、なのに仕事は全然できないという老害社員は、職場にいると心底うざい存在ですよね。

たいていの人は「年長者の指示には従いましょう」「老人は労りましょう」と言われ育ってきていることもあって、迷惑な老害に遭遇するとなかなか強い態度を取ることもできず困ってしまうのではないでしょうか。

もちろん年輩者がすべて老害というわけではありません。有能で人格的にも素晴らしい人生の先輩だってたくさんいます。しかし尊敬できるところがまったくない上に迷惑ばかりかけてくる、老害としか言いようのない人も世の中には存在しているのです。

老害のもたらす迷惑やストレスを回避するコツは、老害の特徴を理解してそれに合わせた対応をすることです。普通の老人と同じように対応していると、こちらがひたすら振り回されてしまいます。

街中で見かけた老害相手であれば「関わらない」という選択をすることもできますが、職場に老害がいる場合はそうもいかないのが辛いところ。上手く対策をして、自分を守る方法を身に着けましょう。

職場のうざい老害の特徴

老害とは一部の迷惑な年輩者のことです。まずは老害とそうでない人を区別するために、老害とはどのような人なのかを理解しておきましょう。

老害という言葉そのものは意外と新しく、2000年代以降にインターネット掲示板などで使われ始めたようです。もともとは「組織が老朽化して若返りが阻まれている状態」を指す言葉でした。

次第にその使われ方は変化していき、現在では「自分が老いた自覚がなく、凝り固まった考えで若者に迷惑をかける老人」といった意味合いになっています。2008年からは広辞苑にも載っているくらいですし、字面から意味が想像しやすいので割と世間でも浸透してきている言葉です。

上記の意味だけでは定義がざっくりしているので、もう少しわかりやすく「老害」と呼ばれる人の特徴的な部分を書き出してみましょう。

  • 自分の経験や考えが常に正しいと信じて疑わない
  • 年下や後輩は問答無用で自分を敬うべきだと思っている
  • 自分の知らないものは否定、受け入れない
  • プライドが高く決して謝らない
  • すぐに的はずれな自慢や説教をする
  • 思い通りにいかないとすぐ怒る

身近に老害と思われる人がいれば「あるある」と言いたくなるようなものばかりではないでしょうか。

老害は新しいものを受け入れる柔軟性や向上心がなく、周りの意見に耳を傾けることもしません。よって日々変化していく社会に順応できず、老害の多くは時代遅れの知識しかないポンコツです。そしてそんな時代錯誤な価値観を他人に押し付け強要してくるのが老害なのです。

そんな老害が職場の先輩や上司であった場合、効率の悪い指示や見当違いな説教をされてもこちらは立場的に無視することができないということもあって、とても厄介です。余計な手間が増えて仕事に支障が出てしまいます。

そもそも自分が時代についていけていない、会社の役に立っていないという自覚があれば他の人に偉そうにするはずがないですよね。仕事ができないくせに若い後輩や部下に対して威張っている年輩社員がいれば、まず老害だと思って間違いないでしょう。

しかもこういった老害社員に関する問題は一部の職場だけのものではないのです。老害社員は長く勤めているだけで出世できてしまった時代の名残が生んだモンスターであり、幅広い年齢層が在籍する会社であればかなりの確率で老害に遭遇することになります。

老害で仕事ができない人の対策

老害社員は厄介なだけだとわかっていても、同じ職場にいればまったく関わらないというのは難しいでしょう。老害のほうが隙あらば自分の価値観を押し付けたがるため、避けたくてもなかなか避けられないということもあります。

老害は仕事ができないという点、これはもうどうにもならないので諦めるとして、せめてこちらへの迷惑やストレス被害を減らしたいものですね。

仕事ができない老害に絡まれた時、こちらのストレスを最小限にするための対策を考えてみましょう。

論議は時間の無駄である

老害は「今どきの若い奴はこれだからダメなんだ」というような、こちらをけなしてくる発言が本当に多いです。納得のいく説教ならともかく、たいていは的外れであるということもあって非常にイライラさせられます。

メチャクチャな理論をぶつけられれば、言い負かしてやりたくなることもあるでしょう。しかし老害は言い返されたら言い返されたで、「ほら、年上への口の聞き方も知らない」というように論点をズラして更にこちらを馬鹿にしてきます。

老害は相手を下げることで自分がいかにすごいかというアピールをしたいだけなので、まともに論議しようとしても時間の無駄なのです。

どんなにイラついても、老害のいうことを真に受けて理屈で言い返すのはやめておきましょう。正論をぶつけたとしても老害には響きません。論議が成り立つような人間であれば、そもそも老害にはならないのですから。

適当に相手をして流す

どうやら老害は要領よく生きている人を「ズルい」としか思えないようで、「楽ばっかりしようとするな」と言っては自分がしてきた苦労を他の人にも味合わせるのが大好きです。むしろ根性を叩き込んでやっているのだから感謝しろとすら思っています。

本当に必要な経験であればこちらも甘んじて受けますが、そこは思考停止してしまっている老害の言うことなので、ほとんどの場合は時代にそぐわない不必要なものだったりしますね。

名刺管理をPCやスマホでしていたら「俺らの時代はそんなものなかった、頭で覚えろ」と叱られるなどのパターンです。頻繁に接触のある取引先ならまだしも、とりあえず名刺交換しただけの相手までくまなく覚えるような時間があれば、他の仕事をしたいものです。

こうした方がより効率的でリスクも少ない、そう説明しても老害が素直に受け入れるはずがないのは、前述の通り。老害は自分の知らないものを信用しませんし、覚えようともしません。

老害の言う通りに働いているとこちらの作業効率まで落ちてしまいます。表面上は従ったフリをしておき、実際には自分のやりやすいよう仕事をするといった世渡りを覚えましょう。

文句を言いたいだけというタイプの老害も多いので、何か言われたらとりあえず「わかりました、勉強になります!」と持ち上げ気味に流しておくのがオススメです。

受け身になり話を聞いてあげる

老害はやたらと自慢話を聞かせてくることがあります。「同じ歳の頃にお前らの倍は稼いでたぞ」という類は今と時代が違うので、まったく参考になりません。「政治家のあいつは小学校の後輩だったんだ」などはくだらなすぎて「だから何なの?」と返したくなります。

しかし見かたを変えると、老害にはそれくらいしか自慢できることがないのです。人一倍プライドが高いので周りには「すごい!」と思わせたい。そのために必死で繰り出してきた手持ちのカードが、バブルの恩恵を受けた頃の思い出や他人の威光に乗っかった謎の自慢なのでしょう。

若者が承認欲求を満たすために必死でSNSのイイネ!を欲しがるのと同じようなものだと考えれば、老害のくだらない自慢話が何だか哀れに思えてきませんか。

老害が自分語りをし始めたら、義理や同情のイイネ!をしてあげるような気持ちで「すごいですね!」と返してあげましょう。承認欲求が満たされれば、とりあえず大人しくなるかもしれません。

ただしプライドの塊である老害は、見下されていることに気付くと途端にキレます。かわいそうだからと思ってはいても、それは表に出さないように気をつけるのが老害を上手くコントロールするコツです。まんまとご機嫌になってくれたら、心の内でしめしめと思っておきましょう。

怒る・反論する

他にも老害の部下はいるのに自分ばかりが迷惑行為の被害に遭っている気がする、そんな場合は老害からターゲット認定されているのかもしれません。

もともと老害が威張り散らすのは立場が下だと思っている相手ばかりですが、それでも誰彼かまわずというわけではなく、相手を選んでいる場合が多いようです。要は言い返してこないような気弱な相手や、自分の話を聞いてくれる優しい相手を見定めて行動しているのですね。

ここまでにご紹介した対策は基本的に、老害の行動を受け止めて容認するという方法です。老害からすればワガママを言っても許される相手ということになります。ターゲット認定されるのを避けたいという人や、受け止め続ける精神的余裕がないという人にはオススメできません。

明らかに相手を選んでいるタイプの老害で、自分は絶対ターゲットにされたくないというのであれば、迷惑行為に対して強めに怒ってみてはいかがでしょうか。怖い相手だと思われれば、意外と老害のほうから遠ざかっていくかもしれないですよ。

しかし職場の雰囲気や老害の性格によっては、人間関係のバランスが崩れてトラブルに発展する恐れもあります。実行するのなら慎重に様子をみてからにしましょう。それでもやはり、イチかバチかというリスクのある方法ではありますね。

これ以上我慢できない人の最終手段

色々と対策をしてみても「なんで老害なんかのために自分が頑張らないといけないんだろう」とか、「こんなに仕事ができない人が自分と同等やそれ以上の給料を貰っているのが納得いかない」とかで、我慢の限界がやってくることがあると思います。

これ以上老害と関わっていくことは耐えられない、そうなった場合はその職場を離れることも検討しましょう。

仕事のできない老害社員が他の社員の仕事を妨げている、そのような問題を抱えているのに長年会社は解決しようとしていない。その事実がそのまま、会社としてのレベルの低さを物語っています。

老害社員を雇い続けているのは他ならぬ会社であり、結局のところ老害社員を作るのは会社の環境なのです。

そんな会社にしがみついて得られるものは何でしょう。「先輩のいうことには嫌でも従ったもんだ」「仕事なんて我慢してなんぼだぞ」、いつか老害が言っていたセリフを同じように後輩に語って嫌がられている未来の自分を想像すると、ゾッとしませんか。

やりがいのある仕事をして世間に胸を張れるような人間を目指すのであれば、我慢をし続けるよりもそれに相応しい会社を見つけるほうがずっと近道です。きちんと一人一人の能力を見てくれて、ちゃんと仕事ができる人が出世していくような職場がいいですね。

でもそんな職場を自分ひとりで見つけられるだろうか、また老害がいるような会社だったらどうしよう…そんな不安があって躊躇してしまう人は、ぜひ転職エージェントを使ってみましょう。

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