もう限界!幼稚園教諭を辞めたい人!幼稚園の先生におすすめする転職先

仕事の不満

幼稚園教諭はもううんざり…、子供が可愛く思えなくなってきた…。なんて人いませんか?確かに幼稚園の仕事は大変ですし、その割に給与も少ないなかなかに厳しい職場です。

辞めたくなるのも当然ですが、そこで悩ましいのが辞めて何をしようかという事ですよね。「これまで幼稚園の経験しかないし、自分にいったい何ができるだろう…」なんて考えだしますと、「このまま幼稚園に留まるしかないか…」なんて気もしてしまうものです。

いえいえ、そんな事はありません。幼稚園勤務を経験した皆様だからこそできる仕事が世の中には沢山あります。今回はそんなお仕事をご紹介。これまで通り子供に触れあえる仕事もありますし、子供は全く関係ない仕事もありますよ。

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幼稚園の先生を辞めたくなる理由

皆様、幼稚園の先生を今すぐにでも辞めたいのだと思いますが、そこにはどんな理由があるのでしょう?まずは有りがちな辞めたくなる理由についてチェックしてゆきたいと思います。

一つでも当てはまれば、転職を考えた方がベターです。全部当てはまった方は、今すぐにでも辞める準備を開始しましょう。転職は早いほど有利です。

女性特有の劣悪な人間関係に疲れる

まずありがちなのが人間関係のつらさです。幼稚園スタッフの男女比は極端なほどに女性ばかりです。うまくゆくときは良いのですが、ちょっと何かがあると急にバランスを崩し、ギスギスした関係になってしまいます。

そしてそれが解消する事は容易ではありません。怒りにあふれたお局様の顔色を窺いつつ、気の利かない若手スタッフの世話をして…。そうやって頑張っていると「やれ出しゃばっている」だの陰口を叩かれ、散々な目にあってしまいます…。

しかも、メインの仕事である子供達のお世話はひと時も目が離せません。疲れた顔を見せようものなら無邪気に「〇〇先生の顔、お皺がある!」なんて言われ、がっかりしてしまいます。

子供達が帰った後はまたギスギスした時間がまっています。会議はなかなかまとまらず、イライラするばかり。そうこうしていれば若手が「子供ができたんで退職します!」なんて空気を読まずに報告してきて…。

ほとばしる緊張感、お局様の顔をそっと見ると完全なる無表情に…。男女比が普通な職場であれば、なかなかここまで極端な事にはならないのですが、残念ながら幼稚園はそうではありません。そりゃ辞めたくもなってしまいます。

保護者の重圧

親たるもの、よその子供よりも自分の子供が大切です。それは当たり前の事なのですが、幼稚園に預けている瞬間だって、自分の子供を一番に扱って欲しいと心のどこかでは思っています。

もちろん、子供を預けている親たちも、幼稚園が自分の子供だけを世話する場所ではないことくらい百も承知です。それでも、無意識なのか意識的なのか、自分の子供を一番に扱って欲しいという無言のプレッシャーにさらされてしまいますよね。

そんな親御さんの目の前で、たまたまミスをしてしまうと「あの先生はなんだ!」とか「うちの子供だけかまってもらえていない!」なんてクレームを受けてしまいます。

その程度であればまだマシで、最近増えてきたモンスターペアレントの扱いはさらに厄介です。ちょっとした事をまるで上げ足を取るかのようにクレームに結び付けてきます。

まともに対応していたら、かなりのムダ時間が発生しますが、適当に対応すると火に油を注いでしまい、余計に大変な事になってしまいます。

まあその人との付き合いは数年で済むのですが、彼ら・彼女らが去った後には、何故か次のモンスターペアレントの子供が入園してきます。そして新たな火種が発生し…。続ける理由を見つける方が難しいですよね。

薄給激務の典型的な職場

どんなに激務な職場でも、それに見合う給与が得られるのであれば、ある程度は我慢ができるものです。残業が続いていても、そのお金があれば旅行に行ったり、欲しいものが買えたり、素敵なレストランに行けるワケですから、我慢し甲斐があります。

さて、幼稚園はどうでしょう?残念ながら「薄給激務の典型的な職場」です。朝は子供を迎える準備のために早朝から出勤し、子供達が帰った後は事務作業に追われ、とっくに夕方は過ぎてしまいます。

そして年間を通じて発生する各種イベントの準備…。まずは企画に追われ、続いて準備に追われ、いざ本番で、どうしても残業が続くことになります。やっと終わったと思ってもあっという間に次のイベントが控えています。

このように幼稚園は激務にならざるを得ない職場環境なのです。それに対して給与はと言いますと、手取りが10万円台なんてこともザラです。幼稚園教諭の免許が必要な、まっとうなお仕事なのに、バイト並みの給与しか得られません(場合によってはバイトの方が手取りは良くなることも…)。

子供達の笑顔に触れられるのが魅力といったって、しかるべき給与が得られなければ、いつか耐えられなくなるものです。

そんな状況を改善すべく、国の方針として幼稚園の先生方の給与アップを目指すというものもあるにはあります。

例えば愛知県では2018年、幼稚園の給与改善のために3,000万円の予算を用意したそうです。一見大きな額に見えますが、県内100を超える幼稚園に均等に配分したとして、1園あたり30万円と、しょせんは焼け石に水です。ちょっと予算を組む程度では改善されません。

抜本的な改善がなされない限り、それほど素敵な職場環境には残念ながらならないはずです。そうなると良いのですが、いつになるか、実際になるのか判らない事をいつまでも待ってはいられません。

嫌になる出費

さらにイヤになるのが余計な出費です。仕事で使うエプロンやスリッパなど、自腹という人も多いのでは?さらには給食費や研修費、教育用の教材までも自腹です。

本来的には仕事で使う道具は経費でしかるべきなのですが、幼稚園業界では何故か自腹という風習が残っています。その分の給与があるのなら我慢できますが、残念ながら薄給です。

これでは貯金もできないですよね。若い間はそれでも良いかもしれませんが、だんだんと年齢を重ねてゆきますと、それが重くのしかかってきます。それでは結婚や出産だってままなりません。幼稚園の先生を辞めたくなるのも当然です。

今の職場が辛いなら幼稚園は辞めて転職しましょう

ここまで見てきた通り、複雑な人間関係に、園児の親からのプレッシャーに、それでいて薄給にと、幼稚園はなかなかにハードな職場です。それが嫌になってしまったらどうすれば良いのか?答えは単純で、そんな職場からは転職してしまえばよいのです。

そのさい、間違っても別の幼稚園に転職してはいけません。結局のところ先に挙げた問題は幼稚園全体が抱えているため、多少の違いこそあれ、どこに行っても本質的には同じ事が待っています。

とはいえ、学校を卒業して以来、幼稚園一本でやってきた人にとって、それ以外の職場へ転職するというのはなかなかに勇気がいる事ですよね。けれど、それは幼稚園だろうが、事務職だろうが、IT関連であろうが同じ事です。

これまで育ってきた職場環境と違うところに行くのですから、誰だって不安を感じます。けれど、よく考えてみてください。どんな職場であれ業種であれ、しょせんは人と人とがコミュニケーションを取りながら仕事をしています。

最初は多少の戸惑いがあるはずですが、すぐに慣れるものです。学生だったあなたが幼稚園という未知の環境で慣れた事に比べれば、社会人経験もある分、すんなりとゆきますよ。

幼稚園教諭におすすめの転職先は?

さて、いよいよ幼稚園教諭からの転職でおすすめの職種についてご紹介してゆきたいと思います。なるほどというものから、ちょっと意外なものまで、様々ですが、どの職場でも皆様のスキルがきっと活かせますよ。

子供に接するのに疲れた人向け

一般事務

まずおすすめするのが一般の事務職です。どんな会社であれ、事務職というのは存在していますし、その分選択肢が多いのがポイントの一つです。

「会社の事務なんて経験無いし…」と不安になるかもしれませんが、皆様はすでに幼稚園での事務仕事を経験していますよね。職場の規模が変わりますと、取り扱う書類の数やや金額が大きくなりますが、基本的な事は同じです。

使うソフトだって、エクセルメインにワードが少々、特別なスキルは必要ありません。本当に必要な事はやっている間に覚えてゆけます。

なお、一般事務を目指す場合「エクセルはそれなりに使えます」とアピールできれば多少は有利になります。そこでおすすめの資格がMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)です。

本家本元であるマイクロソフトが認定している資格ですから信頼感もばっちりです。スペシャリストというと、なんだかすごく難しい試験のようにも見えますが、それなりにエクセルが使えるのであれば、たいして難しい試験ではありません。

また、日本各地の会場で、毎日のように受験が可能ですから、仕事の合間にひょいっと受験する事が可能です。しかも合否は試験当日からわかるので、履歴書にもすぐに記載できるのもうれしいポイント。こういった武器を持っておけば、転職だってスムーズに進むものです。

なお、普通の会社であれば、基本的に男女比は普通です。お局様がいることもありますが、女性だらけの職場でのお局様と、一般企業でのお局様はその権力集中具合が全然違います。幼稚園教諭を経験している皆様であれば、恐れるに足らずです。

接客や飲食などのサービス業

園児たちの両親など、多くの人と接してきた経験を活かすのであれば、サービス業もおすすめです。

サービス業と言ってもその職種は様々です。例えばホテルのフロントもその一つ。人と話す事が苦にならないのであれば、なかなかに素敵な職場です。英語のスキルアップもできるので、海外好きという人にもおすすめです。

あるいは英会話学校やパソコンスクールなど、各種教室の受付もありです。様々な人がそこを訪れますが、これまでの経験で十分にカバーできます。中には扱いづらいお客さんも来ますが、園児の親と違い、毎日顔を合わせるワケではありません。

料理好きであれば、飲食もありです。基本的に飲食業界はブラック気味なところが多いので、好きな人にしかおすすめできません。とはいえ飲食を経験しておきますと、将来的に独立・開業なんて道も見えてきます。

コールセンタースタッフ

コールセンタースタッフも幼稚園教諭経験者におすすめの職種の一つです。「なんだか大変そう…」なんてイメージがあるかもしれませんが、しょせんは電話の向こうの相手です。

幼稚園で、面と向かってクレームを言ってくる親御さんに比べればなんという事もありません。しかもコールセンターではクレームへの対応もしっかりとしたマニュアルがあるのでそれに沿って対応するだけです。

しかもいざとなれば、上司にタッチ、あなたの代わりに対応してくれます。比較的女性が多い職場なので、その面倒くささはありますが、仲間内でチームを組んで何かをするという仕事ではないので、それほど嫌な人間関係にはなりません。

また幼稚園と異なり、時間がきっかりと決まっているのもうれしいポイント。決められた時間に出勤し、決められた時間に帰宅できるので、プライベートの充実も図れますよ。

転職後も子供は相手は問題ない人向け

会社などの企業内の保育所

幼稚園的な仕事をしつつ、より良い待遇を目指すのであれば、企業内の保育所がおすすめです。「幼稚園と何が違うの?」なんて疑問に思う人もいるかもしれませんが、まったく違います。

その一つが変な親がいないという事です。あくまでも自分が働いている会社の福利厚生施設という扱いですから、妙なクレームや要求を突き付けてくる事はありません。そんな事をしますと、巡り巡って自分の評価を下げる事につながってしまいます。

それよりも「ウチの子を預かってくれてありがとうございます」といった態度で接してもらえるものです。幼稚園とは全然違いますよね。

また労働時間もまっとうです。余計な残業などありませんし、残業をしたとしても残業手当が発生します。また福利厚生だってしっかりとしているので、有給だって人並みに取得可能です。自腹で備品を購入するなんておかしな事は一切ありません。

幼稚園とは全然違いますよね?それでいて大好きな子供達と触れ合えるのですから、これ以上ない職場と言えるのかもしれません。

アミューズメント施設

アミューズメント施設と言ってもパチンコ屋さんではありません。子供が多く訪れる遊園地やレジャー施設の事です。

そこでは、子供の扱いが上手いというのはこれ以上ないスキルです。しかも幼稚園の教員資格がそれを裏付けてくれます。また、それら施設では、迷子の一時預かりや、簡易的な託児所を設けている事も多く、幼稚園経験者の需要があります。

大きな施設から、小さな施設まで、日本全国にアミューズメント施設はありますから、お近くの施設の求人情報をぜひチェックしてみてください。あなたにピッタリの募集があるかもしれません。

障害児施設

幼稚園からの転職先として障害児施設もおススメです。幼稚園で働いていた皆様には障害児施設で働くことが想像つかないかもしれませんが、子供を相手にするという事に代わりはありません。

また、障害児施設では幼稚園経験者を求めているという背景もあります。なぜ幼稚園経験者が求められるのか、その秘密は幼稚園ならではの、子供を楽しませるというスキルにあります。

障害児施設ではどうしても、子供の世話という仕事を優先せざるを得ません。とはいえ、それだけでは子供達が退屈してしまいます。障害があろうとなかろうと、子供達は楽しみを求めています。

障害児施設のスタッフもそれは重々承知しつつ、目先の仕事に追われ、そのスキルを磨けずにいるのです。そこで幼稚園で培った子供を楽しませるスキルを持ったあなたは大歓迎されます。

楽な仕事ではありませんが、多くのやりがいを伴う大切な仕事です。そのため、チームとしての団結力もしっかりしており、幼稚園のような妙な人間関係になりにくいというのもポイントの一つです。

一番のおすすめは保育士になる

子供のお世話に関わりたいという強い思いがある場合、やはり保育士への転職がおすすめです。

幼稚園との一番の違いは、妙な残業が無いという事。しっかりとしたシフト制になっているため、時間がくれば仕事は終了です。イベントごとも無いため、その準備に追われるなんて事もありません。

子供との関係も先生と園児では無いので、親からの妙なプレッシャーも少なくて済みます(もちろん無くはないのですが…)。

子供の年齢は乳幼児から5歳までと幅広く、子供と触れ合っている時間は幼稚園よりも多くなります。子供のお世話好きにはまさに天職です。

言わずもがなですが、保育園で働くためには保育士資格が必要です。その点にはくれぐれもご注意くださいね。

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