人生で観てよかった最高に面白いおすすめ映画30選

皆さん、映画はお好きですか?

私は大好きです!

最近は家から一歩も出ずに映画を観る手段も充実していて、天気の悪い日やちょっと時間が空いた時など思い立ったらすぐに映画鑑賞ができるので便利になりました。

でもいざ映画を観ようと思ってもどれが良いか悩んでしまうことってありますよね。

今回は私の今まで観た中でも面白かったおすすめ映画30本をランキングでご紹介いたします。

おうち映画で観る作品に迷った時は、どうぞ参考にしてみてください!




おすすめ映画ランキング30!

ランキングは完全に私の好みによる選定です、趣味が合わなくてもどうかご容赦を!

派手な盛り上がりよりも、映像や演出が凝っていたり登場人物の心の描写に趣きがあるもの、テーマや意図がはっきりしていて響いたものを重視しています。

それではTOP30をカウントダウンでご紹介!

30位 ミッドナイト・イン・パリ

タイムスリップものに分類されますがスリリングな冒険が待っているわけではなく、旅行を楽しむかのように昔のパリでの遊びや芸術家達との会話を満喫するというノリが何とも粋な映画です。

ヘミングウェイ、ピカソ、ダリなど名だたる作家や画家が次々登場して、彼らの作品を目にしたことがある人ならば主人公と一緒にテンションが上がってしまうことでしょう。

逆に西洋美術や文学の知識が全くないと、「誰それ?」と置いてけぼりになってしまうかもしれませんが…。

しかし偉人達の華やかな共演もさることながら、強く印象に残るのはパリという街の美しさ。

何でもないような街角やカフェがどこも本当にお洒落で、昼も夜も雨でもパリを散歩したがる主人公の気持ちがよくわかります。

文学や美術に詳しくなくても、散歩をするような気軽さで色んなパリを味わう…そんな楽しみ方をしても良いような、とにかく洒落た映画です。

29位 マネキン

芸術家を志す青年と、彼が制作した美しいマネキンが繰り広げるファンタジーラブコメディ。

彼の前でだけ動けるようになるマネキンの彼女と、深夜の誰もいないデパートで毎晩二人だけのファッションショーを繰り広げる…このシーンは本当にオシャレで可愛くて、ワクワクします!

ストーリーや設定には色々とツッコミどころがあるものの、それがどうでも良くなるくらいにヒロインであるマネキンの明るく天真爛漫なキャラクターがキュートです!

脇を固めるキャラクター達もみんな大げさなくらいに個性的、でも作品の世界観の中ではしっくりきてしまうのが不思議ですね。

子供の頃にデパートへ連れて行ってもらった時のワクワクした気持ち、ショーウィンドウのキラキラしたディスプレイを見るのが楽しみだった気持ちを呼び起こしてくれるので好きな作品です!

27位 シェイプ・オブ・ウォーター

声帯に幼少からの傷があり話すことができない女性イライザと、彼女が清掃員として働く研究機関に運ばれてきた謎の生物が心を通わすラブロマンス。

ポイントは、2人(?)の容姿が美しくないという点です。

ヒロインは美人でもなければ若くもなく、相手の生物は半魚人ともいうべき見た目でかなり気色悪い。

言葉を持たず、好意を抱かれるような容姿でもない者同士が惹かれ合うからこそ、主人公の「彼は私の心を見ている」という言葉に説得力があるように思います。

けれどしっかり性描写もされている所に、決しておとぎ話のような綺麗事だけの愛ではないというアピールを感じますね。

様々な場面で印象的に使われるブルーグリーンが、作品全体のテーマカラーとして美しい効果を生んでいるのも見どころです。

全体的に映像の綺麗な作品ですが、かなり直接的な性描写やグロテスクなシーンも含むので、苦手な方はご注意を。

28位 魔法にかけられて

おとぎ話のプリンセスが悪い魔女に陥れられ、夢もへったくれもない現実社会のニューヨークへ飛ばされるというストーリーです。

アイデアは決して新しくないというか、パロディとしてなら使い古されたものかもしれません。

しかしそのパロディ的作品を本家ともいうべきディズニーが作ったということに価値があるんです!

主人公・ジゼルや王子様の「ディズニーキャラあるある」な振る舞いが現実世界では滑稽で周りをドン引かせる描写は、ディズニー公式だからこそ自虐的コメディとして素直に笑うことができます。

けれどそれで終わらせないのがディズニー・マジックであり、「ご都合主義だって良いじゃない!」と力技で納得させるようなラストは個人的に嫌いではありません。

結局のところ、女性は心のどこかでずっとプリンセスに憧れているんですよね。

懐かしさを感じるアニメ部分や実写になったキャラクターの衣装とヘアメイク、エンディングの見せ方など映像的にも楽しくて見どころがたっぷりです。




26位 ナイトクローラー

報道カメラマンとなった男が、スクープ映像を求めるあまり次第に倫理観を無視した手段を取るようになっていく物語です。

まず主人公のルックスから伝わってくる異常性が凄い。

普段はハンサムなジェイク・ギレンホールが本作ではすっかり頬が痩け、笑顔でも笑っていないギョロっとした目が本当に不気味です。

視聴率主義で歪んだマスコミ業界全体を揶揄している作品なのだろうな、と最初は思いました。

しかし今や街を歩くほとんどの人がスマホ撮影とSNSによる情報発信ができてしまう時代です。

むしろ一般人の方がこういった暴走をしやすいのでは…そう気づいた瞬間、不気味な主人公がすぐ側にいるような感覚になりゾッとしました。

それどころか、自分がこの主人公のようになってしまう事だってあり得るのですよね…カメラを向ける前、ネットに発信する前に、感覚が麻痺していないか今一度考えたくなる作品です。

25位 世界から猫が消えたなら

脳腫瘍によりあと数日の命と告知された主人公の青年が突然現れた悪魔と契約を結び、世界から何かひとつ物を消す代わりに1日分の命を得ていきます。

現代劇の中にファンタジックな要素を足した、「世にも奇妙な物語」のような雰囲気の作品です。

消した物は世界に存在しなかったことになり、それに関する記憶も人々の中から消えてしまうというのが切ない。

主人公の元彼女が務めるレトロな映画館や、ほとんど映画のセリフしか喋らない映画オタクな親友などが登場して映画好きとしては「いいね!」と思っていたら、「映画」も消しちゃうので余計に悲しくなってしまう…。

劇中で悪魔が言うように、確かに無くても生きていける物なんですけどね。

生きるために必須ではないものが、なぜ自分にとっては大事なのか…大切なもの、大切な人を思い浮かべながら見たい映画ですね。

タイトル通り猫も出演していて、とても可愛いです。

24位 プラダを着た悪魔

ファッション業界を描いた作品ということで全体的にきらびやかな印象の映画ですね。

最初は野暮ったくてダサいという設定の主人公も演じているアン・ハサウェイが美人なので、正直「そんなに言われるほど?」と思ったりもしました。

しかし彼女が業界に身を置いて垢抜けていくと、もう美しいわ格好良いわで…特にテンポよく切り替わる日替わり衣装の通勤シーンはまさしくファッション誌のようで素敵!

そしてもう一人の主人公、メリル・ストリープ演じる上司は仕事はできるけれども部下への要求はメチャクチャで、今風に言えばパワハラ上司。

専門職の狭い業界にいくつか関わってきた私の経験上、結構こんな感じのワンマン社長っていたりするんですよね…。

一歩間違えるとパワハラ上司やブラック企業を肯定していると捉えられかねない内容ですが、仕事を続けるか辞めるか迷った時にはヒントになる言葉がたくさん散りばめられた作品だと思いますよ。




23位 ルーム

拉致監禁事件の被害女性と監禁中に生まれた女性の息子が主人公となる作品ですが、事件そのものよりも監禁から脱出した後を主に描いています。

正直、女性の苦しみに関しては壮絶すぎて言葉が出ません…彼女が失ったものの大きさは計り知れず、鑑賞中はずっと胸が痛い。

苦しみの中で彼女の心を支える存在だった息子は、脱出が成功したことにより初めて外の世界を知ります。

5歳の少年が初めて見た「世界」は、すごく広くてとても美しいんです。

それほど特別な景色ではないはずなのに、「私達の生きてる世界ってこんなに綺麗なんだ…!」と感動したのは不思議な感覚でした。

彼が事件の意味や自身の出生を理解するのは、映画で描かれたよりもずっと先のことなんだな…と思うと、彼らに与えられた苦しみの根深さに愕然とします。

そして、この作品は実話を元に作られたものです。

こんな犯罪はなくなってほしい、被害に遭った方々には幸せになってほしい、そう切に願います。

22位 ザ・マジックアワー

三谷幸喜による監督・脚本映画の中ではこちらが一番のお気に入りです!

ストーリーは様々な人々の思惑や行動が面白おかしく絡み合っていく、いわゆる三谷節が炸裂するコメディ。

ちょい役にいたるまで豪華なキャストが彩る作品の中で、やはり佐藤浩市の「売れない役者」演技が喜劇初挑戦とは思えないほどにハマっていて、とにかく見ものです!

舞台となる架空の街は一応日本という設定でありつつ、劇中でも「映画の中みたい」と言われるほどに独特の美しい街並みで、なんとスタジオの中に街のセットを丸ごと建設することで表現されたものだそう。

ハリウッドを思わせるこの街の中に、映画好きであればクスッときてしまう往年の名作へのオマージュ(パロディ?)がたくさん隠されているのも楽しい。

しかしそんな知識がなくてもしっかり面白い、エンターテイメント作品としての完成度が高い映画ですよ!

21位 ツレがうつになりまして。

うつ病という重くなりがちなテーマですが、漫画家である主人公の描くイラストを絵日記的に挟みながらほどよくコミカルにまとめているので取っ付きやすいです。

しかし決して内容が軽いわけではなく、この病気を理解するために大事な情報がきちんと盛り込まれています。

それでいて教科書的だと感じさせないのは、夫婦二人のキャラクターが自然で魅力的に仕上がっているからでしょう。

宮﨑あおいは髪型や衣装も含めて終始可愛らしく、堺雅人は情けない表情や悲しげな笑顔が本当にハマっていますね。

2人の周囲にいる悪意は無いけれど鬱に拍車をかけるような言葉をかけてしまう人たちの描写は、本当にありふれたものばかりなのでハッとします。

うつ病に触れたことの無い人は知るための良い機会となり、実際に自分や大切な人がこの病に苦しんでいるのなら心の負担を減らすことができる、誰にでも一度は観てほしい映画です。




20位 ベイブ

養豚場から農場に貰われてきたごく普通の子豚が、農場の動物たちやご主人と絆を深める中で色々なことを学び、やがて豚らしからぬ目標を持つ物語です。

基本的には動物たちの会話中心に進むけれども可愛らしいだけではなく、人間に飼われることの意味も描かれていて割と現実的。

しかしシュールさとコミカルさのバランスが良く、お子様と見てもとても楽しい映画です。

動物の言葉が通じない農場主人は成長していくベイブを「賢い」と感じますが、ベイブは特別頭が良いわけではなく、誰の言葉でも素直に受け入れているだけなんですよね。

そんなベイブに協力者が増えていく流れがとても自然で、こちらも優しい気持ちになります。

私は農場でベイブの母親代わりとなる牧羊犬のフライと、その夫で農場の中心的な存在レックスの関係が好きで、不器用な夫を陰でフォローするフライは素敵な妻だなぁと思います。

随所に挟まれる農場の景色ものどかで美しく、ノスタルジックな感情に浸りたい時にもオススメです。

19位 ニュー・シネマ・パラダイス

映写技師アルフレードと少年トトの間に芽生える友情を中心に描きながら、同時に映画への愛情が表現された不朽の名作。

大人と子供の友情、シチリア島の小さな町、映画館とフィルム、ノスタルジー…私のツボにはまるたくさんの要素が合体した大好きな作品です。

有名な火事のシーンは実は物語の前半にあり、初めて観た時に子供だった私は「前半だけの方が面白いのに…」なんて感じていました。

物語後半の深みや、成長して島を出るトトにアルフレードがかけた言葉の意味がわかったのは、大人になってから。

トトとアルフレードの物語だけでなく、劇中での時間の経過と共に映画文化の歩みも描かれているのがこの作品のもう一つの見どころです。

この映画を見ると、映画館でたくさんの人と感動を共有するのも良いな…と思います。

18位 最強のふたり

首から下は自力で動かせない富豪フィリップと、スラム育ちの黒人青年ドリスとの間に芽生える絆を描く、実話を元にした物語。

まず「神妙な面持ちで観るような映画じゃないよ」と開始数分で理解させるオープニングが秀逸だなと思います!

2人のユーモア溢れる会話と、やんちゃな行動を笑って楽しめばそれで良いんです。

物語の上ではどうしてもフィリップの障害に焦点が当たってしまいますが、きっとこの作品のメッセージに障害は関係ありません。

フィリップは身体的なハンデがあっても切羽詰まってはおらず芸術を愛しているし、ドリスは恵まれない生まれ育ちだけれども音楽やジョークが好きな明るい性格。

どちらも悲観的になりやすい環境の中でも楽しむ心をちゃんと持っていて、その余裕が相手を認めて理解していくことにも繋がるのでしょうね。

自分をわかってほしいのなら、まずは自分が相手を理解する心の余裕を持つ…大切なことです。




17位 ハリー・ポッターと賢者の石

世界中の子供たちを夢中にしているファンタジー児童文学を、緻密なCGを駆使して見事に実写映画化した大ヒットシリーズの第一作目。

「魔法使い」という子供がもっともワクワクするワードから無限に広がっていく世界には、大人ですらもかつて子供だった頃の気持ちに帰り虜になってしまいます。

大人も夢中になれるのは、映像にちゃちさが無く作り込まれているからなのでしょうね。

初めからファンタジー世界なのではなく、私達の生きる現実世界の中に魔法界への入り口があるという設定が王道でありながらもやはり良い!

魔法の呪文、不思議で面白いアイテム、魔法学校での授業、そしてたくさんの冒険…もう全てに夢が詰まっています。

シリーズが進むにつれて主人公ハリーも成長し、ストーリーに大人っぽさや複雑さが加わるなど変化していきますが、私はやっぱりハリーと一緒に初めて魔法の世界に触れた感動を味わえる一作目が一番好きです!

16位 オデッセイ

宇宙飛行士のハプニング物って、吹っ飛ばされて回収不可能なので結果的に死んじゃった扱いになる仲間が必ずっていうほどいますよね。

この作品はなんと、そんな吹っ飛ばされて宇宙に置いてけぼりにされた人が主人公です。

気付けば仲間はすでに地球帰還に向けて飛び立ったあと、火星に一人ぼっち。

絶望感でいっぱいになるのかと思いきや、彼は周りにあるものをフルに使って生き延びる方法を考えていくのです。

燃料を電気分解して水を作り出し、排泄物を堆肥にしてジャガイモを育てるなど…知恵や知識というのは本来、生き残るためのものなのだなぁと妙に感心。

主人公が前向きで、流れる音楽もディスコミュージックだったりするので、過酷な環境のはずなのに何だか楽しくなってきます。

ハラハラも感動もちゃんとあるのですが、終始ユーモアに溢れていて明るい印象なのが良いなと思う映画です!

15位 この世界の片隅に

戦時中の広島を舞台にしつつも戦争映画という印象は少なく、その時代に生きた人たちの日々を丁寧に描いた作品です。

漫画原作の実写映画が邦画界を席巻している近年、あえてアニメで制作するからにはアニメならではの映像表現が必要だと感じています。

絵の得意な少女が主人公という本作において、彼女の描く水彩画や鉛筆画を場面とリンクさせながら見せる手法はまさしく「アニメだからこそ効果的な表現」であり、とても美しく見事でした。

日々の生活から着るものや食料が段々と減っていき、やがては空襲すらも日常になっていく様子は、今の私達の生活からはなかなか想像することができません。

時間の経過とともに直接この時代を生き抜いた人々の話を聞くことが難しくなっていきますから、こういった作品として残されていくことにはとても意味があります。

私達が何でもなく過ごしている日々は、たくさんのものを失った人々が懸命に取り戻した「日常」であり、とてもかけがえのないものなんですよね。




14位 西の魔女が死んだ

ある日突然学校へ行くことを拒否した中学生の女の子「まい」が、それからしばらくの時間を山奥で暮らしている祖母のもとで過ごすという部分が物語の中心です。

「西の魔女」はイギリス出身である祖母のことで、このおばあちゃんのお家と暮らしぶりが本当に素敵!

畑で育てた野菜と採れたて卵で作るご飯、野イチゴを摘んで作るジャム、様々な種類のハーブティー…食べ物だけでも「美味しそう!」と夢中になってしまいます。

そしておばあちゃんが語る優しい言葉の一つ一つがシンプルだけれどもとても深くて、しがらみや煩悩にまみれている心がスーッと浄化されていくようです。

まい、まいの母親、そしておばあちゃん、それぞれの人生に思いを馳せて目線を変えてみると、きっとまた違う部分が見えてくるはず。

どの生き方も間違いではないけれど、私自身はいつかこのおばあちゃんのようになりたいなぁと思いますね。

13位 ライフ・オブ・パイ~トラと漂流した227日~

猛獣の虎と共に小さな救命ボートで大海に取り残さてしまったインド人少年パイが、壮絶な日々を経て生還するまでの経験を語るという物語。

予告を見るとサバイバル映画か、はたまたファンタジックな虎との友情物語か?と思いましたが、実際はだいぶ違った印象でした。

もちろん素直に生き残るまでの過程や最後の展開に驚いて終わっても良い作りにはなっています。

海で起こる様々な出来事は壮大でとても美しく描かれていて、その映像美はこの作品の大きな見どころでもあるでしょう。

しかし最後まで観てからもう一度この物語を見返すと、美しい映像が違った意味を持って見えてきます。

たくさんの暗喩が隠されていることに気づいた時、人間の倫理観や宗教観や生存本能などをおりまぜた非常に哲学的な内容の作品であると思えました。

複雑な表現の意味を読み解き考察するのが好きな人にはぴったりです。

12位 シャッターアイランド

精神異常犯罪者を収容した孤島の施設で起きた事件を調査するうちに、そこで行われている人体実験と渦巻く陰謀が明かされていく…というミステリーです。

物語が進むに従い何が現実で何が幻想なのかわからなくなり、何も信じられなくなる…そんな静かな怖さが迫ってきます。

正常と異常の境目ってどこにあるんでしょうね…。

いわゆる「衝撃のラスト」が売り文句の作品であり、クライマックスで謎が一気に明らかになっていく流れは私の好きなタイプです!

少しずつ散りばめられていた違和感がすべて伏線であったことに気づくと、パズルがぴったりはまったようなスッキリした感覚になります。

全体的に彩度を抑えた映像の中で、主人公の回想や夢における一部だけが妙に鮮やかで印象的なのは、悲壮感を際立たせつつとても美しい演出だとと思いました。

退廃的な雰囲気と、人間心理の闇を覗くような展開が好きな人にオススメです。




11位 私の頭の中の消しゴム

若年性アルツハイマー病を発症した妻とその夫の物語です。

それぞれの立場での苦悩を主演の二人がよく表現していますね。

具体的な介護の描写は少なく、「この病気の家族とどう向き合うか」という気持ちの面に焦点を当てていると感じました。

医者がヒロインへ病気の告知をする際に「肉体よりも精神が先に死ぬ病気」と説明しますが、支える家族にとっても同じなのです。

実は私にもアルツハイマー型認知症を患う家族がいて、日々向き合っています。

症状が進むにつれて自分のことは忘れられていくし、時には悪態をつかれたり別の誰かと間違われたり…相手からの愛情を感じることはなくなっていきます。

「無償の愛」と言葉にするのは簡単でも、愛情をひたすら一方的に注ぐというのはとても過酷で虚しくなるものです。

では支える側は何を心の支えにすれば良いのか…?

劇中にヒロインが必死で伝えた想いを、忘れないでいたいと思いました。

10位 フック

スティーブン・スピルバーグ監督によるファンタジー作品です。

「大人になって仕事人間と化したピーターパン」という設定は一見コメディーっぽいですが、実際は成長するにつれて忘れてしまった様々な心を思い出させてくれる素敵な物語となっています。

ピーター役にロビン・ウィリアムズ、フック船長役にダスティン・ホフマン、ティンカーベル役にジュリア・ロバーツと俳優陣もかなり豪華です。

今だったらCGで作ってしまうようなネバーランドの光景はセットで精巧に作り込まれていて、本当に美しいのでびっくりします。

「信じれば本物になる」という設定も夢が詰まっていて良いですよね、心の底からこのネバーランドに行ってみたい!

個性豊かなロストボーイ(迷子)たちとピーターの交流にも心温まります。

監督がピーターパンの物語が大好きで制作を熱望したという作品ということで、世界観に対しての愛がたっぷり。

子供が観ても楽しいけれど、やはり大人に子供心を思い出しながら観ていただきたいです!

9位 テルマエ・ロマエ

古代ローマ帝国と現代日本がなぜか「お風呂」で繋がるという、荒唐無稽な設定に全力を注ぎ込んでいるコメディー作品。

ここまで突き抜けてくれると、こちらも野暮は言わず全力で楽しむしかないですよね!

主演の阿部寛を始め、古代ローマ人の主要人物は日本でも屈指の「濃い顔俳優」を集めたというところからすでに全力でふざけています。

しかし大量の現地エキストラに囲まれていても皆さん違和感ナシで、その中で大真面目に演技しているのが面白くて笑ってしまう。

ヒロインの上戸彩はとってもキュート!

頭を空っぽにしてとにかく楽しく観れる映画でありつつ、爽やかな感動もあってとても鑑賞後の気分が良い作品!

何気に古代ローマ史や当時の文化を知ることができて、ちょっとした知識欲も満たせたりします。

でも一番よくわかるのは日本のお風呂がとにかく素晴らしいということで、観ると温泉や銭湯に行きたくなるという弊害(?)もありますね!




8位 さや侍

ダウンタウンの松本人志による監督作品の3作目。

演技経験のない一般人のおじさんを主演に抜擢したことでも話題になりましたね。

それまでの2作は哲学的な考えが前面に出たシュールな作風で難しい印象でしたが、「さや侍」は物語性が強くなったので観やすいと思います。

とはいえ主人公が無口で主張が少ないため、周りのキャラのノリからコメディー作品だと思って笑いながら観ていると、最後の展開はあまりにも唐突に見えるかもしれません。

主人公のあり方には松本人志の芸人としての矜持が垣間見えるので、是非その心境に想像を巡らせながら観ていただきたいです。

娘への想いというのも重要な要素で、恐らくご本人に娘が生まれたことで変化した価値観が反映されているのでしょう。

「父と娘」という関係ならではの、独特で深い感情がそこにはあります。

竹原ピストルのエンディング曲も、何気なく現代に繋がっていく映像と歌詞が相まって感慨深くなりますね。

7位 最高の人生の見つけ方

癌で余命6ヶ月の宣告を受けた二人の老人が、「死ぬまでにやりたいこと」をリストに書き出し実現していくという物語。

正反対の生き方をしてきた2人が病室で出会い、リストを実現する旅の中で絆を深めていく様をジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンがとても自然に演じています。

闘病中の描写は見ているこちらまで辛くなるようですが、それだけに笑顔いっぱいで楽しいことを満喫するシーンには爽快感がたっぷり!

印象深かったのは「死ぬ時期を知ることができたのだから自分は幸運だ」というセリフでした。

残された時間をどう使うか…本当は誰もがその選択をしながら生きているはずなのに、リミットである死のタイミングがわからないせいか、ただ何となく日々を過ごしてしまいがちですね。

いつ唐突に死が訪れるかもわからない、そう思えば「死ぬまでにやりたいことリスト」は今すぐ作って実行していくべきなのかもしれません。

6位 フォレスト・ガンプ

フォレスト・ガンプという人物の生きてきた軌跡を本人の目線からただ淡々と語っていくという物語。

彼の人生は波乱万丈で、数々の歴史的な出来事に意図せず関わってしまうというエピソードは、実際のニュース映像を使った合成技術が素晴らしく大きな見どころ。

しかしそれよりも秀逸だと感じたのは、彼が人より知能指数が低いこともあり目の前の出来事に対してあまり深く考えないし、ほとんど説明もされないという点でした。

もちろん彼と同じ目線でも物語は楽しめますが、ある程度の知識があれば何が起こっているのかは読み取れるようになっています。

特に幼馴染みのジェニーが現れるシーンにはフォレストの気づかない意味が多く、彼女の目線に立ってみるとまた違った時代の流れが見えてきました。

フォレストは無垢で先入観や偏見がないので、出来事に対して鑑賞者が抱く感情には自然とその人の価値観が反映されるでしょう。

人それぞれ、観る時々でも印象が変わる、何とも不思議な味わいの映画です。

5位 シックス・センス

まるで小説における叙情トリックのように見事な仕掛けと伏線回収で、「衝撃の結末」系の代名詞ともなっている映画です。

幽霊が見えることに戸惑う少年という複雑な役柄を見事に演じたハーレイ・ジョエル・オスメントが、天才子役として脚光を浴びた作品でもあります。

計算された画作りも秀逸で、赤い色を印象的に散りばめた演出には美しさも感じますね。

私の周りにはホラー映画が苦手だと敬遠している人もいますが、この作品はホラーというよりもミステリーですし、ヒューマンドラマとしても感動できるので怖がって観ていない人はもったいない!

幽霊は「死んだ時の姿」で描かれ、亡くなりかたによっては少々グロテスクではあれど、過剰に恐怖を煽るような見た目ではありません。

しかしこの見せ方が一部では「実際に見える人が作っているのでは」と評されていることを知ると、「見える人」の世界を疑似体験するというまた違った見方ができるかも…?




4位 もののけ姫

宮崎駿監督による名作長編アニメーション映画で、壮大な世界観と圧倒的な映像美を誇る名作であることはもはや説明不要ですね。

スタジオジブリ設立の足がかりとなった「風の谷のナウシカ」とテーマや物語の構成は近いのですが、「もののけ姫」では明らかに表現方法が変わりました。

舞台設定やキャラクターごとの背景がかなり複雑であるにも関わらず、説明的なことは少ないまま目まぐるしく進む物語は観る側に知識・感性・想像力を求めるものであり、決して子供向けではありません。

しかしこの作品は当時の映画興行収入記録を塗り替える大ヒットとなりました。

受け手側が読み解くことで深さを増す「芸術としてのアニメ表現」が一般に評価される時代になったことを象徴するような作品です。

とはいえ深すぎて意味がわからないというものではなく、さらっと見ているだけでも強烈なメッセージ性を感じられるというのが、この作品の最もすごいところでしょう。

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3位 おくりびと

とてもヒットした邦画なので説明するまでもないかもしれません、納棺師という職業を一躍有名にした名作映画です。

納棺の儀は本当に厳かで美しく、この作品を象徴する素晴らしいシーンだと思います。

神道の概念が根付いている日本において、死に関わる仕事が「穢れ」として長らく目を背けられてきたのは事実です。

しかし「死者を敬い大切に送り出すことで、残された家族が前を向いていける」という葬儀の本質を説くこの作品のメッセージは、そういった職を尊敬に値するものへ変えたと言っても過言ではありません。

実際私が身近な人間を見送った際にも、お世話になった葬儀会社の方々の対応は本当に素晴らしく、心から感謝の気持ちが湧いてきました。

また「死は避けるのではなく受け入れるもの」という概念が広まり終活ブームが起こったのも、この作品の影響が大きいように思います。

日本の新しい文化を作ったとも言えるこの作品、未見の方にはぜひともオススメしたいです。

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2位 きっと、うまくいく

インド映画ってしばらく食わず嫌いしていたけれど、それを後悔したくらいにこちらは名作!

突然みんなで歌って踊りだすインド映画らしいシーンも多いのですが、ミュージカル要素のある映画を見慣れていればそれほど違和感はないと思います。

学生たちの青春活劇と、大人になった彼らが行方不明の級友を探す物語が交互に描かれ、コメディとミステリーと葛藤と爽快感を小気味よいテンポで観せてくれます。

ちょっと露骨な下ネタ系のセリフも多いですけど、男子校のノリってきっとこんなものです。

主人公達3人が色々な騒動を起こしつつ学校生活を楽しんでいる様子が「男の友情」という感じで羨ましい!

青春の楽しさや苦さに加え、学歴社会における教育のあり方や若者の自殺問題といった重いテーマも描かれていて、学ぶことの本質的な意味を考えさせられます。

ラストもすっきりしていて、とても気持ちが良いです。

約3時間の大作でありながら長いとは感じさせない、むしろ彼らの物語をもっと観ていたくなります!

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1位 ショーシャンクの空に

こういったランキングではもはや常連ともいえる名作ですね!

意外にも公開当時の興行収入的には奮わず、後からじわじわと評価を得て今の知名度にまでなった作品です。

刑務所の中の物語ですが、そこで繰り広げられる人間関係は実社会の縮図のような部分もあって、不思議と共感できたりします。

塀の中で制限や不自由があるからこそ得られる安心感と、それがなくなった時に「どうしたら良いんだ?」と不安に襲われる描写が印象的です。

「自由」というのはすごく曖昧で、それが希望となるか絶望となるかは意思をしっかり持って生きられるかどうかにかかっているのでしょう。

私は、主人公が囚人仲間に語る「人としての豊かさを忘れてはいけない」というセリフが一番好きです。

どんな状況下にあっても人生を楽しめるよう、常に心は豊かでありたいと思いますね。

主人公が意思を強く持って積み上げてきたものがしっかりと実を結ぶラストは、爽快感と感動が押し寄せる映画界屈指のエンディングのひとつではないでしょうか。

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まとめ

2時間前後の中に自分の人生だけでは体験できない別世界が凝縮されている、それが映画の魅力だと思っています。

日常になんだか疲れた、そんな時には映画を1本観る時間を作ってみませんか?

泣きたい時、笑いたい時、考えたい時、何も考えたくない時…どんな時にも必ずしっくりくる映画があるはず。

時には1つの作品によって人生観が変わるようなことだってあるんです。

皆さんに、素敵な映画との出会いがありますように!

ライター:あぷ子