「そのくらい誰でも経験あるよ」「みんなそれを乗り越えてきたんだから」そんな言葉に傷ついていませんか?
中途採用が増えている今日、同期の仲間がおらず職場内の悩みを誰にも相談できない環境が増えています。本当は社内の状況を知っている人に話を聞いて欲しい、でもいないから友人や家族にこぼすと甘えと流されてしまう…つらいですよね。
職場のいじめで悩んでいる人は、相談を口にする前にすでに多くの時間を「自分が甘いんじゃないか」「自分がいけないんじゃないか」という自問自答で費やしています。
中には「言い返してやればいい」というアドバイスをくれる人もいますが、それができれば悩んでない…というのが本音ではないでしょうか。
どうすれば良いか分からない、辛くて会社に行きたくない…
今回は職場のいじめで悩んでいるあなたへ、有効ないじめ対策を紹介します。
職場でのいじめか否かの判断基準
職場でいじめにあった人がまずはまってしまうのは「本当にこれはいじめなんだろうか」という思考。いじめられていると言い切る自信がないのです。
もしかしたら勘違いかもしれない、私が何か気に障ることをしたのかもしれない、虫の居所がたまたま悪かっただけなのかも…。いじめではなく自分に否がある可能性を考えて、もう少し様子を見ようと我慢していませんか?
いじめをいじめと認定できるのは、いじめられているあなた自身です。あなたが辛いと感じた時点でそれはいじめなのです。
- 同じ相手、グループから
- 継続して
- あなたが嫌がっているのを分かったうえで
いじめの特徴をざっくり挙げてみました。そもそも継続して他人に嫌な思いをさせるという行為は尋常ではありません。
仕事に行くのが辛くなるほど追い詰められているのなら自分が被害者であることを認識し、自信をもっていじめだと言い切りましょう。
職場いじめの具体例
いじめは大きく分けて2種類あります。
・心に傷を負わされる
肉体的な暴行は、もはやいじめの域を超えた犯罪です。程度に関係なく職場で蹴る・殴るは通常ありえません。明らかに異常なので比較的解決しやすいはずです。ただ、肉体的な暴行は恐怖を植え付けるので行動が制限されてしまう可能性が大きく対応が遅れがちです。
職場いじめにおいて悩む人が多いのは心に傷を負わされるパターンのいじめです。心の傷は目に見えません。しかも受ける人によって痛みの度合いが違うので共感されづらいという難点があり、それが足かせとなる場合があります。
ここからは具体例をあげながら、職場いじめの詳細を探っていきます。
暴行を受ける
軽度重度関係なく許されることではありません。
跡が残るほど強く蹴ったり殴ったりされるわけじゃないからと思っていませんか?暴行自体が異常なことだと気付きましょう。
男性ばかりの会社で体育会系という名の下に黙認されているケースでは「そのくらい当たり前」という空気の中、声を上げづらいかもしれません。
女性の場合は暴行がエスカレートすることを恐れて言えないことも考えられます。
暴行は痛みと恐怖で他人を縛る、正当化のできない犯罪なのです。
心に傷を負わされる
仕事上でミスをしたり、以前も注意されたことを繰返した場合に叱られるのは、落ち込むことはあっても心に傷は負いません。
原因がはっきりしているのと、相手の言動や態度に納得できるからです。
心当たりがないのに常に暴言をぶつけられるのは、ストレス解消のためのサンドバッグにされているのと同じこと。納得できるわけがないですよね。
逆に無視をされるというパターンもあります。挨拶をしても無視、書類を渡しても無言、返事もしてくれない。無視をされると話かけづらくなりますし、話しかけたくなくなるので自然と孤立してしまいます。
談笑しているのに、自分が行くとシンとする…嫌なものです。
職場で感情を最優先し相手に不快感を与えるのは、社会人のすることではありません。お腹がすくと、どこでも泣き出す赤ちゃんのようなもの。あなたは悪くありません。
仕事を通じたいじめ
自分の行為を正当化するために仕事を絡めてくるパターンです。
繁忙期で全員が連日残業というシチュエーションでもないのに、いつも終業寸前に仕事を押しつけてくる。明らかに自分にだけ割り振る仕事量が多い。
仕事に慣れさせようとか、教え込もうという意思があっての残業・大量の仕事は説明されなくても分かるものですしストレスにもなりません。同僚も仕事を振った本人も定時で上がるのに、なぜか残業せざるを得ない期限付きで押しつけられる大量の仕事。
成長して欲しいがための試練ならば、振った本人がサッサと帰るのはあり得ません。単純に仕事が多いだけならばなおのこと。あなただけを残す理由はないのです。
無視がエスカレートして仕事を与えないという行動に出る人もいます。先ほどとは逆で、周囲が忙しいのに自分はやることが何もないという状況。
普段やっていた仕事も「今日からAさんにやってもらうから」「これはBさんの担当になったので」と取り上げられてしまい、新しい仕事も与えられない。泣きたくなるほど仕事をくれないのに、用事があって定時上がりをお願いしている日に限って残業をさせられる。
今日は用事があって…と断りたくても「仕事が欲しいって言ってたよね」と詰められると言い返せませんよね。
残業代を支払うのは会社です、残業をさせる先輩や上司ではありません。明日でも差し支えのないものや、昼間にできるはずの仕事をわざわざ残業でやらせるのは社員としてアウト。
会社が社員として認めたあなたに、一社員である先輩や上司が私情で仕事を与えないのは、もはや訳の分からない行為です。
ちなみに、残業代を削りたいからとサービス残業を強要してくる人は無銭飲食や万引きと同じ思考回路だと思ってください。対価のない労働の請求はイジメ以前に非常識です。あなたが萎縮する必要はなんらありません。
プライベートの暴露や陰口
限られた人にしかしていないプライベートな話がなぜか広がっているのは、気分悪いものです。
過去にお付き合いしていた人の事や休日の過ごし方、あまり公にはしない話を同性同士ですることはあるでしょう。
特別に仲の良い人は別として、社内でのおしゃべりは仕事の一部。飲み会の席はなおさらで場を盛り下げないために同意したり、話を盛ったりするものです。
そういう場のちょっとした言葉尻を意地悪く解釈して噂を広げたり、人には言いたくない趣味を誇張して暴露し陰口をたたく人、いますよね。
他人のプライベートを暴露するのは人の家の中を勝手に覗いて「こんな安っぽいシャンプー使ってる」「こんな趣味の悪いカーテンつけてる」という自己評価付きで人に言いふらすのと同じ事。社会人として大事な物が欠如しています。
本人に苦情を言っても「本当のこと」と開き直られたりするので、たまったものではありません。
この手のイジメをする人は何かしらコンプレックスを抱えています。自分が劣っていると思うから、他の部分であなたを陥れて満足したい。はた迷惑な話です。
職場は仕事をするための場です。人間関係を円滑にするためにコミュニケーションは欠かせませんが、プライベートに立ち入る話や噂話は必要ありません。同じ職場で働いているというだけで、偶然知り得た他人のプライベートを暴露する権利はないのです。
今はネットを使って、簡単に不特定多数の人へ情報発信ができる時代です。物事の善し悪しが分からない、分かっていてもコントロールできない人がそういったツールを使うと迷惑どころの話ではありません。内容によっては名誉毀損にもなる行為、許されることではないのです。
セクハラ、パワハラ、モラハラ
セクハラ
職場において相手の意思に反して不快や不安な状態に追いこむ性的な言動に起因するものをセクハラと言い、2つのタイプがあります。
対価型 | 職場において行われる性的な言動に対する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受ける |
環境型 | 職場において行われる性的な言動により労働者の就業環境が害される |
対価型は性的な言動に対して労働者が抵抗や抗議をした場合に、理不尽な降格処分や雇用の打ち切り、異動を命じられたりするタイプ。主に立場が上の人から受ける部類です。
環境型は性的な言動によって労働者が働きづらくなる、就業意欲を低下させられるといった害を被るもの。触られたり、性的な質問や話をされるようなタイプです。
>>職場の飲み会での嫌なセクハラ!上司や先輩によるセクハラ対策
パワハラ
パワハラとは同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為のこと。パワハラの典型例として次の6タイプがあります。
身体的な攻撃 | 暴行・傷害 |
精神的な攻撃 | 脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言 |
人間関係からの切り離し | 隔離・仲間外し・無視 |
過大な要求 | 業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害 |
過小な要求 | 業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと |
個の侵害 | 私的なことに過度に立ち入ること |
パワハラをする側は「先輩として、上司としての指導」だと主張することが多く、本気でそう思い込んでいる場合もあり、線引きが難しいのが現状のようです。
モラハラ
身ぶりや言葉、行動などによる不当な行為を繰り返し、あるいは計画的に行うことによって人の尊厳を傷つけ、心身に損傷を与え、その人の雇用を危険にさらす行為を職場におけるモラルハラスメント=モラハラと言います。
他のハラスメントとの決定的な違いは「いやがらせ」と「いやがらせの隠蔽」がセットになっているところ。
ターゲット以外の人間に対しては優しく人格者で常識人のような振る舞いをするため、周囲に気付かれにくく、ターゲットに「自分が悪いのではないか」と思い込ませるため、ターゲット本人もハラスメントを受けていることに気付かない場合があります。
一方的に否定され、疑問や反論が許されない関係は普通ではないと気付くのが肝心です。自身の言動を振り返り反省することは必要ですが、卑下する必要はありません。
「自分はダメな人間だと気付け」というような卑下の強要は、異常です。
>>職場のモラハラは嫌ですよね!無視や誹謗中傷などの対策4選
職場いじめを解決する方法
できれば人間関係のストレスなく仕事に集中したいもの。相手が自ら態度を改めてくれるならそれに越したことはありませんが、望めない場合がほとんどです。
そこで、職場いじめを解決する方法をいくつか紹介していきます。ざっくり4種類のタイプに分類されますが、より細かく説明していきましょう。
- 第三者に相談
- 接触を断つ
- あなたが変わる
- 反撃する
それはもうやったんだけど…と思うかもしれませんが、やり方が違えば結果も違ってくるものです。以前に試して効果がなかったのなら、なぜ効果がなかったのかを検証し次の手を考えましょう。
いじめられている人は、それだけで日々消耗していますよね。これ以上心を疲れさせたくないのが本音だと思いますが、いじめが解決しなければ現状維持のまま。最悪、今より状況が悪化することも考えられます。
強いストレスが引き金になってストレス反応やパニック障害を引き起こし、うつ病になる可能性も否めません。
そうなると再就職も難しくなりますし、何よりあなた自身が職場を離れてなおツラい思いを引きずる結果となるのです。それはもったいないですよね。
どうしても解決が難しければ新天地を探すという手もあります、より明るい可能性を探っていきましょう。
上司や先輩に相談する
一番簡単な方法は、直属の上司や先輩に相談してみることです。ポイントは3つ
- いじめている人と上司・先輩の関係性を見極める
- 感情を入れず、具体的ないじめ内容を提示する
- 自分が落ち着いているときに相談する
相談する相手がいじめる人とベッタリ仲良しな関係だったとしたら、先入観からあなたの話を聞いてくれない可能性があります。まずは相談相手といじめる人との関係性をチェックしておきましょう。
相談相手としては、冷静に中立の立場で話を聞いてくれそうな第三者が最適。
また、いじめられている人は分かってもらおうと必死なので「Aさんにいじめられています、いつもひどいことを言われるんです」といった、具体性のない訴えをしてしまいがちです。
感情を抜きにして「いつ、どこで、どんな状況で、何の件について、何をされたか」を箇条書きにしておくと相手も状況を把握しやすく話もスムーズに進むでしょう。
部署異動や転勤を希望する
あなたの勤めている会社がある程度の規模で、全国に支社があったり、たくさんの部署が存在するようなら配置転換の希望を出すのも方法です。
興味のある部署があるならチャンスですし、人事に人間関係がツラいと話して異動や転勤をお願いするのもアリです。
「上司も親身になってくれたけれど変化がなく、このままではツラいので」と努力はしましたアピールをすれば、門前払いされる可能性は低いはず。
仮に小さな会社で逃げ場がない…という場合は、他に今のあなたを活かせる職場がないか軽くリサーチしてみるのも視野が広がるのでオススメです。
意地悪な人とは距離を置く
もし相手と距離を置いても仕事上問題がないのであれば、離れてしまいましょう。社内の飲み会で一緒になるだけとか、ランチタイムのグループにいるといった人ならば距離をとりやすいはずです。
もっともらしい理由をつけて断り、「嘘じゃないか」と突っ込まれないように行動しておけば問題ありません。
残念ながら同じ部署の人だったり、仕事上のからみがある相手だと使えない方法です。
笑顔&挨拶を積極的にする
無視をされたり怒鳴られたりが続くと、話しかけたくないですよね。できるだけ接触を避けるのは仕方ありませんが、どんなにイヤでも社会人として挨拶等やるべきことはしっかりやりましょう。
これは、相手につけ込まれないための予防策です。朝から暗く、無表情で挨拶もしなければ、周囲のあなたに対する評価は下がります。
逆に、あなたが明るく挨拶をしているのに相手が挨拶を返してこないというのは、人目につくもので「そういえば、あの人、毎朝あの子には返事してないですね」と思わぬところであなたの助けになる可能性があるのです。
謙虚になる
いじめられると、どんどん疑心暗鬼になってしまうのは仕方のないことです。
怒鳴られたり怒られたりを回避したいと思うあまり、「はい」「すみません」という言葉の前に「聞いていません」「教えてもらっていません」という弁解の言葉が口から出てしまっていませんか。
それまでの経緯を知っている人ならば理解してくれるかもしれませんが、何も知らない第三者にはあなたが印象悪くうつってしまいます。
まず相手の言葉をキャッチして、次に言うべき「聞いていないのですが」「これは初めてなので、教えてください」という言葉を続けましょう。
大変難しいことですが、いじめをする人間と同じ土俵に上がらないでください。自分を落とす必要はありません。
自分に自信を持つ
相手に対して恐怖心を持ってしまうと、上手く話を伝えられなかったり、分からないことがあっても質問できなくなってしまいますよね。
相手の顔色を伺って「あのう、すみません」というような話しかけ方をするのはやめましょう。不思議なものでビクビクやオドオドは相手のイライラを増長させます。
仕事上必要で話しかけているのですから、はっきり「Aさん、先ほどの件について質問があるのですが、今よろしいですか」と相手の名前を呼んで用件を最後まで言い切りましょう。
仕事の不平不満や人様の悪口は厳禁
壁に耳あり障子に目あり。どこで誰がきいているか分からないので、仕事の不平不満や悪口はなるべく避けましょう。相手につけ込まれるだけです。ただ、仲間内の飲み会になると必ず言い始める人がいますよね。
仕方なく調子を合わせて相づちを打っていただけなのに、あなたが言っていたという風に噂を流されたなんてことありませんか?
あなた自身が言わないことも大切ですが、そういった会話を頻繁にするような人達とは離れておくことも忘れてはいけません。
どうしても不満を言いたいときには、会社にまったく関係のない友人や家族に対して、周囲に聞こえないような場所で話しましょう。
有休で長期間休む
いじめられたら休んでしまえ!と言っているわけではありません。何か言われたからと度々休んでいたらあなたの立場が悪くなってしまいます。
例えばですが上司に相談した後に数日休み、その間に上司に対応してもらうという方法があります。
異動を希望するなら下準備のために色々調べる時間として休むのもアリですし、集めた証拠をまとめて相談しに行く計画を立てるという手もあります。
もちろん、転職を具体的に検討してみる為の時間にあてるのも良いでしょう。
前に進む為の戦略で休むのであって、布団の中で泣くためではありません。せっかくの有給なのですから、あなたのために使うべきです。
はっきりと「イジメるな!」と言う
それができれば苦労はしませんよね。ただ、いじめてくる人にかぎって強く言われると非常に弱かったりします。
第三者を交えて話し合いの場を設けてもらい、証拠を突きつけたうえで「こういう言動はやめてください」とはっきり伝え、もうしないと約束してもらうのは効果的です。
特にセクハラなどは笑っているから嫌だと思わなかった…なんて言う人もいますので、嫌だという意思表示はしておいて損はありません。第三者が証人なので、当事者のみの話し合いよりも約束を反故される心配も少ないといえます。
専門家の力を借りて解決する方法
社内での解決が望めず限界…という場合は、最終手段として専門家の力を借りることになります。ここまでくると相手に対してというよりも、会社に対して「どうにかしてください」と訴える感じでしょうか。
・労働組合
・弁護士
聞いたことはあるけど詳しくは知らないという人が多いと思うので、まずはそれぞれの特徴と何をしてくれるのかを紹介していきます。
労働局に相談する
労働局は労働基準法違反がないことを前提とした事業主と労働者とのトラブル解決に力を貸してくれる機関です。
第三者として労働者と雇用主の話し合いを促してくれますが、会社側が応じなかった場合に罰則があるわけではないので強制力はありません。
相談するだけなら会社側に相談したこと自体はばれないので、周囲に相談できる人がいないときの駆け込み寺としては良いでしょう。
労働組合に相談する
会社によって、あるところとないところがあります。労働者が組織する労働者の権利を守るための団体を労働組合といいます。
あなたの会社に労働組合があり、加入していることを前提として話を進めます。
個人対会社では、どうしても会社の方が力も大きく優位ですよね。
労働組合に相談すると、労働組合が内容を判断し、場合によっては会社に対して交渉を申し入れてくれるのです。会社側は労働組合の交渉の申し入れを拒否できません。
話し合いの場に会社を引っ張り出すことができ、そこで合意に至ればその内容を会社は守らねばならないのです。
これは、あくまであなたが会社に残りたい場合に改善を要求するという形になります。
- 解雇、雇止め、配置転換、賃金の引下げ、募集・採用、いじめ・嫌がらせ、パワハラなどのあらゆる分野の労働問題を対象としています。
- 性的指向・性自認に関連する労働問題も対象としています。
- 労働者、事業主どちらからの相談でもお受けします。
- 専門の相談員が面談もしくは電話で対応致します。
- 予約不要、ご利用は無料です。
- 相談者の方のプライバシーの保護に配慮した相談対応を行います。
弁護士に相談する
いじめをしてくる個人、会社、どちらにでも対応してくれます。弁護士と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、会社に労働組合がなく労働局からの話し合いも無視され、それでもどうにかしたいと思ったら弁護士に相談です。
弁護士事務所に出入りするのに抵抗があるならネットで相談できるところもあるので、いちどメールでやりとりしてみるのも良いでしょう。
ただ示談にしろ裁判にしろ、弁護士に相談するというのは色々な面でしんどいことではあります。あなたの気力と体力、資金にも相談してみてください。
これ以上疲れたくない!というのであれば、残っているエネルギーは新天地を求めるために使うことをオススメします。
解決するために必要となる証拠
第三者に相談する、必要なのは証拠です。
・ボイスレコーダー
・メモ
メモはいつ・どこで・誰が・何について・どう言ったという感情を抜きにした具体的なもので、日記のように時系列で書いてあり量が多いほど信用が高くなります。いじめられている最中はもちろんですが、上司や先輩に相談したときの録音やメモもあると経緯が分かりやすくて役立つでしょう。
余談になりますが、証拠集めは自然と自分が何をされてきたのかという事柄の整理になるので、例え証拠として使う機会がなかったとしても別の意味であなたの助けになる行動です。
例えば転職する際、面接では前職の退職理由を聞かれることが多いでしょう。
その際に漠然と「いじめられて…」と言うよりは、「こういった被害をこのくらいの期間受け続け、本人や会社に相談しても改善がなかったので」と整理してきちんと伝える事ができれば印象がだいぶ違います。
どう転がっても自分のためになるんだという気持ちで取り組んでみてください。
>>ベリーベスト法律事務所
職場いじめ・嫌がらせなどの労働相談に強い弁護士