山中武です。
最近までの私はFX(エリカ式)、バイナリーオプション(OMB)に没頭をしてましたが、時間の関係でエリカ式は保留をすることになりました。個人的にはOMBのほうがエリカ式よりリスクは少なく稼げる感じですね(主観ですね)
またエリカ式は30日間ほどでプラス15万円を稼げたので、私の中ではまあまあ満足ですね。
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仮想通貨が絡む詐欺事件はこれまでいくつもありましたが、日本で最大規模の被害を出したのはプラストークンでしょう。
中国に本拠地を置く団体によるHYIPでしたが、預けた資産が出金できなくなった人は1000万人以上、総被害額は4000億円を超えます。
訴訟などの動きもあるものの、プラストークンが復活するという噂が流れたこともあり、もしかしたら今後返金があるかもと期待している方もいるかもしれません。
ここではプラストークンで今後返金がある可能性があるのかどうかや、これまでの経緯について見ていくことにしましょう。
プラストークンは今後も返金されない見通し
プラストークンは中国で詐欺事件として摘発されました。なぜ中国で摘発されたのかというと運営が中国にあったからです。
プラストークンへの入金は現金ではなくビットコインやイーサリアム等の仮想通貨ですることになっていました。
中国がプラストークンの運営が所有していた仮想通貨を差し押さえしたことから、返金に期待を持った方もいるかもしれません。
ただ実際には中国当局に差し押さえられたことで逆に返金の可能性がほぼなくなってしまいました。
中国ではこういったケースの場合、押収された資産は中国の国庫に入ることになっているようですね。
押収された仮想通貨は換金すると4000億円を超えていますが、それがまるまる中国のものになってしまったことになります。
中国に本拠地を置くプラストークンのようなHIYPはプラストークン以降もいくつか見られますが、中国では詐欺が摘発された場合は被害者に返金する流れにはならずに被害額がそのまま押収されるというのは覚えておいた方がいいかもしれませんね。
プラストークンの運営人が逮捕されても返金にはつながらない
プラストークンの事件では主要メンバーを含めてこれまで100人以上が中国当局に逮捕されています。
仮想通貨を使った詐欺事件ということは殆ど確定したようなものなのですが、犯人が逮捕されても返金されないことに疑問を持った方もいるかもしれません。
ただこれは中国だけでなく日本でも同じですが、警察に逮捕された場合に問われるのは詐欺をしたことに対する刑事罰です。例えば懲役何年や罰金いくらといった罰はうけるものの、それとだまし取ったお金を返金するというのは別問題なんですよね。
返金されるかどうかは弁護士さんに相談し民事で訴える必要があります。ただ詐欺をした運営が日本を拠点にしている場合は裁判を起こすのはさほど難しくないものの、プラストークンのように相手が海外にいる場合は日本から訴えることはできません。
相手の国に行って裁判を起こすか日本にいる運営に関係した人を訴えることになりますが、返金を勝ち取る難易度が相当上がってしまいます。
プラストークンのこれまでの経緯
ここで一度プラストークンのこれまでの経緯を簡単に振り返っておきましょう。
プラストークンは仮想通貨を預けることができるウォレットのようなもので、しかも仮想通貨を預けておくだけで毎月10%もの配当がもらえるという夢のような話しでした。
日本でこれだけ被害が広がったのはマルチ商法で会員を増やしていったからです。新しい会員を紹介すると紹介料を支給というのは、こういった案件でお馴染みの手段といえます。
紹介料欲しさに放っておいても会員が勝手に新しい会員を見つけて来てくれるので運営は楽ですよね。
>>PGA投資(プランスゴールドアービトラージ)は詐欺投資案件(ポンジスキーム)だったの?集団訴訟への動きも
>>アービトラージ×MLMである「ジュビリーエース」「ジェンコ」は投資詐欺(ポンジスキーム)だった?
>>「SENER(セナー)」の黒幕は柴田千成氏の評判や判決は?
当初はプラストークンで実際に配当が支給されていたようなのですが、ある日いきなりサイトにアクセスできなくなり出金停止状態に陥ります。
また配当につかわれていた独自のトークンは現在ほとんど値段が付いていません。
プラストークンが詐欺で摘発された後一度だけ復活するのではという話しが出たようなのですが、今後復活することはないとはっきり発表があったようですね。
そして最初に触れたように、プラストークンに預け入れられた仮想通貨は全て中国に差し押さえられ返金は絶望的となってしまいました。
HYIPには手を出さないのがプラストークンの教訓
プラストークンの後もジュビリーエース等仮想通貨関連のHYIPは後を絶ちません。こういった案件はまるでコピーしたかのように
・高額の配当や利益をかかげて仮想通貨を入金させる
・マルチ商法方式で会員をどんどん増やす
・ある日突然出金停止になる
・預けた資金は返金困難に
という流れを辿っています。
なぜ最初は利益が出ているように見えて急に飛ぶのかというと、それはポンジスキームだからです。
つまり投資運用しますと見せかけておいて、実際には後で入金した人たちの資金を使って配当しているんですね。そして運営が納得できるくらいの資金が集まった時点で、懐に入れた資金を持ち逃げしてしまいます。
HYIPは危険だけど最初は稼げるんでしょと思ったかもしれませんが、たいていの場合は利益を引き出せるのは〇か月後という規定があります。そのため出ていたように見える利益を実際に出金する前に出金停止になってしまうことの方が圧倒的に多いです。
そしてこれまで説明してきたように一旦案件が飛ぶとその後資金が全額返金されることはまずありません。何百万、何千万の資金を失った人もたくさんいます。
参加を決める前に投資とはいえ銀行の数十倍や数百倍の配当が本当にあり得るのか、一度冷静に考えてみるようにしたいですね。
プラストークンについてのまとめ
プラストークンは会員から集めた何千万もの資金が中国の国庫に入るという衝撃の結末を迎えました。
これで実質、返金への望みが断たれたことになります。
関係者は逮捕され10年以上刑務所に入ることになったメンバーもいるようですが、会員だった方はこんなことより資金を返してほしいと思うのが自然ですよね。
プラストークンのようなHYIPはどんなに美味しい言葉で勧誘されても関わらないのが一番です。動画やSNSで大々的に勧誘している人が過去に問題ある案件に関わっていた怪しい人ということもあり得るので、おかしいなと思ったら検索してみるのもいいかもしれませんね。