山中武(@tyblogty)です。
アイテック(ITEC)は化粧品や水素生成器などの美容製品を扱う会社で、ネットワークビジネスを行っていることで知られています。ネットワークビジネスを行う会社は結構たくさんあるんですが、その中でもアイテックは常にやばい噂がつきまとっていました。ここにきてついに行政処分されたようですね(スターモバイルやアムウェイもMLM)
アイテックの評判を探ると行政処分も納得の事実が浮かび上がってきました。ここではアイテックが行政処分を受けた経緯や今後の見通しなどについて紹介します。
アイテックがやばい
まずはアイテックが行うビジネスについてまとめておきましょう。アイテックは化粧品を中心に扱う会社なのですが、販売方法にネットワークビジネスを採用していることで知られています。
会員になって代理店になるとアイテックの商品を会員価格で仕入れられるようになり、その商品を定価で売ることで利益を出すことができます。またそれだけではなく、勧誘して新しい会員を獲得することで、報酬が手に入るようになっています。
ネットワークビジネスと聞くとそれだけで拒否反応を起こす方も多いと思いますが、ねずみ講と違い商品を介在しているため違法ではありません。日本にはアイテック以外にも沢山のネットワークビジネスを行う会社がありますし、何十年と続いているような会社も存在します。
(ポンジスキームであればPGA投資やジュビリーエース・ジェンコ、ビットクラブ等ですね)
ただネットワークビジネスが違法ではないのはあくまでルールを守って行われていた場合です。アイテックがやばいと言われていたのはルールにのっとった勧誘がされていなかったからで、行政処分を受けるのではとの噂が前から聞こえてきていました。
そしてとうとう2021年8月26日、アイテックに6か月間の業務停止命令が出されました。会社だけでなくオーナーの山口孝榮さんと役員の大隅憲次郎さん個人にも同様の処分が下されています。
会社活動全部が停止されたわけではなく、こちらの業務が対象になっています。
・連鎖販売取引(ネットワークビジネス)の勧誘と受付、または勧誘者に合わせる行為
・訪問販売の勧誘と受付さらに契約締結
要するにアイテックの肝となる勧誘して新しく会員を獲得する行為が6か月間できなくなったことになりますね。
ただ業務停止命令がおりる直前に不審な動きがあったこと等もあり、さらにやばい状況になるのではとも言われています。
業務停止命令でアイテックはもちろん、ネットワークビジネスで生計を立てている沢山の会員も大きな影響を受けています。行政処分を受けて今後アイテックはどうなっていくのでしょうか。
アイテックが業務停止命令を受けた理由
アイテックが行政処分を受けた理由は勧誘方法に問題があったからだと述べましたが、ネット上に上がっている口コミを見ると相当酷かったようですね。
ネットワークビジネスの会員勧誘方法には特定商取引法で厳しいルールが設けられていますが、アイテックの会員の勧誘ではこちらの3つの違反が認められています。
・ネットワークビジネスの勧誘であることを明らかにせずターゲットを呼び出す
・そうして呼び出した人を公衆の場以外に連れて行き勧誘する
・契約するかしないかの決め手になる情報について事実を告げない
ネットワークビジネスの勧誘と言わずに知り合いなどを呼び出し、仕事場などの閉鎖された空間で勧誘するといった事例が相次いでいたようですね。商品の効果についても事実とはかけ離れた説明が行われることが珍しくなかったとされています。
・山口孝榮さんがあたかも有名大学と協力して商品開発をしているような嘘の説明をする
・有名ブランド製品を作る工場で商品を作っていると嘘の説明をする
・幹細胞コスメは指が再生するほどの効果があると説明する(化粧品なので幹細胞自体使われていない)
こういった違法な勧誘で高額な商品を購入させられた方達から全国の消費者センターに相談が多数寄せられたことが、業務停止命令の引き金になりました。それにしても嘘の内容が酷すぎてやばいですね。
アイテックは会員と個人ではなくフランチャイズとして契約することで特定商取引法の責任を回避しようとしていたようです。実際に消費者センターでの相談を断られるケースもあったようですがアイテックの事業はフランチャイズではなく立派なネットワークビジネス(連鎖販売取引)なのでこの理論は当てはまらず、消費者センターに相談もできますしクーリングオフの対象にもなります。
トラブルになった経験がある方は消費者センターへの相談を検討してくださいね。
アイテックの山口孝榮氏をめぐる噂
業務停止命令を受けたアイテックにはこのまま会社が倒産して飛ぶのではとの噂もありました。それはオーナーの山口孝榮さんの過去が関係していたようですね。
なんでも山口孝榮さんはこれまでいくつもネットワークビジネスの会社を起こしていますが、そのほとんどで様々な問題を起こしていたといいます。
・ウインズインターナショナル:公正取引委員会から排除命令され後に倒産(計画倒産の噂)
・メディック:法人税の脱税で山口孝榮さんが逮捕される
これまで会社で問題が起きたらその会社を捨てて新会社設立を繰り返していた疑いが持たれています。
ネットワークビジネスで無理やり商品を買わされた人はもちろん、ネットワークビジネスで成功してやると志をもって取り組んでいた人にとっても倒産は非常に痛手になります。これまで築いたポジションが一瞬で無意味になりますし、報酬が支払われなくなって収入が0になりますからね。
ネットワークビジネスに取り組むにあたって会社の信頼性は非常に重要なのですが、山口孝榮さんの過去を見る限り会社の行く末に疑問しか感じませんね。
もしアイテックで今稼いでいる人がいたとしてもこの業務停止命令がきっかけで将来に暗雲が立ち込めていますし、業務停止命令が明けた後に新規で会員になる場合はさらに大きなリスクを背負うことになるでしょう。
アイテックから事業譲渡されたアイムスもやばい?
アイテックには行政処分逃れをした疑いもありますが、これが立証されればさらにやばい立場に置かれ山口孝榮さんが逮捕されるのではとの噂まで出てきています。
アイテックに業務停止命令が出される直前にアイムスなる別会社にアイテックのネットワークビジネスの機能を譲渡したと会員に通知が行われたようです。6か月間勧誘できずに収入がなくなるのを防ぐための措置なんでしょうが、これは行政処分の効果を失わせる詐欺行為にあたると判断される可能性があります。相当問題があると言えるでしょう。
まとめ
アイテックは会員が違法な勧誘方法で高額商品を売りつけようとして業務停止命令を受けた事実だけでも十分やばいのですが、さらに行政処分逃れを企てた疑惑まで出てきています。山口孝榮さんには過去にネットワークビジネスの会社を計画倒産させた噂もあり、今後アイテックが同じ道をたどらない保証はありません。
ネットワークビジネス自体下っ端の会員が稼ぐのが非常に難しい仕組みですし、収入を守るためにも倒産の噂がある会社には関わらないのが一番です。万が一また違法な勧誘をされた場合は消費者センターにすぐに相談するようにしてください。