20代・30代と若いのに半年も1年も転職先が決まらない人の理由

20代や30代での転職は、それよりも年齢が上の人からみれば「選び放題でうらやましい!自分ももっと早く転職しておきたかった!」とか「若いんだから、なんとかなるよ」などと思われています。転職には年齢の壁が大きく立ちはだかるからです。

山田鉄男山田鉄男

それだけ若いということは、選択肢が多いということは本当です。

しかし、実際には…半年経っても1年経っても全然転職先が決まらないという人もいます。決してさぼっているわけではなく、一生懸命に転職活動をしているのに、なぜか転職先が決まらないその苦しさ…。

そうなると、自信を持てなくなって気持ちが凹むだけでなく、経済的にも苦しくなってしまいます。20代の若い人なら貯金もまだそんなにない人がほとんどでしょう。

面接などで自分をしっかりアピールしなければならないのに、すっかり転職活動疲れした雰囲気は、面接官にもバレバレ…。合格率を下げてしまう悪循環につながります。

岩田有也岩田有也

なぜそうなるのかというと、転職活動が長引くことによって、気持ちに余裕が持てなくなってしまうからです。「どんな企業に転職しようか」と考えていたのが「どこでもいいから早く転職しなければ…」に変化していくのです。

そんな状態にならないようにするために知っておきたいポイントと、希望の企業に転職するための方法を紹介します。

長期間仕事の決まらないリスク

一般的に離職から転職までの期間は、3ヵ月から半年くらいが平均的です。それ以上の期間をかけて転職活動を続けることは、精神的にも体力的にも相当のエネルギーを要するだけでなく、さまざまなリスクを伴います。

山田鉄男山田鉄男

転職から長い時間が経っているとまず、採用しようとする企業側に不信感を与えやすいと言われています。

履歴書で前職を退職してからの空白期間を見て、「なにかこの人には問題があるのではないか?」と警戒されるのです。問題があるから、他のところで採用されなかったのでは?と勘繰られます。どこの企業も信用のおける人を採用したいのです。

在職中から転職活動をしている場合なら、まだましです。最悪転職が決まらなかったとしても、現在の仕事はあるからです。失業状態にならないという強みと、資格取得など転職への準備を同時にできるでしょう。

山田鉄男山田鉄男

普段働いている分、転職までの時間はかかりますが…。

しかしいくら20代や30代の若い世代とは言え、退職してからの転職活動が長期化するのは最悪です。無収入状態での活動になるため、日々の生活費はすべて貯金を切り崩さなければなりません。そのため目に見えてお金が減っていきます。同時に焦りが出てくるのです。

蓄えが無くなっていくと人はどうしても、将来に不安を抱きやすくなります。ましてや結婚して家族が居る人なら責任も重く、早く何とかしなければと思っているのにうまくいかない…。家庭内での雰囲気も悪くなりやすく、自分の居場所がなくなったようにさえ、感じてしまうかもしれません。

岩田有也岩田有也

人によっては精神的に追い詰められてしまい、転職できず社会から孤立してしまうというケースも有りうるのです。転職活動の期間が長引けば長引くほどこじれていく、この悪循環から、なんとしても抜け出さなければなりません。

>>20代後半の転職は厳しいの?転職を成功させるコツは?

転職先が決まらない原因とは?

20代・30代という若さなのに、転職先がなかなか決まらないのには原因があります。ざっくりと言ってしまうと転職活動の「やり方」を良く知らない、もしくは間違っているケースです。

実は、若い世代の多くが転職活動についてしっかりと把握できていません。そのためいくら応募してもカスリもしなかったり、面接まで到達してもまったく手ごたえを感じられなかったりして「やっぱりだめだったか…」とガッカリすることを繰り返してしまうのです。

山田鉄男山田鉄男

失敗を恐れていては転職活動などできませんが、あまりにもダメージばかり浴びているとどうしてもモチベーションが保てず、前向きに活動していくことができなくなってしまいます。

転職先が決まらない原因と対策について知っておきましょう。

自分の棚卸をできてない

自分の棚卸という言葉を知っていますか?棚卸というとモノの在庫管理などのために行われるものですが、人生に対して行うのがこれに当たります。これができていないと転職活動での方向性を見失いがちになります。

山田鉄男山田鉄男

自分の棚卸とは、これまでに目標としてきたものが実際に達成されているのか、口先だけで終わっていないか。そのために時間を効率的に使えているのかなどを、客観的にチェックする方法です。

客観的にチェックするために大切なのは「見える化」することです。PCやスマホ上で管理したり、手書きでメモに書いたりしてもOKです。頭で考えるだけでなく必ず記録しましょう。

岩田有也岩田有也

年の初めや、自分の誕生日にこれまでの人生を振り返るひとは多いものですが、自分の棚卸をするのは、それよりももっと高い頻度で行います。月に一回ペースが理想的です。

棚卸の日を決めておき、次の月に取り組みたいことをリストにまとめておきましょう。

人間は年齢を重ねるほどに、仕事だけでなくプライベートもどんどん複雑になっていきます。仕事について考えなければならない時に、さまざまな問題が山積していたのでは目標にむかって邁進できません。

20代や30代から自分の棚卸をしていた人は、未来を見据える感覚が身に着けられるので絶対にお得です!

どんな生き方をしたいのかという大前提をまず決め、それによって優先順位を決めていきます。排除した方がよい習慣や事案については、スッキリと断つほうか圧倒的にやりたいことがうまく運ぶようになるでしょう。

若くて職の選択肢が多いと転職活動中にも迷いが生じやすいものです。自分の棚卸をすることで、時間の管理がうまくいき、本当はどんな仕事を自分が求めているのかがわかってくるのです。

目標を立てたことに満足し放置してしまうのではなく、必ず月1で棚卸&確認をして、リストの内容を「更新」させていくことがポイントです。

自分の得手不得手を理解してない

性格や行動などはもちろんのこと、就きたい仕事、目指す企業が自分に合っているかどうかを知るには、自分自身を今一度振り返ってみる必要があります。

特に面接では、自分のよいところをしっかりとアピールしなければなりません。謙遜する以前に「良いところなんて、なにひとつ思い浮かばない…。」となってしまっては話になりません。

山田鉄男山田鉄男

自分を知る方法として「自己分析」を行ってください。一例ではありますが、次のようなことでチェックができます。

ポジティブ面

  • 人からよく頼まれる仕事の内容や傾向
  • 褒められたことのある業務内容
  • 自分がやっていてやりがいを感じられた場面
  • 自分がこれまで頑張ってきたこと

ネガティブ面

  • 職場環境での苦手な相手や物事
  • ミスをしやすい業務
  • できるけれど大変だったと感じた業務


これらを一度ではなく、何度も「なぜ、そうなのだろう」と繰り返し自分に問いかけてみてください。そうすることで初めて、自分の仕事に対する考え方がわかってきます。すると自分の得手不得手も見えてくるのです。

自分のポジティブ面ネガティブ面をガッツリ知りたいと思ってる人はリクナビNEXT(リクルート)のグッドポイント診断をおススメします。無料で診断できるので、やったことのない人はやってほうがいいと思います。

自分の進むべき道を分析していない

転職しようとするときにその希望がぼんやりとしたものだと、面接までたどり着いても自分の気持ちや思いを言葉にすることができません。

そのため「この人は今一つ、何がしたいのかわからない」という印象を与えることになり、なかなか採用されなくなってしまいます。

そもそも自分のやりたい業種は何なのか、その業種・業界について知っているのかどうかが一番大切です。

山田鉄男山田鉄男

単なる勝手なイメージだけで「なんとなく自分に合っていそう」と判断して転職活動しても、その判断が勘違いや間違いだらけだと、企業側のニーズに当てはまらないので不採用になってしまうでしょう。

例えば自分は営業に向いている性格(だろう)から営業採用を希望して転職活動を進めているけれど、営業と言っても企業によって求められる資格やキャリアは全然違います。事務的な能力が同時に求められることもあるのです。

岩田有也岩田有也

つまり、細かな「企業研究」ができていないケースが多いのです。

企業研究をしたうえで、採用される人材であるためにはどのような道を進まなければならないのかという視点で動いてみましょう。

自分のキャリアと転職先の乖離

転職活動は効率的に行うべきだとわかっていても、ついつい年齢や性別だけの欄を見て申し込むという人は多いものです。しかし「キャリア分類」という言葉があるように、同じ年齢・性別でも、それぞれの企業が求めている人材のキャリアはまったく違います。

求人を確認してみるとその内容がハッキリと記載されていることもありますが、企業研究してみないとわからない場合もあります。次のような項目をチェックして自分のキャリアを確認しておきましょう。

  • 学歴
  • 年齢
  • 職歴
  • 資格
  • 経歴
  • 持っているスキルのレベル
  • 実務経験があるかどうか

などです。自分のキャリアに合わせることばかりを考えて、まったくチャレンジをしないのも考え物ですが、極端にキャリアからかけ離れ過ぎた転職先を目指すのは、あきらかに効率が悪いということは知っておきましょう。

理想と現実をわかってない

これまでの仕事を辞めて新しい転職先での近い未来に理想を抱くのは、悪いことではありません。しかし、仕事は遊びではありません。すべてが自分の思い描いた、理想通りの企業などないという「現実」を受け入れましょう。

月収・労働時間・残業の有無・土日休めるかどうか・人間関係はどうか・未経験OKかどうか…言い出したらキリがありません。

山田鉄男山田鉄男

理想の条件に縛られ過ぎて「絶対に譲れないポイント」が多くなり過ぎていませんか?

月収は記載されている金額がすべてとは限らず、ましてやまだ20代ならば、努力や成績で変動するかもしれません。そして、残業がまったくなくて月収だけが良いなんて虫の良い仕事はまずないでしょう。

休日に関してもある程度は、融通をきかせてくれる人を採用したいのが企業というものです。未経験者よりは即戦力となる経験者が欲しいのは当然のことです。

「自分は自分のキャリアに対して、求人を高望みしすぎていないか」
「企業のニーズを無視して自分のこだわりばかりになっていないか」

この2つを、今一度確認してみてください。現実を知り、ある程度の柔軟さを持って行動してみると、転職活動がこれまでよりもスムーズに動き出すことがあります。

資格や経歴への自信過剰

20代や30代前半で、職務経験はまだ浅いのに「資格や経歴には自信があります!」という自信過剰な人がいます。

卒業した大学のレベルが高いケースや、取得の難しい資格、語学力、有名大学への留学経験などが満載で、絶対的な強みだと信じている場合も転職がうまくいかない原因の一つです。

もちろんこれらの“スペック”は、履歴書に目を通した人に「素晴らしい経歴ですね」と言ってもらえるかもしれません。しかし大企業などで、そのような資格や経歴の人がたくさんいる場合は…「別に珍しくもなんでもない」となってしまいます。

「資格や経歴だけじゃねぇ…。ところで君、会社のために仕事ではなにができるの?」とグサリと突っ込まれたら、ぐぅの音も出ないのでは転職活動はうまくいきません。

メンタルの問題

20代30代の若い人が転職活動を成功させるために、忘れてはならないのはメンタルの問題です。

最初の方で年配者からみれば、20代や30代の若い世代は転職先が豊富で選び放題みたいに思っているという表現がありましたが、実は若い世代はメンタル面で転職に行き詰りやすい傾向があります。

山田鉄男山田鉄男

私は豆腐メンタルですね(まじで)

若さゆえ感受性が豊かなことや、まだ経験が浅いためストレスやプレッシャーに弱く、傷つきやすいというマイナス面があるからです。

>>転職を怖い・不安を感じるのは普通!怖い・不安と思う転職を乗り切るコツ

>>メンタルを鍛える方法!仕事でメンタル弱いんだよね…と悩んでる人

そのため前職の退職理由を述べるように求められたときについつい、「●●なところが自分には合わなかった」とか「人間関係がうまくいかなくて…」などと、ネガティブな理由をそのままに伝えてしまいがちです。

もちろん、退職するくらいですから嫌なことがあったというケースは多いでしょうし、聞かれたら正直に答えなければというまっすぐさから来るものかもしれません。しかし、面接の上では、ある程度前向きな人間であるというアピールが重要です。

山田鉄男山田鉄男

そのため、退職理由に関しては「前職での経験を生かして、さらなるステップアップを目指したい」というような、あえてポジティブな表現に置き換えた方がベターです。もっと具体的にその企業に合った表現で伝えられれば、なおよいでしょう。

それでも、転職活動を繰り返し何度も面接に落ちていたりすると「どうせ今回もまたダメだろう…」という後ろ向きな考え方になってしまうことがあるものです。あまりにもマイナス思考に陥っているときには、数日転職活動を休んで充電しましょう。

そして面接での注意点や企業の情報についてわからなくなったり、転職活動自体に行き詰ったりした時には一人で抱え込み過ぎないことが大切です。20代や30代のまだ若い時期に転職を決めた前向きなあなたには、輝かしい未来と可能性がたくさんあるのです。