信用金庫を辞めて転職する!元信用金庫員におすすめの転職先は?

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「地域の活性化」「非営利団体」である信用金庫は、堅実や安定といった一般的にはイメージがあります。ノルマが厳しくなさそう、地域に貢献したい、といった理由で就職した人は多いでしょう。

しかし、信用金庫員には、まず正確さや忍耐が求められます。同じ金融関係の仕事と比べると給料は安めですが、お金を扱う仕事なのでミスは許されません。

信用銀行の仕事が合わないと感じる人ならば、転職をしたいと思うのは当たり前です。無理をして働き続けていると、体と精神に大きな負担がかかってしまいます。

辞めたいと思いながら働くよりも、より良い転職先を探した方が合理的です。元信用金庫員ならば、経験やスキルを活かせる転職先が沢山あります。

この記事では、信用金庫で働くデメリットを確認しつつ、おすすめの転職先を紹介します。信用金庫員を辞めたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

嫌なのは嫌!信用金庫を辞めたくなる理由

信用金庫は非営利ではありますが、金融商品を取り扱っている以上、収益を出すことを求められます。融資や営業はもちろん、窓口にも厳しいノルマがあり、当然こなさなければなりません。

銀行と違い中小企業や個人の顧客が相手なので、少額の金融商品が多く、その数は膨大です。その1つ1つに具体的なノルマが課されているため、クリアするのは難しくなります。

ノルマに追われながら仕事をしなければならず、達成できなければ上司からの叱咤は当然あるでしょう。強引なセールスを続けたり、顧客の無知につけこんだり、手段を選べなくなっていきます。

罪悪感は拭えませんし、精神的な負担はかなりのものです。リスクがある商品を扱っていれば、顧客に恨まれることだってあります。

また、信用金庫は現金や個人情報を扱う仕事です。少しの失敗が大きなトラブルに発展するため、書類の不備や計算の間違いは絶対に許されません。責任は非常に重く、ちょっとした業務でも神経を使います。

顧客への説明のために、常に変化する金融商品や情勢について勉強を続けなければならず、クレームへの対応も必要です。地方だと職員の数が少ないため、人間関係が悪化すると逃げ場がなくなります。

信用金庫を辞めたいと思う理由はひとそれぞれですが、転職しなければ問題は解消されません。合わない仕事を続けながら、ストレスや不満を抱えて働くのは不毛です。

辞めたい気持ちでいるのに信用金庫で働くメリットはあるの?

信用金庫のメリットは、福利厚生の充実や安定性です。業務内容が近い銀行と比べると給料は安くなってしまいますが、労働時間も短めです。休日はしっかりありますし、残業はあまりありません。基本的に県外への転勤がないため、家庭を持っている人も働きやすいです。

産休や育休の制度もしっかりしているので、女性にとっても働きやすい職場といえます。総合職の移動や配置換えにも融通をきかせる信用金庫は増えており、仕事と子育ての両立がしやすいです。

また、個人や中小企業を助ける仕事なので、顧客の感謝が直接届きます。地域の発展に貢献しているという実感があり、やりがいがある仕事です。

しかし、いくらメリットがあったとしても、デメリットが上回っているようなら働き続ける理由はありません。我慢しながら定年まで仕事をしても、良い結果は残せないでしょう。

精神的な負担を抱えたままなら、いつか限界がきてしまいます。精神疾患で働けなくなれば全てが台無しなので、なるべく早く転職をしてください。

信用金庫からのおすすめの転職先は?

元信用金庫員という肩書は転職活動で有利に働きます。スキルと経験をアピールできれば、転職は難しくありません。この項目では、信用金庫から転職しやすい業種やおすすめの転職先について、詳しく解説します。

営業

信用金庫で営業をしていれば、他の業界でも経験を活かせます。「顧客と信頼関係を築くのが得意」「わかりやすく商品の説明ができる」方なら、転職先でも十分に結果を残せるでしょう。

営業職は求人が多いため、選べる転職先は自然と多くなります。メーカー営業なら定番の商品を売ることが多いので、クレームの心配は少なめです。

営業職にはノルマがつきものですが、法人を相手にするルート営業ならあまり厳しくありません。担当する顧客が変わらないので、飛び込み営業がないのが魅力です。

>>ルート営業(法人営業)は楽?きつい?ルート営業のメリットとデメリット

経理・事務

信用金庫で経理や事務をしていたなら、他の業種でも通用します。元信用金庫員だと「真面目」「几帳面」というイメージがあるので、良い印象を持ってもらえるのです。

スピィーディーに正しく業務をするスキルがあるなら、どこの企業でも重宝されるでしょう。一般的な事務なら信用金庫よりミスに厳しくないので、精神的な負担は軽くなります。

ノルマがないため、窓口や営業として働いていた人にもおすすめです。

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金融業界

キャリアップが目的なら銀行や保険会社などの、金融業界がおすすめです。銀行の仕事内容は、信用金庫とあまり変わりません。有利になる資格を取得していれば、大きなアピールポイントになります。

経験がそのまま活かせるので、新しい職場でも即戦力として働くことが可能です。顧客の層が同じ保険会社なら、信用金庫員として培った人脈や知識が役に立ちます。

給料は信用金庫より高いので、「今の待遇に満足していない」「もっと大きな仕事をしたい」人は、金融業界を目指しましょう。

ただし、仕事内容はハードでノルマも厳しいので、上昇志向がない人には向きません。総合職だと県外への転勤が多いため、一箇所で落ち着いて仕事をしたい人は注意しましょう。

不動産

信用金庫員は住宅やアパートのローンの融資をしているので、不動産に関しても基本的な知識があります。地域についての情報や金融に関するノウハウを身につけているため、動産の営業として歓迎される人材です。

かなり厳しいノルマが課されますが、不動産の営業は歩合制です。扱っている商品の学が大きいので、契約の本数が多ければかなりの高収入が期待できます。

わかりやすい結果が欲しい人や、バリバリノルマをこなしていた人なら、転職先は不動産営業が良いでしょう。

>>実力主義の会社へ転職をするメリットデメリットは?実力主義なら外資系?

公務員

ノルマや重責に追われる日々から開放されたいなら、公務員を目指すのも一つの手です。福利厚生が充実しており、給料も定期昇給で順調に上がっていきます。

公務員は横並びなので出世や大幅な給料アップはあまりありませんが、転職をすれば一生安泰です。

公務員になるためには試験に受かる必要がありますが、信用金庫は残業が少なく休日は多めです。在職中に勉強をして公務員試験に通れば、無理なく転職ができます。

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