34歳~36歳の転職を成功させるポイント!30代半ばの転職は難しいの?

転職・就職

人生の岐路である30代半ばになると、良い条件で働ける企業に転職したいと考える事も増えてきます。

我武者羅(がむしゃら)に働いていた20代と違い、職場への不満が明確になって来ますし、結婚や昇進などで環境が変わる事もあるでしょう。

具体的な将来設計を立てるべき年齢でもあり、キャリアアップや働き方について真剣に考えるベストタイミングです。

ただ、一般的に転職は若い時ほど有利と言われています。20代の頃と比べると、34~36歳からの転職は難易度が高いと感じる方も多いでしょう。

実際に30代半ばになると求人の数は減りますし、求められるスキルや経験も増えていきます。

若い頃と同じように活動をしていても、なかなか転職ができないのは事実です。

しかし、34~36歳という年齢は、転職を諦める理由にはなりません。正しい方法さえ知っておけば、転職が成功する確率はグッと上がります。

30代半ばで転職をする時に知っておきたいポイントについて、詳しく解説していきましょう。

今の会社に縋るか辞めるか

今まで働いていた職場を離れるのはとても勇気が必要です。失敗した時のリスクばかり考えてしまって転職を躊躇している、という方も多いでしょう。

築いてきた人間関係や立場を捨てて新しい環境で1から始めるというのは、確かにハードルが高く感じます。

しかし、「不満がある今の職場で働き続けるのか」と、これからの事を考えてみてください。

「給料が安い」「やりたい仕事じゃない」「身体的・精神的に辛い」など、転職したいと思うからには、相応の理由があるはずです。

30代半ばから定年までの期間は決して短くありませんし、そのまま働いていても不満が解消する事はまずありません。

今はまだ我慢できる事でも、将来を想定すれば様々なデメリットが浮かんでくると思います。より良い条件を求めて転職をしたいと考えるのは、当たり前の事です。

今の会社に縋って不安や不満を抱えながら働いても、モチベーションの維持は難しいでしょう。

チャンスを掴む為に積極的に行動をしなければ、現状はまったく変わりません。

決断できないまま34歳、35歳、36歳、37歳と年を重ねてしまうのは、ただの時間の浪費です。

後になって転職をしたいと思っても、40代を超えてからの就職活動はさらに難しくなってしまいます。

年齢を重ねてから「あの時転職をしていれば良かった」と後悔するケースも多いので、転職をしたいと考えているなら、なるべく早く行動に移してください。

30歳半ばになるまで経験を積んだ事で、最初に就職活動を行った時よりも視野は広がっています。

理想の働き方や条件について具体的に想像できるようになった今は、新しい職場を探す絶好の機会と言えるでしょう。

転職活動を初める事が、これからの人生を考える第一歩です。実際に転職するか迷っている方も、ぜひ一度求人情報を収集してみてください。

転職は35歳が限界なのは本当?

転職の難易度は年齢によって違うと言われていますが、その中でも区切りとされているのが35歳です。

求人で年齢を制限する事は雇用対策法で認められていませんが、長期勤務によるキャリア形成の為に、若年者等を優先して募集する事はできます。

ここで想定される年齢が35歳未満という事で、同じように設定している企業は多く、これを超えると求人の数が減ってしまうのです。

30代半ばになると若い人よりも求める条件も高いので、企業側としても扱いが難しくなります。

男性だと役職を用意しなければなりませんし、女性だと結婚や出産で辞める事も想定しなければならない為、20代の若い人材を採用する傾向があるのです。

しかし、自分で勝手に限界を設定してしまうのは、とても大きな間違いです。

35歳は目安でしかなく、過ぎたら転職が不可能になる訳ではありません。

明確に区切っている訳ではないので、1歳や2歳くらいの差なら採用されるケースも多くあります。

少子化により労働人口が減っており、どの企業も人材の確保が課題になってきました。

以前と比べると30代の転職成功者はかなり増えてきており、全体の4分の1は35歳以上です。

経験やスキルを備えている35歳以上の人材を積極的に採用している会社もあり、アピールの仕方次第で可能性は大きく広がります。

自分の価値を低く見積もるのではなく、年齢をメリットとして活かす方法を考えましょう。

「新人育成」「マネジメント経験」「業界知識」など、新人にはない強みを活かせば、40歳や45歳での転職も不可能ではありません。

年齢に囚われない実力主義の企業も増えてきていますし、新規事業の立ち上げなど、色々な年齢層の人材が必要なケースもあるでしょう。

>>実力主義の会社へ転職をするメリットデメリットは?実力主義なら外資系?

35歳という年齢を理由に転職を諦めるのは少し早すぎます。キャリアが認められて管理職として迎え入れて貰えれば、給料や待遇のアップが狙えるでしょう。

ただし、若い方が有利という事実は変わらないので、転職するなら早めがおすすめです。年齢についてグダグダと考えるよりも、転職の機会を逃さない事の方が重要になります。

30代半ばで転職を成功させるポイント

30代半ばになると、ただ闇雲に転職活動を行っても十分な成果は得られません。効率の良い方法や企業が必要としている人材を理解する事が、転職を成功させる為の第一歩です。

34歳、35歳、36歳で転職する為に必要なポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

即戦力になる人材

30半ばの人材を採用する会社は即戦力を求めています。働く熱意やポテンシャルがある人材を確保したいだけなら、求める給料が安い新卒で十分でしょう。

若い人ではなくわざわざ34~36歳を採用する理由は、働いた経験がある人材を求めているからです。採用する際には転職した時点でどのくらいの貢献度があるか、という点が重視される傾向があります。

新人の教育には時間と手間がかかりますが、30半ばなら就職してすぐに業務をスタートできます。

育つのに時間がかかる新入社員よりベテランを、といった考えを持つ企業も増えているので、そこが狙い所と言えるでしょう。

例えば、管理職やリーダーとしてマネジメント経験がある人間は、企業側にとても重宝されます。

毎年入ってくる20代の社員はいるけど、まとめる為の中間管理職があまりいない、という企業も少なくありません。

支持や管理は若い新入社員にはできませんし、人を動かしてチームの業績を上げられる人間は、企業にとって大きな利益になります。

マネジメントの経験は強力な武器になるので、積極的にアピールしましょう。「人数」「役職」「仕事内容」を具体的に説明できれば、採用率がグッと上がります。

重要なのは「こういう仕事をしたい」よりも、「このような仕事をしてきた」というポイントです。

必要なスキルと経験さえ備えていれば、年齢はあまり関係がありません。誇れる実力と実績があるなら、転職はさほど難しくないでしょう。

まずは、今まで培ってきた経験をどのように役立てられるのか、考えられるだけ書き出してみてください。

職場ですぐに活躍できる人間である事を、企業側に認識して貰う努力を怠らないようにしましょう。

面接を受ける時の為に志望する企業の業務に役立ちそうなエピソードを用意すれば、自分の価値を売り込めます。

今までと違う仕事にも対応できるという柔軟力のアピールも、忘れないようにしてください。

入社した後にどのように活躍できるのか、具体的にイメージさせる事が重要です。

経験のある業種にする

まったく未経験の分野に転職しようとすると、今まで培ってきたスキルや経験が活かせません。

業務や実績という根拠も示せない為、企業側の目も厳しくなります。

伸び代があり長く働ける20代と同じ条件で勝負しなければならないので、とても不利です。経験がある業種と比べてしまうと、採用される確率は低くなってしまいます。

仮に転職できたとしても給料の減額は避けられず、年下の上司の元で働かなければならないケースは多いでしょう。

今までとまったく違う仕事を覚えるのは大変ですし、対応力や吸収力は年齢によって落ちていきます。

34~36歳で転職した後の活躍は難しく、昇進や昇給も思うようにいきません。

どうしてもこの仕事に就きたいという信念がある方以外は、経験した事がある業種を中心に求人を探しましょう。

今までと同じ業種なら経験やスキルを活かせますし、相応な待遇を求められます。

似た業種なら必要なスキルや経験にあまり違いがないケースがあるので、候補に入れてもOKです。

ただし、パソコンや財務経理など、他の業種でも活かせるスキルがあれば、未経験の業種にチャレンジしてみるのも一つの手です。

営業で培ったコミュニケーションスキルは、幅広い業種で必要とされています。営業成績アップといった実績があれば、色々な会社で通用するでしょう。

「製造」「出版」のように業種は違っても、「営業」「人事」のように職種が同じなら活躍の場を見出す事は可能です。

社内にはない経験を持つ人材を求めている企業もあるので、自分が持っている経験やスキルがどのように役立つのか情報を集めてください。

どうしても、未経験の業種に就職したいなら、新しい職場で役立つ資格の取得がおすすめです。

公務員に転職したいなら、試験に受かる為にどれくらいの勉強時間が必要なのか、具体的に想定しておきましょう。

なぜ転職するのか?短絡的な考えで転職するのはNG

30代半ばで転職を成功させるには確固たる意思が必要です。「職場が嫌になった」「仕事がつまらない」など、短絡的な考えで転職活動を行っても、成果はなかなか得られません。

情報収集や面接の準備がおざなりになりやすく、転職活動の内容も中途半端になってしまいます。真剣度の低さは企業側にダイレクトで伝わるので、良い印象は持たれないでしょう。

面接の際に「なぜこの会社を選んだのか」と問われても、具体的には答えられません。熱意を持った人材を求めている企業側としては、採用をしようとは思わないでしょう。

元の職場に対する悪口を言うだけでは、不平不満を言っているだけだと思われてしまいます。

「転職しても続かないだろう」「どこでも良かったのでは?」と思われてしまい、ガクンと評価が下がります。

転職したい理由だけではなく、転職する事でなにを実現したいのか、という目標が重視されるのです。

理由や目的がないとモチベーションの維持も難しく、ちょっと失敗しただけでも躓く事になります。

例え転職する理由がマイナスでも具体的な目標を設定すれば、意識をプラスに切り替える事が可能です。

前向きの目標によって生まれる熱意をアピールすれば、転職の成功率も上がるでしょう。

また、「なぜ転職するのか?」という所を明確がでないと、転職先を選ぶ基準も曖昧になりがちです。

「良さそうだから」「年収が良かったから」など、深い理由がなく選んだ転職先では、理想的な働き方は実現できません。

転職は人生の大きな転機になりますし、これからの人生設計にも深くかかわってきます。適当な理由で転職する人は次の仕事も続きません。

自分自身とじっくり向き合って理由と目的を言語化すれば、取り組む姿勢も自然と定まってきます。

なぜ転職をしたいのか、どのように働きたいのか、しっかり決めてから活動を始めてください。

在職中に転職を決める

転職するからと言って仕事を辞めてしまうと、収入が途絶えてしまいます。転職には数ヶ月かかりますし、その間は貯金を切り崩さなくてはなりません。

30代半ばといえば家族を養う責任がある方も多いので、自分だけの問題ではなく、周囲に迷惑をかけるという事も考えなくてはいけません。

また、無収入のまま転職活動が続くと、金銭面で苦しくなってしまいます。

貯蓄は家賃や生活費でアッという間になくなってしまいますし、フリーターのまま生活を維持するのは大変です。

仕事を急いで探さなければならなくなり、精神的な負担も大きくなってしまいます。

「早く職に就かなければ」と焦ってしまい、妥協する結果になってしまうでしょう。働き方や給与面でも十分な成果を得られないまま、転職に失敗してしまいます。

腰を据えて転職先を探したいなら、在職中に活動を行いましょう。金銭的な余裕があれば、希望の転職先をじっくり探せます。

無職である期間が生まれないので、履歴書にも空白ができません。

最近では勤務時間外や休日の面接に対応する企業も増えている為、在職中でも転職活動が可能です。

有給をとったり仕事を積極的にこなして時間を作れば、面接の時間も無理なく作れます。情報収集もスマホで行える為、通勤や空き時間を有効活用しましょう。

ただし、転職する事を周囲に知られてしまうと、仕事はやりにくくなります。「どうせ辞める人間」という事で、仕事の内容も制限されてしまう可能性があるのです。

会社側も急に辞められたら困るので、上司や先輩に知られてしまうと、止められてしまうケースも考えられます。

仲がよい上司や同僚からの説得が続いてしまうと辞め辛くなってしまうので、転職先が決まるまでは、誰にも知られないように注意してください。

「専用のメールアドレスを用意」「休日に転職活動をする」といった対策を行って、なるべく慎重に行動しましょう。

普段通りに働くようにすれば、バレる心配はあまりありません。面接予定の電話や服装の変化は怪しまれる切っ掛けになるので、注意してください。

>>休職中でも転職活動すればいい!なぜ休職中に転職活動をするとダメだと思われるか

自分の得意・苦手分野を認識してる

自分自身を正確に認識している人は転職活動もスムーズです。仕事に活かせる得意分野はもちろんですが、苦手な分野についても把握する必要があります。

企業にとって正確に自己分析ができる人材は魅力的です。得意分野は強力なアピールポイントになりますし、苦手な分野がわかればカバーする事も可能でしょう。

やりたい仕事と得意な仕事が一致しないケースもあり、自分自身の可能性を模索する意味でもとても重要です。

自分を正確に認識できれば、具体的な働き方がイメージできます。社会人として働いてきた実績や経験を振り返えると、得意な事と不得意な事が実感を持って浮かんでくるでしょう。

また、キャリアや経験だけではなく、性格面の自己分析もとても大切です。企業では履歴書に書いてある情報以外も重視しており、自分の長所と欠点を理解して働ける人材を求めています。

30代半ばになっていても、自分の性格について完璧に把握している人は少ない為、客観的な意見が必要です。

普段の言動について自分で考えるのはもちろん、第三者に意見を貰う事でより正確な評価ができます。

職場で自分について聞いてみるのも選択肢の一つですが、本音での評価はあまり期待できません。

家族や親しい友人なら遠慮がありませんし、性格や行動パターンも良く知っているので、忌憚のない意見を聞く事が可能です。

得意と不得意をハッキリさせて自己認識を明確にすれば、自信を持って転職活動を進められます。

ダラダラと転職活動をせずに期限を決めて挑む

期限を決めずに転職活動を行うと、モチベーションが維持できません。目標やゴールが定まりませんし、長引けば真剣度も下がってしまいます。

在職中の転職活動は生活に困らないので、すぐに就職しなければならないという緊張感がありません。

30代半ばの転職活動はやる事が多く、確固たる意思がないと先延ばしにしがちです。

スケジュールを決めずに中途半端な活動を続けていると、ダラダラと時間だけが過ぎてしまうでしょう。

忙しいと自分に言い訳をしたり、無駄に求人を選り好みしてしまったり、そんな事を続けていてはいつまで経っても転職はできません。

複数の求人に同時に応募すれば短期間でも十分ですし、「定めた期間内に転職する」と決めておく事で、転職活動の内容が充実します。

「情報収集」「求人を探す」「応募と面接」「退職と入社」など、それぞれにかける期間を先に定めておくのが、34~36歳で転職を成功させるコツです。

転職したい予定日を決めたら、カレンダーや手帳に詳細なスケジュールを書き込みましょう。

平均的な転職期間は1~3ヶ月が平均なので、この前後でスケジュールを組んでください。

退職の準備や引き継ぎには意外と時間がかかる為、想定した上で計画を立てましょう。

また、理想を追求する事は重要ですが、最低限の妥協を覚悟しないと、転職は難しくなります。

絶対に譲れないポイントを決めた上でゴールの条件を設定すれば、期間内でも十分に転職が可能です。

万が一期間内に内定が決まらなかったら、一度仕切り直してください。もう一度期限を決めてから、同じように転職活動を行いましょう。

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