山中武(@tyblogty)です。
クオリアは2021年にプレオープンした新しいネットワークビジネス(MLM)です。中にはクオリアでビジネスを始めないかと勧誘され、参加するかどうか迷っている方もいるのではないでしょうか。
(ジュビリーエース・ジェンコの玉井暁氏は逮捕されましたね。そして私はプランスゴールドアービトラージで大金を騙し取られました。)
美容液やサプリメントを扱う会社ですがネットワークビジネスそのものに良くないイメージを持つ方も多いでしょう。またクオリアについては他の老舗のネットワークビジネスとの関係において気になる点もあるので参加するかどうかは慎重に検討したいです。(堅実に稼ぐのであれば在宅ワークのDEHですね。)
それではクオリアのビジネスについて詳しく見ていくことにしましょう。
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クオリアのビジネスについて
それではまずクオリアは一体どのようなビジネスを提供しているのか見ていきましょう。クオリアはネットワークビジネスを扱うまだ新しい会社で、扱っている商品はこちらの2種類です。
・BELLEQUAGE(ヒト臍帯血細胞順化培養液配合とされる美容液)
・NMN DIOSA(NMNのサプリメント)
ヒト臍帯血細胞順化培養液もNMNもどこかで1度はきいたことのある名前で、アンチエイジングに効果があるとされていますね。
ただ1つ注意なのはBELLEQUAGEで、再生医療に使われる赤ちゃんのへその緒の幹細胞が使われていると宣伝されることもあるのですが、薬機法により幹細胞を化粧品に使うのは禁止されています。この美容液に幹細胞そのものは配合されていないので注意してください。
ネットワークビジネスを始めるにはまずそのビジネスの会員から扱っている商品を何セットか購入し自分も会員になります。そして次に購入した分の商品を新たに会員になってくれる人を見つけて売るという仕組みですね。(楽してアフィリで稼ぐのであればプレジデントですね。)
商品を売ればその代金の何パーセントかが自分の稼ぎになり、自分が商品を売った人が新しい会員を見つけた場合はその内の何パーセントかも自分の利益になります。
新しい会員を獲得すればするほど、つまりネットワークビジネスの会員の階層の上に行けば行くほどより大きく稼げる仕組みになっていて、実際にネットワークビジネスでかなりの大金を稼いでいる人がいるのも確かです。(月100万円以上を気軽に稼ぐのであればトライアングルですね。)
ただ自分の家族や友達を対面で勧誘しないといけないため、全く成果が上がらないうえに友達をすべて失ったりすることも少なくありません。というか正直向いていない人の方が圧倒的に多いです。
クオリアに関わらずネットワークビジネスを始めるのはリスクが高いので十分熟考してから参加するかどうか判断するようにしてください。
ネットワークビジネスは違法?合法?
中にはネットワークビジネスって違法なのではと思っている方もいるかもしれませんが、ネットワークビジネス自体は違法ではありません。
似たビジネスにねずみ講がありますがこちらは違法です。
「ネズミ講」は違法。無限連鎖防止法で禁止されている
ネズミ講は、高額な会員費を支払わせ、他人を勧誘するとその会員費の半分が自分に、もう半分が上位メンバーに分配されていく仕組みのビジネスで、1960~70年代には多くの会員が生まれ、社会問題にもなりました。
これを受けて、1978年に無限連鎖禁止法が成立。ネズミ講という形態のビジネスそのものが禁止されたのです。
ネズミ講の特徴は、実際には販売する商品となるものがなく、下位メンバーの会員費を吸い上げることで組織を運営しているという点です。
しかし人口には限りがあり、入会できる人数にはいつか必ず限界がきます。ネズミ講は最初から破綻が確定しているシステムなのです。
引用元:https://enjin-classaction.com/
ネットワークビジネスとねずみ講の仕組みはほとんど同じなのですが、なぜ一方は合法でもう一方が違法なのか。
その理由はネットワークビジネスは会員が新規会員の獲得だけでなく商品の売買でも利益を出すことができるのに対し、ねずみ講は商品の売買なしで新規会員獲得だけで金銭のやり取りを行うからです。
ネットワークビジネスは合法と聞いて安心したかもしれませんが、注意しておきたい点もあります。それはネットワークビジネスでも、
・誇大広告や事実と違う内容で勧誘した場合
・強引に勧誘したり何度も勧誘した場合
・デメリットを伝えなかった場合
・書面で契約内容を交付しなかった場合
などは違反になる点です。
クオリアのビジネスに関する気になる情報
クオリアを語るうえでアリックスの存在は外せないでしょう。
この会社はアメリカの老舗のネットワークビジネスなのですが、クオリアは実はこの会社の日本組織のトップであった4人が独立して設立しました。その際この4人の下にいた会員の大部分もクオリアに移っています。
アリックスは不適切な勧誘があったとして2020年11月に消費者庁から9か月の業務停止命令を受けました。
元幹部4人がクオリアを設立した表向きの理由はこの業務停止期間に自分の下にいる会員たちの収入がなくなるのを防ぐためでした。(安定した報酬を稼ぐのであれば1年間で5000万円を稼げたトライアングル。)
でもクオリアを設立した4人とその下にいる会員は業務停止になった組織の日本会員のなんと9割りにものぼるため、業務停止命令を受けた原因はそもそもこの4人やその下の会員のせいと言えます。
さらにクオリアを設立した4人はこの会社内部情報をかなり詳細に知ることができたにもかかわらず、同意を得ずにほとんど同じ業務内容の会社を設立しています。
このことからクオリア創設の4人はアメリカ等で4件の訴訟を起こされています。アメリカで複数の訴訟に対応するとなるともちろんそれなりに時間もお金もとられますよね。
この訴訟の影響はかなり大きいようで、クオリアのビジネスは順風満帆とは言えないようで、実際既に商品のクレジット決算等で問題が起こっています。
クオリアのビジネスを始める方法
クオリアのビジネスの内容は他のネットワークビジネスと大差ありません。まず年会費と初回商品購入で会員になる必要がありますが、会員にはこちらの2種類があります。
・ベーシックコース
・プレミアムコース
年会費はどちらのコースも3,000円と同じなのです。ただ初回購入代金がベーシックコースが33,000円なのに対しプレミアムコースは99,000円で、さらに両コースとも800円の商品配送料がかかります。
まだ売れるかどうかわからない最初の段階で高額な初期費用を払うことになりますし、この後も毎月一定の量の商品を購入し続けないといけません。
初回購入した商品だけでなく毎月購入する商品もさばき続けないといけないため、決して楽なビジネスとは言えません。
クオリアはのビジネスでは解約や脱退は一応いつでもできるようですが、返品に関する規定は厳しいので注意してください。
クオリアのビジネスで認められた勧誘方法は対面のみ
クオリアの決まりで特に気になるのが、ネットでの勧誘が原則認められておらず対面で勧誘をしないといけないところです。
ネットワークビジネスはネットで勧誘が可能な場合、自分のSNSやブログで不特定多数に営業できるため、成約率はともかく比較的気持ちが楽なんですよね。
ただクオリアのように対面で営業となると、自分の家族や友達といった親しい人にビジネスの話を持ち掛け商品を購入してもらわないといけません。
高校時代の友達から何十年ぶりに電話がかかってきて、久しぶりに会いに行ったらネットワークビジネスの勧誘だった。結構色々なところで聞く話ですよね。
ネットワークビジネスを持ちかけられて嬉しい人なんてまずいないですし、勧誘しているうちに友達全員から距離を置かれることになっても全く不思議ではありません。
ネットで勧誘活動できないのはネット上でクオリアの悪評が広がることを避けたいからでしょうが、このネット時代に地道に会員獲得活動しないといけないのは会員の負担になるでしょう。
クオリアのビジネスで稼げるのか?
ネットワークビジネスは絶対稼げないとは言いませんが、稼げないで終わる人の方が圧倒的に多いですし人間関係に致命的なダメージを与えることもあります。
クオリアでもネットワークビジネスに向いているなら稼げるでしょうが、稼げない可能性もかなりあると考えておいてください。
初期費用やその後の商品購入費用がかかるため、クオリアで会員を獲得できないと少なくない資金を失う上に手元に美容液やサプリが大量に残ることにもなりかねません。
メルカリにBELLEQUAGEが出品されている所から見ても、売り切れずに困っている方もやはりいるのではと思います。(無在庫転売で稼ぐのであればHIRPですね。リスクゼロビジネス。)
まとめ
クオリアは業務停止命令を受けた別の会社の幹部たちがその会社と対立する形で設立した新しいネットワークビジネスで、創設者は訴訟を抱えています。
訴訟の負担もあり資金繰りが苦しく商品が十分に用意できていないなどあまりよくない噂もあり、現時点で飛びつかない方が無難なのではないかなといった感じがします。
ネットワークビジネスはもともと稼げる人と稼げない人の差が激しいビジネスですし、友達を勧誘することで困惑させたり距離を取られたりすることも多いです。
『絶対稼げる』と誘われたならそれは明らかな虚偽の内容で違法な勧誘となりますので、参加するのはあまりおすすめできません。