スーパー店員(正社員)から転職する!スーパー辞めたくなる理由と対策

転職・就職

「長時間労働」「安月給」など、小売業のハードワーク体質はとても深刻です。中でもスーパーの正社員は最悪な部類であり、劣悪な労働環境はブラッフ企業とほとんど変わりません。

店舗や経営会社だけではなく、業界全体が様々な問題を抱えています。人間関係が複雑だったり、1日中立ちっぱなしだったり、過酷さはどこでも同じです。

これは地元の小さなスーパーだけではなく、全国展開しているチェーン店でも変わりません。最近では深夜や24時間営業の店舗が増えており、働き方は改善するどころか悪化するばかりです。

この記事では「スーパーの正社員は辛い」と苦しんでいる人のために、効果的な対策法をお教えします。なぜ辞めたいのか理由を見つめ直しながら、転職について考えてみてください。

スーパーの店員(正社員)を辞めたい人の理由

「接客」「体力」「対応力」「マネジメント」など、スーパーの正社員には様々なスキルが必要です。レジや商品の仕入れ・陳列はもちろん、スタッフへの指示など仕事内容は多岐にわたります。

青果や精肉など様々な部門に分かれていますが、それぞれ違った辛さがあるでしょう。食品を扱う部門なら衛生管理の徹底が必要ですし、在庫管理や会計なら正確性が求められます。

海外の激安店参入などでスーパーの価格競争は激化しており、人件費の大幅なカットが必要です。1人の仕事を増やして雇う人数を減らす、サービス残業を強要するなど、ブラック企業同然の対策を実施しているスーパーは少なくありません。

常に人手不足なので1人の仕事量が多く、開店前から閉店後まで仕事はギッシリです。一番お客様が多く来店する土日に休むことはできませんし、チェーン店なら異動が頻繁にあります。

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他にも「使えないバイトの教育」「クレーマーへの対応」「万引き対策」などで、ストレスはかなりのものでしょう。仕事量の多さ以外にも様々な問題を抱えているため、辞めたいと感じる理由は1つではありません。

安月給である

スーパーは正社員でも月給は15~25万程度で、20代だと300万にみたないケースは少なくありません。部門リーダーになってやっと年収400万円を超えますが、他の職業と比べると少ないのが現状です。

日本の平均年収が432万なので、一見するとそこまで変わらないように感じるかもしれません。しかし、スーパーの正社員は一般の会社員と比べて労働時間が極端に長いため、時給にするとかなり低い水準です。

副店長や店長になれるのはごく一部の人だけなので、定年まで安月給のままの人だって沢山います。給料は企業によって差がありますが、ハードワークな仕事内容に見合っていないのは共通です。

給料にあらかじめ残業代が入っている「みなし残業」なら、どれだけ長く働いても収入は増えません。店長になったら残業代が出なくなった、といった話しはよく聞きます。

みなし残業とは、賃金や手当ての中に、あらかじめ一定時間分の残業代を含ませておく制度のことで、一定の残業代を固定して支払う固定残業制度とも言われてます。

例えば「月30時間の残業を含む」などと雇用契約書に記載されている場合には、月30時間までの残業代は賃金とは別に残業代として支給されない賃金体系のことです。

引用元:https://roudou-pro.com/columns/102/

労働基準法で定められた残業時間を超えてしまい、サービス残業を強いられることも。実際に残業として申請できるのは半分以下、なんて事例もあるほどです。

いくら働いても給料はあがらないのに仕事は過酷、となればスーパーで働き続ける意味はありません。結婚や子育てなど将来のことを考えるなら、辞めることを検討しましょう。

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尋常ではない長時間労働

スーパーの正社員は開店から閉店まで一日中働き続けます。たとえば、営業時間が9時~20時までだとして、11時間ほどの労働時間になるでしょう。

もちろん、開店前や閉店後にも仕事はありますし、営業時間が長いスーパーは増えています。シフト制なので毎日ではないにしろ、12時間以上の長時間労働は珍しくありません。

スーパーの正社員はごく一部であり、ほとんどがバイトやパートです。学生や主婦が働ける時間は限られているため、人が少ない早朝や夜は正社員の負担が増えます。

結果的に朝早くから夜遅くまで働かなければならず、毎日残業が続いてしまうのです。長期休暇や年末年始など、時期によっては過労死ラインを超えることは少なくありません。

地域の小さなスーパーや24時間営業のスーパーだと、15時間以上になることも。1日の基本的な労働時間は8時間なので、信じられないくらいの長期労働です。

また、スーパーは土日が一番忙しく、連休を取得することすら困難です。世間一般が休んでいる年末年始や祝日にも働かなければならず、長期休暇は期待できないでしょう。

スーパーで働く正社員は少ないため、誰かが休めば負担は残った人に集中します。休むと周囲に迷惑をかけますし、同僚が1人少なくなるだけでも仕事量は倍増するのです。

発注など正社員にしかできない業務は多く、1日いないだけでも大きく混乱します。もちろん有給はありますが、ほとんど取得できないのが実情です。

風邪や病気でもなかなか休めず、無理をしてでも長時間の労働をしなければなりません。そのまま働き続けていたら、体を壊すのは時間の問題です。

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終日立ち仕事による疲労

棚卸しや接客など、スーパーの仕事は一日中立ちっぱなしです。少ない休憩時間以外はほとんど座れず、何時間も動き回らなければいけません。

品出しで重い商品を持つ機会は多いため、かなりの体力勝負です。慢性的な腰痛に悩んだり、体を痛めたりといったリスクは、常につきまといます。

辛いから、痛いから、といって休むことは不可能です。労働時間が長く休みが少ないので、体が十分に回復しないまま働き続ける必要があります。

通院する暇すらなく、体調や腰痛は悪化していく一方です。若いころはなんとか働けていても、年齢を重ねて体力がおちれば辛さは増していきます。

スーパーの正社員は、体力や体の限界を理由に辞めていく人が多い職業です。仕事に慣れたからといって楽にはならないので、転職といった対策を考えましょう。

狭い環境の中にある悲惨な人間関係

パートやアルバイトがほとんどのスーパーでは、人間関係がとても複雑です。社会人経験がない学生や、扱いが難しいベテランパートまで集まるので、トラブルは避けられません。

無能なバイトの指導はストレスが溜まりますし、年上の女性への指示出しは気を使います。女性特有の派閥争いがおきれば、ギスギスした空気の中で働くことになるでしょう。

人間関係のコントロールやシフト管理は正社員の重要な仕事です。不満を聞かされたり、板挟みになったり、損な役回りを引き受ける羽目になります。

仕事に対する意欲が低いバイトは多く、恋愛関係のトラブルは少なくありません。公私混同や揉め事による突然の退職など、予想外の迷惑を被ることだってあります。

バイトやパートが大きなミスをした場合、責任をとるのは正社員です。尻拭いばかりを押し付けられ、クレームの対応に追われることは多くなります。

また、利用者数が多いスーパーに付き物なのが厄介な客です。日常の買い物に利用するスーパーには、嫌がらせ目的のクレーマーが何度も来ます。

バイトやパートだと対処できないケースでは、全て正社員が対応することになります。仮に適当な対応をすれば、SNSやネットに悪評を拡散されてしまう可能性だってあるでしょう。

理不尽な暴言をはかれたとしても黙って耐えなければいけません。悪意を持ったクレーマーに顔を覚えられてしまえば、もう逃げるのは不可能です。

スーパーの正社員が嫌なら転職するに限る

スーパーの正社員として働き続けても、安い給料で酷使されるだけです。そこままでは、時間や労働力を無駄に浪費し続けることになるでしょう。

本社の正社員や店長になれるのはごく一部で、ほとんどの人が定年までただの店員のままです。「他の仕事に転職していれば」と、後で後悔しても失った時間は戻りません。

スーパー業界は競争が激しく、新しい店舗が次々とオープンしています。いくら頑張って働いても、店自体が潰れてしまうことだってあるのです。

辛い、嫌だと感じるなら、我慢して働き続ける理由はありません。ハードワークで体の負担が限界に達するまえに、働きやすい転職先探しを初めてください。

まずは、何が自分にとって重要なのか、優先したい条件をハッキリさせましょう。「休日」「労働時間」「環境」「仕事内容」を具体的に設定すれば、自分に合った転職先が見つかります。

同業他社(スーパー)へ転職をしたい人

スーパーの仕事そのものが嫌いでないなら、同業多種への転職は選択肢の一つです。未経験可の求人が多いスーパーの正社員なら、経験者はかなり優遇されます。

即戦力として期待されますし、仕事の内容は前のスーパーとほとんどかわりません。長時間労働やハードワークといった問題も、転職先次第で改善が期待できます。

まずは、スーパーの規模や営業時間に注目しましょう。小さい店舗なら取り扱っている商品が多くないので、仕事の量は少なくなります。発注や棚卸しはもちろん、人数が少ない分アルバイトやパートのマネジメントは比較的に楽です。

営業時間が短い店舗なら長時間労働の心配は少なくなります。大手のチェーン店と比べると給料は下がりますが、転職前よりも体への負担が軽くなるはずです。

また、周囲にライバルとなるスーパーがあるかどうかも、重要なチェックポイントです。競合店に負けて業績が悪くなれば職場がピリピリしますし、潰れるリスクもあるので注意しましょう。

とはいえ、「小さな店舗」「営業時間が短い」「競合が少ない」といった条件を全て満たすスーパーは、あまりありません。営業時間が短い小さな店舗でも、正社員が1人しかいなければ、仕事量は増えてしまいます。

スーパーで働いている限り、立ち仕事や人間関係といった根本的な不満は解消できません。働き方を一から見直したいなら、異業種への転職がおすすめです。

若い人ならば転職先の選択肢は豊富です。同じ給料でも未経験可で体力的に楽な仕事はたくさんあります。

異業種へ転職をしたい人

異業種への転職を考えるなら、コミュニケーションスキルやマネジメント経験をアピールしましょう。接客やアルバイトへの指導といった経験は、様々な業種で役立ちます。

サービス業や営業職は、スーパーの正社員として培った経験とスキルが活かしやすい業種です。未経験可の求人が多いので、転職先は探しやすいでしょう。

営業職はノルマが厳しく残業が多い傾向がありますが、努力が給料アップに直接結びつきます。コミュニケーションスキルに自信があるなら、ぜひチャレンジしてみてください。

発注や計画書の作成といった経験を活かすなら、事務職がおすすめです。残業はあまりなく、週休二日制なのでしっかりと休めます。

デスクワーク中心で体への負担は軽くなりますし、労働時間は大幅に少なくなります。簿記などの資格を持っているなら、より給料が良い経理への転職も可能です。

また、担当する部門と共通点がある転職先を選ぶのも良いでしょう。食品に関する知識に自信があるなら、食品メーカーや卸売業という選択肢があります。

陳列や売れる商品について現場の意見が出せるなら、食品メーカーの企画にも挑戦できるのです。卸売業ならスーパー店員時代の人脈や在庫管理の経験が役立ちます。

どちらともスーパーの正社員と違って、残業が少なく働きやすい職場です。転職先によっては大幅な給料アップが狙えるでしょう。

「スーパーでどう働いてきたか」を整理すれば可能性は広がります。面接や履歴書で使える自分のセールスポイントになるので、しっかり考えをまとめてください。

転職に不安なのは誰もが同じである

「失敗したらどうしよう」「新しい環境で働く自信がない」など、転職を考えると色々な不安が頭をよぎります。キツいスーパーの正社員を辞めようと思っても、なかなか決心ができない方は多いでしょう。

しかし、実際に行動をおこさなければ、現状は何一つ変わりません。過酷な仕事から開放されるために、まず一歩踏み出すことが大事です。

あなたにはスーパー店員の辛い仕事に耐えてきた実績があります。忍耐力やコミュニケーション能力は、知らないうちに鍛えられてきたはずです。

自分のアピールポイントを明確にして、転職先の情報収集や分析をすれば、転職は難しくありません。自分と転職先への理解を深めて、転職活動を初めましょう。

ただし、自分だけだと得られる情報に限りがあります。転職活動の成功率をあげたいなら、専門的な知識をもった転職エージェントの利用がおすすめです。

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