山中武です。
作業の合間時間に私のやってるOMB(バイナリーオプション)。月単位でのマイナスはありません。4月:7.5万円、5月:7.1万円。現状では、このような感じで小遣いを稼げてます。また、全エントリーは1000円ですので、気軽にやれてる点もメリットですね。
また、X-Gameなのですが、初月から30万円を稼げた猛者には、まじで驚愕しました。
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元芸人という異色の経歴を持つ商材屋のオタケンさん。もともとアフィリエイトに関する商材をメインに販売していましたが、最近では投資関係の案件も目立ちます。
(アフィリエイトはガツンとした大金を稼げなくなってるし、投資ブームでもある。ですので、最近はアフィリ系から投資系へ移行してる情報屋さんは多いですね。)
今回紹介するDESIRE(デザイア)という自動取引ツールもその一つなのですが、果たして稼げる見込みのある案件なのでしょうか。
もともとオタケンさんのネットビジネス系の商材を利用していたという方は気になっているかもしれません。
そこでここではオタケンさんの経歴を振り返りながら、DESIREについて詳しく検証していきたいと思います。
オタケンの人物像
まずはオタケンさんの人物像に迫って行きましょう。
・本名は大田賢二
・株式会社オタケンの代表取締役
・元お笑いトリオのボケ担当
・『元お笑い芸人34歳借金300万を半年で返済した方法』という書籍が話題に
元お笑い芸人としてテレビにも出ていた太田賢二さんですが、現在そのトリオは解散し芸人としては引退されています。ただナレーターとして事務所に所属していて、過去に大手企業のCMでナレーションに起用されたこともあるようです。
お笑い芸人をやめてから始めたブログアフィリエイトで成功し、そのノウハウをもとにセミナー開催や書籍の出版など精力的に活動されていますね。
オタケンの評判
元お笑い芸人で顔も知られていて書籍も話題にと聞くと安心できるような気もしますが、オタケンさんの評判は決していいものだけではありません。
確かに書籍『元お笑い芸人34歳借金300万を半年で返済した方法』はなかなか高評価だったようなのですが、オタケンさんがその後販売したアフィリエイト系の商材は軒並み評判が芳しくないんですよね。
いくつか過去の商材を見てみましたが、簡単に大金が稼げると煽ったセールスレターにもかかわらず実際に稼げたという声がほとんどない典型的な悪商材ばかりでした。
また、オタケンさんが代表取締役を務める株式会社オタケンには一応公式HPがあります。ただ物凄く内容が薄い上に会社案内に載っている住所はバーチャルオフィス。そして数々の商材を販売しているにもかかわらず電話番号は非表示でした。
一体どういった会社でどのように運営されているのか疑問に感じますね。
オタケンのDESIREについて
オタケンさんはDESIREを“ある博士号を持つ教授が開発したものの、あまりに凄すぎて公開を控えることになったFXの自動取引ツール”といって売り出していました。
そしてオタケンさんの知名度もあってか発売当初は結構売れていたんですよね。
ただおそらくMT4プラットフォームに設定して使うんだろうということは分かるのですが、DESIREが一体どんなロジックで取引を行うツールなのかがLPでは全くといっていいほど説明されていません。
この手の自動取引ツールは数多く発売されていますが、そのほとんどで宣伝通りの利益を上げることはできません。(個人的には現在進行形で、私が成果を出してるOMBですね)
もともとFXの自動取引ツールはチャート分析や取引の時間節約などでトレーダーを助けてはくれますが、使えば絶対に勝てるなんていうものではないんです。(事実として、現在の私はEAの利用はやめました。)
導入する場合はそれでもそこそこ実績を出しているツールを選びたいですが、DESIREの場合LPにある根拠のない実績の羅列以外に稼げたという声は見当たりません。
FXトレードは資金が0やマイナスにもなる可能性があることを考えると、DESIREを導入するのはかなり勇気がいりますね。
ナンピン・マーチンゲール方式での取引
実際に使ってみた方の口コミから見て、DESIREはナンピン・マーチンゲール方式での取引を行うツールとみてほぼ間違いないでしょう。
ナンピン・マーチンゲール方式というのは
・ナンピン方式 通貨が値下がった場合にあえてまたその通貨を購入する手法。90円で買った通貨が80円に値下がった時にあえて80円でも通貨を買うことで、例えその後85円までしか値上がりしなくても一応の利益は出ることになる。
・マーチンゲール方式 負けた後にその倍の掛け金で取引し、前の負け分もまとめて取り返そうとする方法。
の2つの方式を合わせたものです。
ロジックはわからなくもないのですが、負ければ負けるだけさらに買いに出るという方法なので資金力がいるのはもちろん、もし資金が底をつく前にチャートが上昇に転じないとそのまま全ての資金を失ってしまいます。
高リスク高リターンな取引なのですが、稼げない自動取引ツールはなぜかこのタイプが多くなっているんですよね。
オタケンのDESIREのデータに気になる点が
オタケンさんのDESIREのLPで過去のチャートを使ってこのツールが機能するのかどうか確かめたバックテストの結果を見ることができます。
ぱっと見は5000.00の資金(恐らくドル)に対して65778.99の純利益で、さらにプロフィットファクターが3.7と優秀なツールに見えてしまうかもしれません。ただ表の中の値をよく見ていくと要注意なことが分かってしまいます。
・最大ドローダウン 一番負けた時にどれくらいの損失になったか → 62%以上
・相対ドローダウン 最大でどれ位資金が減ったか → 97%以上
・絶対ドローダウン 初期資金が一時どれくらい減ったか → 4340.87(80%以上)
たった2年間のバックテストの結果ですが、最終的に利益は出ていてもそこにいたるまでの負け方がとんでもないことがわかっていただけるのではないでしょうか。
それぞれの数値についてもう少し詳しく説明していきます。
DESIREの最大ドローダウン
最大ドローダウンはテスト期間中に一番負けた時の損失額、減少率のことを言います。
ある自動取引ツールを使った時にこれくらいの負け方をすることがありますよというのがわかるため、バックテスト一番重要な数値とされています。
言うまでもなくこの値が小さければ小さいほど優秀なツールということになり、運用を検討する目安は20%以下になっていますよ。
DESIREのこの数値はどうなっているのかというと、恐ろしいことに62%です。一気に資金が6割減ったことがあるということなのですが、もしトレードしていてこんなことになったら背筋が凍り付くと思いませんか。
最大ロードダウンはバックテストのやり方によってわざと低く見せることもでき、いいツールを選ぶにはそれを見破る必要があるともいわれています。
オタケンさんのDESIREの場合そんな操作すらされていない(できなかった?)、非常に心配な数値になっています。
DESIREの相対ドローダウン
相対ドローダウンはバックテストの期間中、取引口座全体の試算に対して最大でどれだけの資金減少率を記録したかを示しています。
もしバックテストが複利で行われていた場合には、最大ロードダウンより相対ロードダウンが重視されることもあるんですが・・・。
DESIREの場合97%以上の減少率。つまりほとんど資金がなくなってしまっています。
自分のFX口座がこんなことになると生きた心地がしないですよね。
DESIREのバックテストが単利か複利かは明らかにされていませんが、おそらく複利だろうと思われます。
最大ドローダウンでも相対ドローダウンでもあまりに酷い数値を叩き出したDESIREのバックテストですが、なぜこれをLPに載せることにしたのか首を傾げたくなります。
DESIREの絶対ドローダウン
最後に絶対ドローダウンも見ておきましょう。絶対ドローダウンは最初の資金から取引の間どれくらい資金が減ったかを表します。
これはテストの開始と終了のタイミングによってかなり変わるため、一般的にあまり重要視されません。
ただDESIREの場合は絶対ドローダウンが8割以上になっています。資金が一時2割以下になったというのは、どのタイミングでテストをしたとしても酷い数値でしょう。
DESIREのバックテストを見た総括
DESIREのバックテストは先ほども述べたように、よくこれを出してこれたなと思うくらいのとんでもない数値が並んでいます。
FXの初心者はどうせ利益がどれくらい出たかくらいしか見ないだろうと見くびっていたのでしょうか。
ドローダウンを見る限り最終的に利益が出たのはただのラッキーで、運用中にロスカットされたり大きな損失を出して終わっていたとしても全くおかしくありません。
この数値を見れば怖くて使えないと思うのが妥当な評価になるのではないでしょうか。
オタケンのDESIREについてのまとめ
オタケンさんのDESIREはナンピン・マーチンゲール方式という非常にリスクが高いロジックでトレードする自動取引ツールです。
バックテストのジェットコースターのようなドローダウンがそれを証明していますね。
利益は出ているということで信用してしまう人がいるかもしれませんが、ちょっと詳しく見ただけで危険だとわかるツールです。
バックテストの結果はテスト時の設定である程度よく見せることが可能でありながら、あんな結果しか出してこれないという点でこれに自分の試算を任せるのはまったくおすすめできませんよ。
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