助産師を辞めたい理由と対策は?解決しないのなら辞めよう




新しい命の誕生に立ち会える助産師に憧れて働き始めたけれど、心身ともに疲れてしまい、もう辞めてしまいたい…と悩んでいませんか?

女性にとっての大仕事である妊娠出産を、トータルでサポートする役割を担う助産師という仕事は、想像以上に過酷で厳しい世界です。

助産師は、看護師資格を持っていないと取得できない資格なので、さらにキャリアアップしたくて挑戦した人も多いでしょう。でも、そんな高い志を持っていても、辛いものは辛いし、疲れすぎてもう無理になってしまう人もいますよね。

頑張ってもうまくいかず、怒られてばかりの毎日に身も心もボロボロになっているとしたら、自分を見失ってしまう前に少し立ち止まって考えてみてください。

生きていくために仕事は必要ですが、仕事をするために生きているわけではありません。行き詰ったときは、自分が本当にしたい生き方とは何なのかを、見つめなおすチャンスでもあると捉えてみませんか?

そして、今一度助産師という仕事について再確認し、なぜ助産師になったのか辞めたくなったのはどうしてなのかを思い起こしましょう。その上で、できることを確認する前向きな作業を始めてください。

もちろんその中には「転職」という新たな選択肢を視野に入れてみるということも覚えておきましょう。

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助産師の仕事を辞めたい「理由」と「対策」

助産師の資格を取るまでには1~2年ほどかかりますが、実習では10件以上のお産をとる必要があるため、学生の時点でその過酷さに辞めてしまう人も多い厳しい世界です。

そんな過程を乗り越えてまで助産師になっても、辞めたくなってしまった人の具体的な理由と問題解決のための対策を紹介します。

尋常ではないほど激務である

助産師の仕事は、人の命にかかわる仕事ですので尋常ではないほどの激務です。覚悟して挑んでも、実際に携わると想像を絶する耐えられない過酷さが、辞めたくなる大きな原因になります。

新しい命の誕生という前向きなイメージを持って始めても、実際のお産は24時間365日いつ始まるかわかりません。そしていつ終わるかも決まっていません。残業てんこ盛り状態です。

看護師などは、シフトを組んで日勤と夜勤を決めるのが一般的ですが、助産師は少々違います。夜中に陣痛の起きることの多いお産ですから、突然の夜勤が入っても当然という働き方です。

「オンコール」といって、夜勤でない助産師でも呼び出しをされる当番にあたると、自宅待機させられて30分以内に出動しなければなりません。

次から次とやることがある助産師という仕事は、お産の段取りだけでものすごい量です。ハッキリ言ってすぐには覚えきれません。新人助産師は何が何だかわからないまま現場に出るため「仕事ができない自分」に凹むことが多くなります。

仕事について教えてもらう時間そのものがないため、見て覚えるしかないことも少なくありません。そうなるとできない状態から脱出できず自分を責めることになり、自信がなくなって辞めたくなるのです。

対策

助産師になりたての頃に仕事が覚えられなくてできないのは、ある程度仕方のないことかもしれません。しかし、すさまじい量の段取りでさえも、メモを取り帰ってから復習するなどの対策をすることで、覚えることができる可能性はあります。

仕事が終わってからは、先輩助産師に振り返り指導をお願いしましょう。どんなところがいけなかったか、次にはどんなことに気を付けなければならないかをしっかりチェックしてもらうのです。

しかし、そんな仕事への真剣な姿勢や熱意を面倒くさがったり、否定したりするような先輩助産師もいます。そもそも教育体制が全然整っていないのでしょう。

激務過ぎるだけでなく教育体制不備のせいで助産師を辞めたくなった時は、自分だけが対策を工夫しても無理なこともあります。思い切ってシステムのしっかりした病院への転職を考えてみたほうが建設的と言えるでしょう。

人間関係によるストレス

女性だけが就くことのできる助産師という世界では、看護師との軋轢などのドロドロした人間関係によるストレスが、辞めたくなる大きな原因になると言われています。

助産師も看護師もハードで過酷な仕事内容をこなしてきた人たちですから、気の強い性格の人が多いのです。気が強くないとやっていられないと言う声も多く聞かれます。

助産師は、看護師だけでなく医師や妊婦との板挟みにもなりやすく、多大なストレスや疲労が慢性的に蓄積されています。

そのため忙しすぎて自分のプライベートに使える時間も少ないので、基本的にいつも不満を感じているのです。気の強さにプラスして新人助産師に対して攻撃性が出てしまう人も少なくありません。

すると新人助産師の仕事ができない姿に必要以上にイライラし、「使えない、あっちへ行け」とか「助産師向いてないんじゃないの?!」などという暴言も浴びせられてしまうこともあるでしょう。

また助産師経験が少ない人を見下す傾向にもあり、内部の人間関係がギクシャクしている場合は、円滑なコミュニケーションが難しくなります。そんな環境では聞きたいことも聞きづらいため仕事がうまく回らず、辞めたくなってしまうのも無理はありません。

対策

人間関係がストレスで助産師を辞めたいと考えている場合、その内容に注目してみてください。まわりの助産師の気が強く、キツイ言い方が気になっているだけなら、仕事だけに集中してスルーできれば、慣れて乗り切れる可能性はゼロではありません。

しかし、あからさまないじめや人間関係が劣悪過ぎるせいで仕事に支障がでているのなら、それは転職したほうが良い職場です。他人を変えることはできません。

助産師は生命にかかわる責任の重い仕事ですから、事故やトラブルになってしまう前に、さっさと人間関係の良い病院を見つけて、やりがいのある職場に転職した方が身のためではないでしょうか。

理想と現実のギャップ(思っていた仕事と違う)

看護資格のある人が、スキルアップの意味も込めて取得することも多い助産師資格ですが、実際に現場に出てみると「あれ?なんか看護師のときと全然違うかも…」とギャップを感じてしまうことも多いようです。

もちろん理想ばかりを言ってはいられませんが、あまりにも強い違和感を覚える場合は、「自分には助産師は向いていない」という答えでもあります。助産師として仕事に就ける資格は取得したけれど、その現場が合わないということは珍しいことではありません。

やりたい仕事ではないことがわかったら、無理をして続けていても自分のためにも妊婦さんのためにもならないでしょう。ならば早めに転職活動を始めるのが一番です。

ツライお産で心を病む

助産師が手掛けるお産は、安産、難産を経ての出産だけではありません。すべての赤ちゃんが無事に生まれてくる保証はないのです。時には赤ちゃんが元気に生まれることができないツライお産に立ち会わなければならないこともあるでしょう。

それはとてもショックで悲しいことですが、助産師の立場になったら悲しんでばかりはいられません。妊婦さんや家族のケアを適切に行わなければならないのです。

一緒に悲しむ共感力は大切ですが、しっかりとサポートすることができなければ助産師としての役割を全うできません。

しかし、打たれ弱くて落ち込みやすい人の場合、気丈にしようと思ってもツライお産に心を引きずられ、眠れなくなったり心を病んでしまったりするケースも少なくありません。

それでは助産師の仕事を続けていくのは、現実的に難しいと言えるでしょう。

対策

仕事が覚えられない、人間関係も無理、仕事内容にも疑問とくれば、早めに転職して心と体の元気を取り戻した方が良さそうです。

看護師経験で医療の世界をわかっているつもりでも、助産師となると自分のやりたい仕事ではなかったと気づかされることもあります。しかも母親と赤ちゃんという2つの生命を預かる責任の重さから見ても、決して中途半端な気持ちで取り組む仕事ではありません。

赤ちゃんが元気に生まれるかどうかばかりではなく、母親側にダメージが及ぶこともあります。予想外のことが起きても、落ち着いた冷静な対応を求められるので、動揺が強すぎる助産師では患者さんが安心してお産できなくなってしまうでしょう。

看護師から助産師になるような人は真面目で志も高い人ですが、合わない場合は辞めてもいいのです。そんなあなたにピッタリの転職先を探して、元気と自信を取り戻しましょう。

助産師におすすめの転職先

助産師として他の病院に転職するなら、教育システムがしっかりとしていて人間関係が良好そうな病院というように、これまでに助産師が嫌になった原因が取り除かれているところを選ぶようにしましょう。

夜勤がネックならば日勤のみの助産師として働ける入院施設のないクリニックなどで、母乳指導などの仕事もあります。赤ちゃんが好きなら保健センターで検診を担当するのも助産師としての知識を活かせるでしょう。

でも、助産師の仕事をするのはもう本当に無理!という人のために、おすすめの転職先について解説します!

一般看護師に戻る

看護資格あってこその助産師ですから、もともとの職業である一般看護師に戻るというのが一番スムーズな転職方法です。

助産師という仕事が母親や赤ちゃんの命を守る仕事であったのに対して、一般病院では病気の人が健康になるための治療行為のサポートが中心になります。

お産の現場に絞り込まれた助産師が合わなかっただけであって、看護師の仕事内容は抵抗なく行えるなら、看護師資格を活かして勤務できる病院を転職先として探しましょう。

助産師として頑張った経験でメンタルはかなり鍛えられていますので、看護師の仕事が快適に感じられるかもしれません。自信を持って一般看護師に戻ることにつながれば、気分も新たに前向きに仕事に取り組めます。

他業界に転職する

看護師もそうですが助産師という狭い世界の中にいると、3年間は辞めてはならないなどの謎のローカルルールが数多くあります。そして激務と疲れの中で思考力や行動力が失われてしまい、ほかの業種についてまったく知識がないという人も少なくありません。

そのため、助産師を辞めて転職と言うと「医療系でなければならない」とか「他のことは自分にはできない」と勝手に思い込んでしまう傾向があります。そんなことはありません。まだ若い30代ならば、他業界に転職することもおすすめできます。

助産師や看護師という専門的な資格を生かして働くことでなくても、それらで身に着けたコミュニケーション力や過酷な仕事環境を経験してきたスキルは多大なものです。他業界でこそ、思わぬ才能を発揮できたという人も多くいます。

自分の可能性を試してみるためにも思い切って他業種に転職して、自分の新しい世界を発見してみませんか?

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