山中武(@tyblogty)です。
色々な副業がある中、ネットワークビジネスに誘われたり興味をもったりしている方もいるのではないでしょうか。
今回紹介する全国福利厚生共済会もそのネットワークビジネスの1つです。
(ライフウェーブマッチ、スズバーズ、ビオライズ等もMLM。堅実なる収入を稼ぐのでればトレースビジネスセンター。スマホで日給3万円)
全国福利厚生共済会は福利厚生のサービスを提供していますが、そのビジネスは危険なのではとのうわさも絶えません。
ネットワークビジネス自体もいわくつきのビジネスですが、その中にも特に注意が必要なものとそこまでではないものもあります。
それでは全国福利厚生共済会の実態を詳しく見ていくことにしましょう。
全国福利厚生共済会はネットワークビジネス
全国福利厚生共済会を友人などから紹介されて戸惑っている方もいるかもしれません。
ここで強調したいのが全国福利厚生共済会がネットワークビジネスであることです。これが何を意味するかを簡単にまとめておきましょう。
・勧誘してくる人は自分に入るボーナス目当て
・ネットワークビジネスで稼げる人はごく一部
勧誘してくる人はあなたを稼げるようにしてあげたい、有益な情報を広めてあげたいと思って全国福利厚生共済会を紹介しているわけでなく、新会員を見つけた際に入る自分への報酬目当てなだけです。
(私も経験ありますが、最後は人間関係破綻。MLMはやるもんではありません)
なのでうわべだけの話を聞いて簡単に信用するのは避けましょう。
ネットワークビジネスを展開する会社はかなりたくさんありますが、それで実際に稼げているのはトップにいるほんの一握りの人だけです。
(殆どの人は貢ために存在してる感じですね。私も散々貢ました)
全国福利厚生共済会について少し説明しておきますが、全国福利厚生共済会が扱うのはプライム共済なる福利厚生サービスの提供です。
福利厚生と聞くと会社から提供されるもののイメージですが、プライム会員になると会社などを通さず個人で全国福利厚生共済会が提供する色々なサービスを利用できるようになります。
全国福利厚生共済会の福利厚生の内容にはこういったものがあります。
・子供に関するお祝い金
・個人賠償責任保険
・提供している飲食店やレジャー施設の割引
・電気代、プロパンガス、ウォーターサーバーの割引
・会員だけが利用できるネットショッピングサイト
電気代やガス代が安くなるなら加入してみてもいいかもと思うかもしれませんが、例えば電気代の割引は全国福利厚生共済会の会員だけの特典ではなく誰でも利用できるLoop電気に変更できるだけです。
Loop電気は別に一番安い電力サービスなわけではないですし、これを全国福利厚生共済会の特別な福利厚生と宣伝されても違和感しかありません。他のサービスも本当にお得になるのか怪しいものが多いです。
全国福利厚生共済会を利用する費用はこうなっています。
・福利厚生だけの通常会員
入会金2,000円
月額費2,800円
・ネットワークビジネスに参加するビジネス会員
入会金10,000円
月額費4,000円
全国福利厚生共済会に加入するのは殆どがネットワークビジネス目当てのビジネス会員でしょう。
稼げるかどうかにかかわらず入会金と月額費用で年間58,000円もの費用がかかることになります。もちろん福利厚生を利用するだけでこの費用の元が取れるわけありません。
(私が助言をするまでもありませんが、冷静になって思慮してみるとわかります)
実際に提供される福利厚生がいまいちなのと費用が高額なことから、新規会員の勧誘はかなり大変な感じがしますね。
アムウェイなど大手ネットワークビジネスで良く扱われる家庭用洗剤や化粧品よりも売りにくいのではないでしょうか。
全国福利厚生共済会は危険?
全国福利厚生共済会は危険との噂もありますが、それはネットワークビジネスだからでしょう。
ねずみ講とネットワークビジネスの違いは分かりにくいですが、前者は違法で後者は合法です。
ねずみ講はただ人を紹介していくだけの仕組みなのに対し、ネットワークビジネスは商品の売買が介入するのが違いです。
全国福利厚生共済会は商品が目に見えにくい福利厚生のサービスなのでねずみ講なのではと思われることもあるようですが、サービス自体は実際に機能しているのでやはりネットワークビジネスです。
ただネットワークビジネスが合法だからといって直ちに安全とは言えません。
事実ネットワークビジネスはトラブルが起きる可能性が高いビジネスモデルとして特別商法取引法で規制されていて、勧誘方法などに問題があると取り締まりの対象となります。合法でも誰もが気軽に取り組めるビジネスではないんですよね。
全国福利厚生共済会は違法だったり詐欺だったりはしませんが、みんなにおすすめできるビジネスとは言えません。
勧誘などでトラブルになったり全く稼げないなんてことも普通に起こりえます。
全国福利厚生共済会は宗教がらみ?
全国福利厚生共済会について調べていると『宗教』なるキーワードが出てきます。新興宗教でも絡んでいるのかと心配になったのですが、全国福利厚生共済会が宗教だったりどこかの宗教と手を組んでいるわけではなさそうです。
ただ
・幹部に宗教関係者がいる疑惑
・勧誘やセミナーが宗教っぽい雰囲気
・創業者の高井利夫さんを褒めたたえる傾向アリ
こういったことから実際に勧誘を受けた方などから何かの宗教なのかと思われることがあるようですね。
まあ個人的には例え宗教じゃなくてもセミナーなどが宗教っぽいだけで引いてしまいます。カルト宗教的な手法で勧誘されるのは怖いですし。
また全国福利厚生共済会には有名人が関わっているのではとの噂もありましたが、この噂が本当なのかや具体的にどんな人物が絡んでいるのかは情報が全く出てきません。
少なくとも全国福利厚生共済会との繋がりを公にアピールしたい有名人はいないのかなと思います。
入会後有料の研修やセミナーあり
全国福利厚生共済会に参加するにおいて盲点になりうるのが入会後に研修やセミナーが頻繁に行われ、それに参加する負担が大きいことです。
社会人や学生の方だとそもそも時間を作るのが難しいですし、それにこういった研修者セミナーは大体有料です。
新人の頃は研修参加が必須で、先程も触れたように宗教っぽい雰囲気が漂うこともあるようです。
また研修の内容は外にもらしたらいけないようですが、対した内容ではないとのこえもありますね。
全国福利厚生共済会の報酬の仕組み
全国福利厚生共済会の主な報酬の仕組みをできるだけ簡単にまとめてみました。
・ビジネス会員を新しく獲得した際の報酬 2,000円
・新しく獲得した会員が継続した際の報酬 200円から400円
・自分のグループのポイントに応じて貰える報酬(ラウンドコミッション)
ラウンドコミッションは自分が獲得した人やその人が獲得した会員の数に応じてポイント計算し、それによって支給される報酬のことです。一番下のゴールドメンバーでポイントによる月の報酬が40,000円ですが、これをもらうには数百人単位のグループを形成する必要があります。
数百人のグループを作ってやっと4万円ってかなり悪条件ですし、これすら達成できない人がほとんどでしょう。
全国福利厚生共済会で稼げるのか?
全国福利厚生共済会で稼ぐことは可能なのでしょうか。確かに創業者などピラミッドのトップにいる人は稼いでいるんでしょうが、今から新規で加入してもまずかせげないでしょう。
全国福利厚生共済会の特商法に基づく記載を見ると全国福利厚生共済会には既に19万人以上の会員がいます。
この数字を元に沢山の人が利用している信頼できるサービスなのではと思うかもしれませんが、ネットワークビジネスは新規参入者ほど新たな会員が獲得しづらく稼ぎにくいビジネスです。
今から会員になったとして大きく稼げるようになるために、何百人もグループに集めるのは至難の業でしょう。
恐らく全国福利厚生共済会で満足に稼げているのは全体の1%ほどで、ほとんどの人は月額費用すら稼げていないはずです。
セミナーなどで退会する人が少ないと説明されることもあるようですが、ビジネス会員でも勧誘が上手くいかないものの惰性で退会せずに福利厚生だけ使っている人も多いのではないでしょうか。
別に全国福利厚生共済会の福利厚生が魅力で普通会員になりたい方にどうこう言おうとは思いません。実際サービスは提供されていますし全国福利厚生共済会はこれからサービスが増えるとも言っています。
ただこのネットワークビジネスに参加して稼ぎたいと思っているならそれは危険です。
そもそもネットワークビジネスで稼げる人なんて本当に一握りですし、ほとんどの人は赤字になって終わりです。
全国福利厚生共済会が他のネットワークビジネスに比べて稼ぎやすいかといわれると決してそんなことはないですし、甘い期待は禁物でしょう。
全国福利厚生共済会の評判が悪すぎ
全国福利厚生共済会の評判を調べてみると知恵袋だけでもかなりの数の相談が上がっていることがわかります。ざっと内容を見てみても、予想通り否定的な内容がほとんどです。
勧誘されたんですがどうでしょうとの質問にも、稼げないからやめておけとの回答がついています。
そもそも19万人も会員がいて稼げてますとの声がほとんどないのも気になりますね。実際利用してみたけど稼げなかったとの声もあり、難しいんだろうなと思ってしまいます。
(私が助言をするまでもなくオワコン)
全国福利厚生共済会のリスク
全国福利厚生共済会のネットワークビジネスを利用するにはいくつかリスクもあります。
・友達をなくす(MLMの鉄板ですね)
・勧誘方法に注意が必要
福利厚生共済会で稼ぐには新規会員の獲得が必須ですが、それには自分で知り合いを勧誘していく必要があります。
もし自分がネットワークビジネスに勧誘されたらと考えればわかりますが、それ以降縁を切られることも普通にあり得ます。大切な友達を失ってもいい覚悟がないならやめておいた方が賢明です。
またネットワークビジネスの勧誘方法は特商法で決められています。よく昔の友達から連絡が来て会いに行ったらマルチの勧誘だったなんて話を聞きますが、実はこれも違法な勧誘です。
会員が違法な勧誘を続けていると全国福利厚生共済会に行政処分が下される可能性があります。
業務停止処分などが下ると例え稼げていた人でもその間報酬が止まるなどリスクしかありません。
急に会社がなくなる可能性も捨てきれないので、本当に安易な気持ちでかかわるのはやめましょう。
まとめ
全国福利厚生共済会は福利厚生を提供するネットワークビジネスですが、サービスはともかくビジネスとして稼ぐのは難しいです。
ネットワークビジネスの中でも稼ぎやすいとは言えませんし、これから参入を考えるのは危険でしょう。
詐欺ではないもののそもそも無許可の共済ですし、信頼性にも疑問符が付きます。勧誘では耳障りの良いことしか言われませんが、気軽に関わらないようにしてください。