毎日終電まで仕事するのは辛い!残業で終電まで働くリスク。残業代なしなら辞めましょう

仕事の不満

毎日、終電まで仕事していて「辛い」と感じたことはありませんか?しかし、日々の生活のためと考えればやむを得ないとも考えてしまうこともあるでしょう。

もちろん、職業柄、業界的に出勤時間が遅く、残業が無い職種で終電で帰る場合もあるかもしれません。ただ、もし朝から、また午前中から出勤していて、残業をして終電になる日々が続いているのであれば 「辛い」と考えられるうちに転職するべきです。

なぜなら、辛いと考えることなく残業をし続ける生活や考え方の先に待っているのは「過労死」だからです。

過労死は条件さえ整ってしまえば誰にでも起こり得る労働災害であり「自分には関係ない」と安易に考えてはいけない状況であることを理解してください。

今回は残業で終電まで働くリスクやデメリット、なぜ転職するべきなのかについて詳しく説明します。

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自分の好きな仕事なら毎日終電でも許されるが…

もし、あなたが「自分の好きな仕事で残業して何が悪い!」と考えるタイプであったとしても「過労死」からは逃れることはできません。

もちろん、仕事そのものが生きがいであり、何よりも生活する糧を得るために必要だからこそ、無理・無茶だとしても頑張れるし、耐え抜くこともできる状況もあるかもしれません。

しかし、あなたが天涯孤独の身・独身であるとしても、家族や友人知人がいる身であるとしても朝から夜、終電まで残業するような働き方は確実にあなたの心や体を蝕み、疲弊させます。

過労死になるタイプには真面目で仕事熱心、責任感が強い方など仕事に対して手を抜くことなく真剣に取り組まれる優秀な方も少なくありません。

言い換えれば社会人として求められること、働く上で大切なモチベーションや 働きがいを感じている方だからこそ「過労死」に近づいてしまうとも言えます。

また、やる気云々とは別で職場環境的に残業せざるを得ない場合も見受けられます。

単純に人がいない、あなた以外にあなたの作業や仕事を行える人がいないなど、あなたにとって当たり前になりつつある過酷な環境が実は「過労死」へ近道になってしまうこともあるのです。

真面目に働くこと、あなた自身の意志や環境や状況によって働くこと、またはブラック企業など明らかに働く環境が悪質な場合等も含めて、どんな理由や事情があっても、朝から夜、終電まで働いている状況は「あなたの命を奪うこと」に繋がる可能性があることを忘れてはいけません。

残業残業で毎日終電での帰宅はデメリットだけ

毎日残業で終電で帰宅するようなライフスタイルにはデメリットしかありません。しかし、実際に自分自身がそのようなライフスタイルになってしまうと「慣れ」や「当たり前」や「生活のため」など、様々な理由や言い訳によって耐えようとしてしまいます。

まずは残業が何のためにあるのか、過労死ラインや心や体への影響はどうなのか、今現在無理することで失うものは何かを知るべきです。

過酷な労働条件に耐えてしまう真面目な方の中には「仕事を失うのが怖い」ですとか「失業することへの不安」など、目に見えない悩みを抱えてしまう場合も少なくありません。

しかし、実際には同じように 目に見えない「あなた自身の心と体の疲労」の方が大問題であり、頑張れば頑張るほど、続ければ続けるほどに取り返しのつかないことになることを理解しましょう。

どのようなデメリットがあるのか、具体的にチェックしましょう。

尋常ではない残業時間

毎日終電まで働いたとして、月に何時間残業になるか計算してみましょう。

定時が18時だとして、0時前後まで働くとすれば、最低でも日に6時間の残業となります。出勤日数が20日なら120時間、25日なら150時間となり、明らかに尋常ではない残業時間になってしまうでしょう。

しかし、契約や労働条件によっては残業全てに賃金が発生しない場合もあるでしょう。場合によっては自らサービス残業となるように行動してしまう場合もあります。

なぜ、長時間労働や尋常ではない残業をしてしまうのか。その理由はとても簡単で 「既に正常な判断ができない状態」になっているからです。

「この会社ではこれが当たり前なんだ」と思い込んでしまうことで、過労死ラインである月80時間以上の残業も当たり前になってしまうんですね。

わからない間は残業も経験だ、最初だけだと思いつつ、けれども毎日の残業によって心と体が疲弊し、今の仕事を辞めることを考えたり、今の状況が間違っていると考える余力さえ奪われてしまいます。

冷静になって考えると出勤日・出勤曜日だとしても仕事だけに12時間~14時間前後拘束されてしまうのは異常だとわかるはずです。

もし、家族や友人知人が過酷な労働条件であり、毎日12時間~14時間拘束されているような状況、残業が6時間あるような働き方をしていれば心配になりませんか?

あなたが働いてしまうこと、耐えてしまうことも同じであり、あなた自身を心配するべき状況であると、まずは気が付いてください。

月80時間以上の残業は過労死ライン

過労死ラインとして「月80時間以上の残業」があります。しかし、本来36協定が結ばれている状態でも42時間~45時間が1ヶ月あたりの上限となっているんですね。

終電まで残業していれば確実に月に100時間を越えますし、36協定どころか過労死ラインも越えていることになります。

こうした「残業のし過ぎはダメ!」ということを伝える記事やブログを見ていると「自分はダメな人間なんだ…」と感じてしまう方がいらっしゃいますが、 本質的にあなた自身ではなく環境に問題があることに気がついてください。あなたは決してダメではありません。

はっきり言いますと「あなたが残業せざるを得ない状況」が問題であり、あなたが真面目で仕事熱心で、仕事好きであることや、辛くても残業をして仕事をこなそうとしていること、仕事を片付けようとしている姿勢は間違っていないということです。

ただし、度を越した残業によって、毎日終電まで仕事してしまうというのは、デメリットしかないということは理解するべきです。

生活するために残業しなければならないとしても、毎日6時間超、終電まで働かなければならない生活というのは、人間として最低限の生活とは言えません。

そんな生活を心と体が壊れるまで続けるのが果たして正しい生き方なのかどうかを考えてみましょう。答えはとても簡単で、 過度な残業のない毎日を求めるべきであり、仕事や睡眠以外に日々の楽しみや余暇を作るべきだということです。

過度な残業による睡眠不足の悪影響

過労死ラインを越えた残業をするということは、生きるために必要な時間が削られている状態が続いているということになりますね。

特に削られやすいのが「睡眠」です。

睡眠時間を減らせば減らすほど体は休まらず、心は疲れ過ぎて正常な判断が出来なくなり、本来の自分らしさを失う結果となります。

実際に過労死ラインを越えて仕事をする人の中には、自分が働いている理由や生きがいを感じなくなったり、無気力になり、やがて死んでしまう方もいらっしゃいます。

まだ大丈夫、もう少し大丈夫と無理を続けてしまい、気が付けば手遅れになる方も少なくないのです。

自分自身の体だと思えば多少の無茶や無理、頑張りによって成果を出したり、誰かの役に立つために努力してしまう気持ちはわかります。

過労死の何が恐ろしいかというと 「頑張るというポジティブな気持ち」が自分自身を傷つ付けてしまっているということです。

「好きだから辞められない」という気持ちもあれば「嫌でも辞められない」という「辞職に対する不安」なども原因になりがちですが、どちらの状況でも「残業によって心と体が壊れる」ということに変わりはありません。

心の病気になる原因は「睡眠不足」から始まり、疲れが取れない状態では遊ぶことや趣味を楽しむこともできず、食事も味わえないようになってしまいます。

頑張ったり無理をするためには健康な体が必須であり、健康でいるためには睡眠は絶対的に必要なものです。

最近、寝てないな、睡眠時間が少なくても大丈夫!だなんて感じているとすれば、逆に注意しましょう。手遅れになる前に、現状を変える必要があるのだと気が付くことが大切です。

毎日終電だと人間らしい生活は無理

もし、毎日終電で帰っているとすれば、まともな生活をすることはできません。もちろん、コンビニやスーパー、24時間のチェーン店などで買い物や食事を済ませることはできますが、必要最低限になってしまいます。

睡眠不足が続いている状態で、家事や自分のための食事なども疎かになり、栄養不足になることも考えられますね。

口にはいれば何でも良い。またはカロリーが高ければ大丈夫だろうという形の食事ではバランスもとれませんし、何よりも美味しく感じることはありません。

しっかりとした睡眠も食事も取れず、自分の趣味や友人や家族との時間も作れない状態で、残りの時間はすべて仕事に費やす生活は果たして人間らしいと言えるでしょうか?

しかし、実際に毎日終電の生活に慣れてしまうと、人間らしい生活を忘れてしまい、厳しい環境でも平気になってしまうものです。

そして、過労死や長時間労働を含めて、 今もリアルタイムに起きている事実として言えるのが「過労死予備軍」とも言える労働者が溢れていることなんですね。

自分一人であれば「おかしい」と気がつくことができることでさえ「みんなやっている」状態しか見えないことで「長時間労働が当たり前」となってしまいます。

むしろ、他の人にはできるのに自分にできないというのは、劣等感や自己否定となり、無理や無茶をするきっかけにもなりかねず、お互いの頑張りや努力が他の人を苦しめる結果となることも否定できないのです。

生活するためのお金を得るのが仕事だとして、仕事する時間にしか見えないものが当たり前になれば普段の生活を犠牲にしてでも続けてしまうのも仕方ないとも言えます。

正常な判断ができれば毎日の過度な残業はおかしいと考えられますし、早い段階で別の仕事を探すこともできます。

今の仕事にしがみつくな!とまでは言いませんが、 一度冷静になって他の労働環境や労働条件などを見る時間を作ってみましょう。

意外とありがちなのが他の環境を知らないことです。長時間の残業が当たり前の方に残業ゼロの会社のことを説明してもピンと来ないものなんですね。

人間らしい生活を忘れたり失ってしまうことで、人間らしくない生活でも生きられてしまうこともあります。

今一度、自分が正しいかどうかだけではなく、今の生活を見つめ直すこと、どう考えても過度な残業であり、自分を追い詰める行動になっていないか、考えてみましょう。

40代を超えると体力的に無理

過度な残業による長時間労働も若い時は平気かもしれませんが、40代を越えると体力的に無理になってきます。

過酷な労働環境に耐え切ってしまうことで、さらに辛い環境でも大丈夫だと勘違いしてしまう場合もあるでしょう。

また、現代では過度な残業や過酷な労働経験を強いるようなことはパワハラやモラハラであると考えられる時代でもあります。

しかし、あなた自身が長時間労働をすることで、他の方に強いることに繋がり、結果として周囲にも過労死ラインを越えてしまうような働き方が増えてしまう可能性さえあります。

そもそも、過労死ラインの80時間という残業時間でさえ、80時間を越えなければ死なないという意味ではないということを知らない人もいらっしゃいます。

人間、誰しも性格も体格も違いますから、心と体の強さも必然的に差が生まれます。体が強くても心が弱い方もいますし、心が強くても体が弱い方もいるのは当たり前のことですよね。

そして、誰でも平等に時間経過によって年齢は上がりますから、 今できることが未来にもできるとは限らないと考えるべきです。

辛いことや大変なことから逃げていては、人間として成長できないという気持ちは間違っていませんが、成長すると同時に歳を取ることも忘れてはいけないのです。

同時に、自分の子供や家族、両親や兄弟、友人や知人に同じような働き方で40代、50代と働きつづけることを勧められないのであれば、やはり自分自身でも今の働き方を続けるべきではないと理解しましょう。

過労により倒れることのデメリット

過労によって心と体に限界が来て倒れてしまうと、まずは単純に働けなくなります。有給によって数日休んだとしても、残業が含まれていない金額にしかなりません。

過労死を自分には関係ないと思う方は少なくありませんが、 うつ病などの心の病気は誰にでも起こりうることだとまずは知っておきましょう。

睡眠不足や栄養不足から心の病気になり、心の病気になったことに気づかないまま、毎日終電まで残業するような生活を続ける。

自分自身が心の病気だと思っていないので、当然病院にも行かないでしょう。長時間労働を続けて入れば、半ば反射的に仕事もできるようになり、判断や決断も惰性や慣れで行えるようになるかもしれませんね。

まるで機械のように仕事を続けて、自分の心と体が壊れていくことに気がつかないまま時間が過ぎることで、すぐに復帰できないような状態になります。

心の病気になれば、ほぼ確実にすぐに立ち直ることはできませんし、健康な時の思考や考え方を持つことはできません。

やる気や生きる気力だけでなく、食欲や睡眠欲も乱されて、さらに人間らしい生活ができないことに加えて、確実に働けなくなります。そんな状態では転職することもできず、やがて生活資金がなくなり、結果として死ぬことになります。

また、突然の過労死ということも考えられます。自分の気持ちが大丈夫だと感じていても、心と体に限界がくれば、生物として死んでしまうのは当たり前のことなのです。

過労死を甘く見るな!ということではなく、 毎日の疲労や疲弊が心と体に及ぼす影響を甘く見るべきではないということです。

ストレスによる心の疲れ、身体の疲れ、どちらも毎日回復しているのであれば問題ありません。十分な睡眠と食事、仕事だけでなく趣味や遊びなど日々の楽しみがあることなど、人が元気に過ごすためにはどれも必要なことなんですね。

あなたが毎日残業をして、終電で帰るような生活を徒労だと言うわけではないのです。もし、自分の生き方を否定されたように感じているのであれば、既に心の病気かもしれないと考えてみることも大切です。

長時間労働していると、残業するのが当たり前になり、自分が正しいと感じてしまうことで、本来あるべき人間らしい生き方を忘れてしまったまま、今の生き方を続けてしまいがちです。

あなたが間違っているのではなく、労働環境が間違っていると考えてください。もし、自分が正しいと考えるのであれば「過労死」が前提の企業や会社組織が正しいのかどうかを真剣に考えてみましょう。少なくとも 過労死が起こりうる環境は正しいとは言えないと気が付いてください。

仮に退職しても失業保険はすぐ給付される

毎日残業で終電まで働いている理由が、仕事が好きかどうかではなく、次の仕事が見つからない、失業したら怖い・不安という気持ちの場合もあるでしょう。

しかし、仮に退職しても失業保険はすぐに給付されます。それは 1ヶ月の残業時間が100時間を越えて入れば会社都合となるからです。

自己都合で退職すれば給付まで3ヶ月かかりますが、会社都合であればすぐに給付されるので、いきなり生活が困窮することはあり得ないのです。

あなたが毎日終電まで残業する生活が間違っていると感じたのあれば、残業した証拠などを集めておきましょう。

本来はあり得ないことですが、サービス残業をしていて、会社側の記録が無い場合は、自分自身でメモを取るか、定期券などの履歴を手に入れるようにして、あなたが働いていた証拠をしっかりと提示できるように準備するべきです。

そもそも長時間労働に加えて低賃金である場合、確実に労働基準法違反、ブラック企業である可能性が高いです。

転職活動する気力さえ無い状態に陥っているとしても、まずは退職して失業保険を貰いながら生活を立て直すことを視野に入れてみてください。

過度な残業によって奪われていた、人間らしい生活に戻ることで時間の大切さを思い出すことができるようになります。

一生懸命、真面目に働くことと「過労死一直線」としか言えない働き方を同一視しないこと、仕事と最低限の生活のためだけに日々を過ごさないようにすることを今一度考えてみてくださいね。

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