山中武です。
スマホだけで月に大金が稼げる、誰でも簡単に副収入が得られる、等と謳った副業の広告が世の中に溢れています。フィットも同じ感じ。（スマホのみで月３０万円を稼ぐのであればHIRPですね。）
今回取り上げるアップルはこういった典型的な副業案件の一つです。副業の賞を受賞しているとの触れ込みなのですが、果たして本当に稼げるものなのでしょうか。
ここではアップルの副業の実態や評判について検証していくことにしましょう。
アップルの副業とは
アップルは一体どんな副業なのか、まずはLPの内容を探っていきましょう。
キャッチコピーは『副業の常識を超える』で、初心者でも未経験でもしっかり稼げるとのことですね。目指せる月収の目安が300万円なのは驚きです。（月収３００万円を目指すのであればトライアングルや海外FXアフィリですね。）
しかもアップルは『副業大賞受賞』をはじめ『顧客満足度大賞受賞』や『ユーザー口コミランキング受賞』といった3つの受賞経歴があるとされています。
でも『ユーザー口コミランキング受賞』の意味が分かりませんが、『ユーザー口コミランキング1位』の書き間違えではないでしょうか。
気になったのでこの賞について調べてみたところ、見たことも聞いたこともないような副業を扱うネット新聞のソースしか出てきませんでした。
どうやら誰もが知るような信頼できる団体が主催した賞なわけではないようですね。
またアップルに参加するにはスタートブックなるマニュアルを最初に5,000円で購入する必要があるようです。
本当に月収300万円を狙えるならこれくらいの出費はとも思いますが、アップルのLPには肝心の仕事内容についての記載が一切ありません。これでただ『稼げる』とだけ言われても、何と評価したらいいかわかりませんね。
アップルの副業のファーストブック
アップルのLPには参加すると漏れなく10万円もらえるとも記載されています。300万円稼げる見込みがあって10万円もらえるならファーストブックくらい買ってみようと思う方もいるかもしれません。
参加するにはまずLINEの友達登録をすることになっていますね。正直登録するとLPにはない仕事内容についてある程度説明があるのかと期待していましたが、ここでも一切説明はありません。
いきなりアップルのファーストブック購入の案内があるだけです。ファーストブックはもともと14,800円だったのが、特別価格で5,000円になっているようです。
もし知らない人から『僕の話を聞いたら月に300万円稼げるよ。だから5,000円払ってね。』と声をかけられたらどうでしょう。怪しすぎて全力で逃げるのではないでしょうか。
ネット上の見栄えの良い広告や耳障りの良い文言につい惑わされそうになりますが、アップルがしているのはこれと同じことです。
アップルの副業で稼げるのか？
ファーストブックを購入したら本当にアップルの副業で稼げるのでしょうか。
これについては本当に怪しいと思います。理由はやはりファーストブックを買う前に具体的な仕事内容についての話が一切ない点ですね。
これは悪質な副業で本当によくある手口です。仕事内容が明かせない時点でまともな案件でないと考えるのが自然でしょう。
そしてこれもこういった案件に本当によくある手口なのですが、最初に手の届きやすい金額のマニュアルなどを買わせた後にさらに高額な商品を案内されることが本当に多いです。
ほとんどの人は何十万円もするアプリや教材をすすめられた時点でおかしいと気付き断ります。ただ最初に支払ったマニュアル代の5,000円はまずもう返ってきませんし、悪質な副業を展開する業者に個人情報やクレジットカード番号を知られてしまいます。
正直アップルもこの手の悪質な副業の一つである可能性が高いだろうと考えられます。
アップルの副業の評判や口コミ
アップルの副業の評判や口コミがないかネット上を探してみました。本当に5,000円のマニュアルを買っただけで月に何百万円も稼げるなら、そこら中に絶賛する声があってもおかしくないですからね。（月７桁の報酬を目指すのであればPMSも激推し）
でもアップルで稼げたなんて声は一切どこにも見当たりませんでした。
知恵袋を見てみるとアップルに関する質問に対してアップルを絶賛する口コミがあるサイトのURLが提示されていました。
ただこれは最近の副業業者がよく使う手口で、知恵袋にわざと質問を投稿しその副業で稼げると印象付けるためにわざと絶賛サイトに誘導しようとしているものです。本当に気を付けてください。
具体的な口コミは殆ど見つからなかったのですがネット上の評価はここで見てきたのと同じように悪質な案件だでまとまっていましたし、マニュアルの後にさらなる高額商品が待っているだとうとの予想も一致していましたね。
アップルの副業の特商法に基づく記載
最後になりましたがアップルの副業の特商法に基づく記載について見ておきましょう。
5,000円のマニュアル購入がある有料の案件なので、LPに特商法に基づく記載がないのは法律違反になります。
こういった案件は特商法に基づく記載がなかったり、あっても内容が十分じゃないことも多いのですが、アップルの特商法に基づく記載はかなりしっかりしたものです。
ただ気になることがあって、アップルを運営しているのは日本ではなく香港の会社で代表者も外国人なんですよね。
こういった副業案件では海外の法人税がかからない地域にある会社が運営母体になっているケースが多いです。
そして海外の会社と契約する場合、トラブルになった際に非常に面倒なことになります。
海外の会社のサービスが全部悪だとは言いません。でも良く見てみるとアップルの連絡先は日本の電話番号になっています。日本に拠点があるはずなのにそれについては記載しない点で、トラブルになった時に誠実な対応がされるとは思えないんですよね。
そして電話番号が日本の番号なのは、マニュアル購入後さらなる商品のセールスのために電話連絡があるためだと思われます。
本当に注意するようにしてください。
まとめ
アップルはLPを見ても全く仕事内容がわからない時点で非常に怪しいです。LPは仕事内容についてぼかして書いてあることが多いものの、情報が一切なのはなかなか珍しいですね。
副業大賞などの賞を受賞したとされていることで信用してしまいそうになるかもしれませんが、主催者もよくわからないような賞なので全く参考になりません。
それどころか不信感が増すだけです。しかもこれまでの副業の傾向からマニュアル購入後にはさらなる高額商品の勧誘が待っているはずなので、くれぐれも気軽に関わるのは避けるようにしたいです。
すでにLINE登録やマニュアル購入手続きをしてしまった場合も、それ以上先に進むのはやめるようにしてください。
