山中武です。私はバイオプのサインツールである「ゼファー」「OMB」にハマってますが、いい感じに稼げてますね。
ファンタスマゴリアは清水Syuさんが無料配布していたFXのEA、つまり自動売買ツールです。(以前私は弊EAで資金を運用してました。)
実は今このファンタスマゴリアが絡んだ集団訴訟が動き出しています。
ファンタスマゴリア自体が詐欺だったわけではないのですが、ファンタスマゴリアで繋がるコミュニティで問題が起こったんですよね。
ただファンタスマゴリアを使っていたり、興味があって使おうと思っていた方にとって、この集団訴訟の動きはかなり気になるところでしょう。
ここではファンタスマゴリアやファンタスマゴリアEAを巡る騒動について詳しく紹介していきます。
ファンタスマゴリアは清水syuによるEA
最初のところでも触れたようにファンタスマゴリアは清水syuさんが配布していたFXのEAです。ナンピン系のツールのようですね。(EAよりゼファー等のバイナリーオプションのほうが稼げてます)
ファンタスマゴリアは英語で走馬灯の意味になるようですが、なぜこの名前を付けたのかは謎です。
詐欺のような手口で高額なFXのEAを売りつける悪徳副業案件が後を絶ちませんが、ファンタスマゴリアはそんなことはなく無料で配布されていました。もちろん大きな問題になることもなかったんですよね。(まあIB報酬目的ですけど)
無料ツールであるとともにファンタスマゴリアでアフィリエイトするブロガーも沢山いたので、入手したり名前を聞いたことがあったりする方も結構いるのではないでしょうか。
実際ファンタスマゴリアを利用する人たちの大きなグループなどもあったようで、EAとしての評判は決して悪くなかったようですね。
ファンタスマゴリアEAから集団訴訟へ?
ファンタスマゴリアは無料のEAなので、そこからいきなり集団訴訟になるのは考えられません。EAを使うのは個人の自由で、勝つも負けるもそれぞれの責任になります。
ではなぜファンタスマゴリアに関する集団訴訟への流れができているのか。それは清水syuさんがファンタスマゴリアユーザー向けに展開した有料コミュニティが関係しています。
コミュニティの名前はマルチコピートレード。コピートレードで稼ごうとの趣旨で1000人ほどのメンバーが集まったようですね。(バイオプのサインツールのほうが良いと思う)
清水syuさんは参加者に海外FXの口座を開設させることで、その海外FXからIB報酬を得ていました。
コピートレードについて
マルチコピートレードの問題点を指摘する前にコピートレードについて説明しておきましょう。
コピートレードはその名の通り誰かのトレードをそのままコピーして取引することで、ミラートレードやソーシャルトレードと呼ばれることもありますね。
参加者は自分で逐一コピーするトレーダーと同じ取引を手動で行うわけではなく、口座の設定をするだけで自動で取引を重ねることができます。
ベテラントレーダーと同じトレードが手間いらずでできてしまうため、理論上はFXについてまったく知識がなくても勝てる確率が高くなることになりますね。
ただコピーするトレードが負けた場合は、コピーしているメンバー全員に損失が出てしまいます。
国内FXだと代理取引が禁止されているためコピートレードはできないのですが、海外では許可されていてしかも結構人気を集めているらしいです。
マルチコピートレードは清水syuさんの用意したトレーダーの取引をコピーして行うことになっていました。
中には相当な額をつぎ込んだ人もいたようです。
ただ結局清水syuさんの用意したトレーダーが結果を出せず、メンバー全員短期間で多大な損失を出しコミュニティは破綻することになりました。
コピートレードのコミュニティとしては最悪の展開ですね。
マルチコピートレードの問題点
マルチコピートレードが集団訴訟にまで発展した問題点は一体何だったのでしょうか。
いくつかありますが一番大きかったのが嘘の情報でコミュニティメンバーを集めていたからです。
マルチコピートレードでは『投資歴20年以上で月利60%のベテラン』の取引をコピーすると宣伝されていました。でも実際は投資歴も短く月利もそんなに高くないトレーダーを使っていたようです。この件については清水syuさんがスタッフに対して認めたようなので間違いないでしょう。
当たり前ですがいくらファンタスマゴリアユーザーであっても、『素人トレーダーのトレードをコピーできるので集まってください』といわれたらマルチコピートレードには参加しなかったでしょう。
凄腕のトレーダーをコピーできると思ったからこそ大金をつぎ込んだ方も沢山いたんです。
『虚偽の事実で損害を出させた』ことになるので、十分訴訟に発展する理由になりますね。
コミュニティではなんとたった3週間で大きく損害を出したり口座が破綻した参加者が続出しました。
取引で推薦ロットよりはるかに高いロットで取引するなど、他にも怪しい点があったようですね。
マルチコピートレードに参加した人の中には途中でこれはおかしいと感じコニュニティーで訴えた方も出てきたようなのですが、何と清水syuさんは疑問を投げかけた人を強制退会させていったようなんです。
その後結局清水syuさんは損失を出したメンバーにお詫び金を払うと表明したのですが、損失に対してあまりにも少額でした。そのため集団訴訟への動きが加速したようですね。
清水syuさん側にも言い分があるのかもしれませんが、現時点で集団訴訟を呼びかけるプラットホーム上で109人集まり被害総額は8千万円以上になっています。やはり悪質だなと言わざるを得ませんね。
清水syuさんはもともと投資やネットビジネスのコンサルをされていたようですが、現在経歴などがわかるネット上の媒体がなくなってしまっています。
ファンタスマゴリアEAにも不具合発生
集団訴訟の話しが持ち上がった直後、なんとファンタスマゴリア自体にも問題が起こりました。
勝手に取引を繰り返す不具合が出たというので深刻ですね。
ただこの不具合に関する対応は早かったようで、ファンタスマゴリアの配布は直ちに停止され清水syuさんが不具合で損失を被った方に自分に連絡するように呼びかけていたということです。
またその後この不具合を解消しさらに機能をアップデートしたファンタスマゴリア2.1を発表。こちらも無料で配布されていました。
ファンタスマゴリアの評価
コピートレードが集団訴訟にまで発展しそうになっている今、EAのファンタスマゴリアも危険じゃないのかと思う方もいるかもしれません。
ただ先ほど触れたようにこのEAは詐欺ではありません。
ファンタスマゴリアの取引ロジックはナンピン・マーチンで、このロジックは負けると大きな損害を出すリスクが高いです。ただファンタスマゴリア自体の評価は決して悪くありません。
不具合が出た後新バージョンの配布が始まったのもそこそこ需要があったからでしょう。
あくまで使用は自己責任になりますがコピートレードとファンタスマゴリアは湧けて考得るべきかなと思います。
まとめ
無料配布されてそこそこ人気もあったEAのファンタスマゴリアですが、開発者の清水Syuさんがファンタスマゴリアユーザー向けに始めた投資コミュニティで大きな問題が起き、ファンタスマゴリア自体にも悪いイメージを持つ人が増えました。
集団訴訟を起こされそうな開発者が作ったEAは信用できないと思うのは当然でしょうが、この問題が起こる前のファンタスマゴリアの評判は肯定的なものも多かったです。
ただナンピン・マーチン系のどちらかといえばリスクが高いEAなので、自分の資金や取引スタイルと合うかどうかよく確認してから使用するかどうか決めるようにしてください。