IT系コンサルティング会社から大手製造業の社内SEに転職しました。給与はさがりましたが、結果としては大満足の日々を過ごしています。
今回は私がなぜ転職しようと思い立ったのか、ITコンサルの日常と共にご紹介してゆきたいと思います。同じような状況で転職すべきか働き続けるべきかを悩んでいる人がいれば、何かの参考になるかもしれません。
なお、本文でも触れていますが、私は一度体調を崩しています。今となってはそこまで無理する必要は無かったなと思うのですが…。一度体調を崩してしまいますと、復活するまでにそれなりの時間を必要とします。忙しすぎて体調ヤバいかも…なんて状況の方は早めに転職することをおすすめします。
IT系コンサルティング会社の日常とは
まずはIT系コンサルティング会社の日常や転職に至る道のりをご紹介してゆきたいと思います。もちろんすべての会社がここに書いているような状況だというワケではないでしょうし、人によって感じ方は異なるはずです。あくまでも一人が体験した話として読んでくださいね。
どんな会社だったのか
そもそも私が働いていた会社がどんな状態だったのか、その状況についてご紹介してゆきたいと思います。
外資系コンサルティング会社出身者が数名集まって、自分たちの会社を興すというのは良くある話。私が勤めていた会社もまさにそのパターンで作られた会社です。
私が新卒として入った段階で創業約10年だったのかな。まだまだ大きな会社には成長できておらず、人数50人以下と少なめです。
トータル5年ほど働きましたが、人が入っては、誰かが辞めて、人数は増えずじまい。結局のところ会社は成長しなかったですね。風のうわさでは同期もほとんど辞めたようで、今後大きく成長することも無いのでしょう。
マネージャー陣は外資系コンサルでバリバリと働いていただけあって、かなり気合が入っています。仕事も確かにできるのですが、今になって考えますと、いろんな問題を抱えている人達でもありました。
給与はそこそこ良いけれど…
大学院(理系)の卒業を控えていた私は、希望していた職種に就けず、困っておりました。そんな折、声をかけてもらい就職することになりました。希望の職種ではないとは言え、とにかく頑張ろうと希望に満ち溢れていたのですが…。
給与が良かった(良く見えた)というのも決めた理由の一つです。まあ、ここに大きなワナが仕掛けられていようとは、学生だった私には残念ながら見抜けるはずもありません。そのワナとは「見込み残業」と「年俸制」です。
そもそもコンサルティング会社は激務になりがちです。クライアントの企業があってのコンサルティング会社なワケですから、クライアントよりも長時間働くということに美徳を感じている人も多くいます。私が勤めていた会社の上司たちはまさにその考えに毒されていました。
上司がとにかく長時間働く場合、部下はどうなるでしょう?それ以上に長時間働かされるものです。また、その会社しか知らないウブな新卒にとって「その働き方が当たり前」としてインプットされました。
>>仕事して帰って食べて寝るだけの生活は「ただの社畜」! 社畜を抜け出す方法
やたらと残業が多いコンサルティング会社に於いて、「見込み残業」というのは会社側にとってかなり有利な給与制度だったんですね。
連日の残業続きで、思えば定時で帰っていたのは研修期間のみだった気がします。時には休日出勤も当たり前です。本来であれば残業代が支払われて然るべきなのですが(年俸制でも、見込み残業でも残業代は発生する)、残業代は一円たりとも受けとったことはありません。
ある時、「自分はどれくらい働いているんだろう?」と計算してみたことがあります。そして「時給はいくら?」とチェックしてみました。正直、「バイトかよ!」と思ったことを覚えています。
過労死のニュースを聞いても「同じくらい働いてたなぁ」なんて考えてしまいます。ひょっとすると自分の姿だったのか思うと怖い話です。
>>仕事を早く終わらせるコツは?仕事が遅いのは迷惑、サービス残業は嫌ですよね
お金が溜まらない日々
さて、給与はそれなりに貰っており、残業続きなのですから、「お金を使うヒマもなくて貯金は増えるでしょ?」なんて疑問が聞こえてきそうですが、実際にはそうではありません。
とにかく仕事のストレスが溜まっていますから、その発散にはお金に糸目はつけません。ランチ1,500円オーバーでも平気で使いますし、ちょっとでも仕事が早く終われば同僚と飲みに行きます。金曜日の夜には何軒も飲み歩き、タクシーでの帰宅です。
週末には買い物でストレスを発散です。ちょっとでも気になったアイテムは深く考えることなくポーンと購入します。仕事で一杯一杯でしたから、週末に頭を使う気力が無かったんですね。
こんな生活を続けていてお金が溜まるはずもありません。それなりに得ていたはずの給与は月末にはほとんど消えてゆきました。
心が折れた日
かなりハードな日常を過ごしていましたが、そんな生活が心身ともに良いはずもありません。ある日突然、身体に不調が起こります。
仕事中、頭に血が巡っていないというか、なんだかモヤっとするというか。クライアントの工場にこもっていた時のことです。あまりにも体調が悪そうな私を見つけたクライアントの一人が医務室へと運んでくれました。その場で伝えられた結果は高血圧です。
血が巡っていないどころか、血が巡り過ぎていたんですね。血圧が高くなると頭がぼんやりするということを初めて知りました。後日改めて病院に行ったところ、不安障害という診断と、多くの薬を手渡されることになります。
それでも目の前の仕事をこなさなくてはならず、ますます忙しくなり…ある朝ふっと仕事に通えなくなってしまいました。
思い切って転職する事に
2ヵ月ほど休んだ後、なんとか会社に戻ることができました。けれど会社の状況は何一つ変わっていません。長時間働くことを美徳と考える上司、あまりにも多い仕事量、残業を当然だと考えるスタッフ…。ここにいては再び身体を壊すまでに時間は必要なさそうです。
とはいえ、当然初めての転職ですし、何からはじめてよいのか、そして自分にどんな仕事ができるのかよくわかっていない状態です。
転職サイトなどにも登録してみましたが、莫大な量のメールが流されてくるため、読まずに消すという状況が続きました。
そんな折、ふっと気が付いたのが転職エージェントへの登録です。私が勤めていた会社も中途採用のために転職エージェントを利用していました。実際に数名が転職エージェント経由で中途入社していました。
「あっアレを利用すれば良いのね」と気づいたワケです。そこに気付くまでにそれなりの時間がかかったことを考えますと「ウブだなぁ」と思いますが、それだけ周りが見えないほどに働いていたということです。たぶん。
そうと決まれば早速登録です。登録当初は同様のIT系コンサル会社ばかりを紹介されましたが、基本的にお断りしました。大きく状況が変わることも無いでしょうし、IT系コンサルティングという仕事に魅力を感じられなくなっていたからです。
その後、大手製造業を紹介され、結局はその門をたたくことになりました。現在では社内SEとして働いています。
IT系コンサルの転職事情
さて、IT系コンサルの転職事情ですが、かなり良いというのが私の印象です。エージェントに登録した際にはかなりの量の求人が届きましたし、それなりに厚遇なものもありました。
私のようにより楽な職場環境を求めて転職する人はもちろんですが、より高みを目指して転職するというのもおすすめです。
外資系の大手コンサルティング会社、監査法人、ERPベンダーなどなど、学生時代であれば飛びついたであろう魅力的な職場がわんさか募集をかけています。まあ、その当時の私にはそれらで働きたいと思うほどの気力も体力なく華麗にスルーしましたが…。
実際に転職してみて
先ほどご紹介したように、現在では大手製造業にて社内SEとして働いています。給与は下がりましたが、まともな時間に帰れますし、無茶な量の仕事を任されることもありません。時給という意味では大きく改善されました。
>>年収が下がっても転職するメリット
働き始めて約2年になろうとしているのですが、貯金も徐々に増えてきました。大手ですからランチは社食がありますし、夜には自炊も可能です。出費も減りますし、何よりも健康的です。いつのまにか体重も減り、学生時代の体形に戻りつつあります。
同僚と飲みに行くこともありますが、ゆっくりした気持ちで飲んでいるからでしょうか、支払いはかつての半額以下です。もちろん特別安いお店に行くようになったワケではありません。
仕事にも満足していますが。週末にも早起きができるというのも転職して良かったと思えることの一つです。かつては昼過ぎまで寝ているのが当たり前でしたから。本を読んだり、ゆっくりと出かけたり、充実した日々です。
転職当時は文化の違いに戸惑うことも多々ありましたが、あっという間に慣れるものですね。現在ではシステム刷新のための計画を練る日々です。
それなりの規模のシステムですから最終的には外注することになるはずです。かつては外注される側でしたから、その実情はイヤと言うほどにわかっています。無為のない範囲でまっとうなシステムが作れるよう、力を尽くす予定です。
とまあ、仕事に於いても、プライベートに於いても、かなり充実した日々を過ごしています。もっと早くに転職しておけば良かったなんて思うこともありますが、こればかりはタイミングですから、今の日々に感謝するのみです。
以上、私がIT系コンサルティング会社に就職し、転職するまでのあらましです。皆様の状況は様々だとは思いますが、何かしらの参考になれば幸いです。
この経験から確実に言えることは「身体を壊してまで働く必要は無い」ということです。健康はお金では買えません。
もう一つ私の経験則ではありますが「高い給与より余裕のある生活の方がお金を貯めやすい」です。もちろん莫大な給与を得ればその限りではないのでしょうが、なかなかそこは目指せないですよね。