山中武（@tyblogty）です。
YouTubeなどでよく見かける副業の広告の中には、アプリで稼げると宣伝されているものも多いです。らくらくミリオンもその1つでアプリをインストールすれば自動で利益が出続けるらしいんですよね。
（楽をして稼ぐのであればオロチやBMR、トライアングルですね）
ただアプリの内容や一体どこから利益が出てくるのか等詳細については明かされていません。何もしなくても勝手に稼げるなんてやはりおかしいですし、何か裏がありそうです。それではらくらくミリオンについて詳しく調査していきましょう。
らくらくミリオンとは
らくらくミリオンのLPを見ると、とにかく耳障りの良い言葉が並べられているなと感じます。仕事内容についてはこんな風に説明されていますね。
・スマホにアプリをインストールすればOK
・何かの作業をする必要なし
・24時間365日ずっと利益が出る
（スマホのみで稼ぐのであればPOBLやMANEKINですね）
スマホにアプリをDLするだけで連日利益が出続けるならそんな楽な稼ぎ方ないですが、それだけで稼げる根拠がわかりませんね。
そして肝心のアプリなのですが、一体どのようなものなのかはっきり明かされていません。ただLPを読み進めていくとこんな記載がありました。
・毎年1億以上稼ぐトレーダーと東大出身のエンジニアによる開発
・AI搭載
トレーダーが開発に関わっているとのことなので、おそらく投資関係のアプリなのでしょう。自動で任せられる自動売買システムのようなものだと予想できます。
ただ怪しいなと感じるのは『毎年1億以上稼ぐトレーダー』と『東大出身のエンジニア』の素性が全く紹介されないところです。放っておくだけで利益が出る投資ツールなんてそれこそ凄い発明なわけで、開発者の名前などが公開されてもおかしくないと思うんですよね。ある程度信用が置ける自己紹介もないのに、『1億』や『東大』といった言葉だけ並べられると、逆に怪しく感じてしまいます。
らくらくミリオンの正体
らくらくミリオンのLINE登録をしてわかるのは、らくらくミリオンはAutomaticなるアプリを使って行うFX投資案件であることです。ただこの時点でも『FX』とはっきり伝えられるわけではありません。取引画像からわかるだけです。
らくらくミリオンの自動売買システムについてはこんな風に説明されていますね。
・インストールして起動すると自動で運用が始まる
・初心者が運用しても同じ結果
・年利201％
いくら投資システムといえども、全く設定しなくていいのは疑問が残ります。それにFX取引するならFX業者に口座開設が必要なはずで、システムを起動するだけで取引が勝手に始まるなんてことありえないですよね。
また年利201％はどう考えても言いすぎでしょう。世界的に有名なトレーダーでも年利10％あればいい方です。
そしてらくらくミリオンの自動売買システムは無料で手に入るわけではありません。本来7万円するシステムが約7,000円で手に入るとされています。どうでもいいですが物凄い値引き率ですよね。
7,000円程度なら騙されたと思って試してみてもと思うかもしれませんが、実はこれはあくまで初期費用です。初期費用を支払った後に有料サポートなどの告知がされますが、この費用がかなり高額です。さらに投資を始めるとなるとらくらくミリオンに支払う金額以外に投資で運用する資金だって必要ですよね。
この世の中には優秀な自動売買システムはあっても絶対勝てるシステムなんて存在しません。また副業広告からつながる殆ど全てのシステムは使い物になりません。システムがそこそこ使えるかどうかの判断基準はテスト運用の成績や実際に使った人の実績証拠ですが、らくらくミリオンに関してはそのどちらも見つかりませんでした。
そしてらくらくミリオンにはキャッシュフロー保証や全額保証があるとされていますが、何に対する全額保証なのかよくわからないですよね。もしらくらくミリオンに参加するなら、高額なサポート費用と投資資金を全部失うかもしれません。そのリスクを背負うのに見合った価値があるかどうか、冷静に判断してください。
らくらくミリオンには既に悪評が
らくらくミリオンですが、少し調べただけで悪評が山ほど出てきました。知恵袋には『詐欺』との単語も出てきます。中にはステマサイトと思われるらくらくミリオンをひたすら勧めるサイトもあるのですが、大部分のサイトで厳しい評価が下されています。
他サイトで紹介されている口コミを見ると、らくらくミリオンがディスカバリーFXの口座開設を促していたのではとの疑惑が浮かび上がりました。ディスカバリーFXは無登録で金融商品取引業等を行ったと財務局から警告を受けたことがあります。
投資の名目で人を集めて日本で認可を受けていない海外FXへ誘導する行為は、第一種金融商品取引業として登録を受けている業者しか行えません。もしらくらくミリオンの運営が無登録業者なら金融商品取引法に違反する可能性も出てくるでしょう。
また先程らくらくミリオンの自動売買システムを購入すると高額な有料サポートを紹介されると言いました。このサポートが自動売買システムの使い方に関することならまだしも、もし投資に関するアドバイスなどをしている場合も問題です。投資のアドバイスも無登録ではできない事業なんですよね。
それではらくらくミリオンの運営が金融業を行うにふさわしい企業なのかどうか調べていきましょう。
米大リーグ、大谷翔平投手（２８）がアンバサダー契約を結ぶ暗号資産（仮想通貨）大手のＦＴＸトレーディングは１１日（日本時間１２日）、同社のほか、約１３０のグループ会社が日本の民事再生法に相当する連邦破産法１１条（チャプター１１）の適用を申請したと発表した。ＦＴＸは１６０億ドル（約２兆２０００億円）の顧客の預かり資産を持っていたとみられる。
引用元：https://news.yahoo.co.jp/articles/c843e565916ef21abb0734f060844ee1f0f86f6d
らくらくミリオンの運営に対する不信感
らくらくミリオンの特商法に基づく記載によると、運営会社は合同会社トレンドです。ただこの運営会社について調べると気になる事実がわかりました。
この会社が設立されたのは2021年2月で、設立当時の所在地は奈良県にある木造アパートでした。ただ同年7月に所在地が東京都中央区銀座1丁目2番11号銀座大竹ビジデンス2階に変更されています。
ただなぜからくらくミリオンの特商法には住所が東京都千代田区平河町1丁目6番15号USビル8Fだと記載されています。国に登録されている法人情報とは異なる所在地を提示している点で不信感しかありませんね。
しかも銀座の住所も千代田区の住所も両方バーチャルオフィスなので、会社としての信用度は低いとしか言えません。電話番号も050から始まるIPなので、突然連絡がつかなくなっても不思議ではありません。
また合同会社トレンドが金融業を行う業者として登録を受けているのか、確証できる証拠もありませんでした。
こういった業者が投資関連の副業を運営しFXの自動売買システムやサポートを販売している事実はただただ怖いですね。
まとめ
らくらくミリオンはアプリをインストールするだけで自動で稼げるなどと宣伝していますが、実際のところは高額な料金でFX取引の自動売買システムやサポートを売りつける案件です。提供される自動売買システムは実績もロジックも公開されていないので、安易に手を出すのは危険でしょう。
また投資のサポートを提供する会社として考えると、らくらくミリオンで公開されている所在地や電話番号がいい加減すぎる印象です。どうしてもあまり関わらない方がいいなと思ってしまいます。
