山中武(@tyblogty)です。
転売に関する副業案件は沢山ありますが、今回紹介する在宅くんは転売システムをパソコンごとプレゼントしてもらえるらしい斬新な案件です。広告を見かけて参加しようかどうか迷っている方もいるのではないでしょうか。
ただパソコンやお金をかけて開発したはずのシステムを無料で配る点には疑問しか感じません。
何か裏があるかもしれませんね。そこでここでは在宅くんの実態を探りながら、やってみた方の口コミなども紹介していきます。
在宅くんとは
在宅くんは物販や転売で稼ぐためのシステムのことのようです。
(無在庫転売で稼ぐのであれば計算ビジネス)
ただシステムをダウンロードして使うのではなく、システムが入ったパソコンを手に入れる必要があります。
そしてこのパソコン、無料で配布してくれるとLPには書かれていますね。これだと転売は興味なくてもパソコンだけ欲しいがために応募する人もいるのではと思ってしまうのですがどうでしょう。またなぜシステムだけの配布ではなく、パソコンに入れた状態で配る必要があるのかもいまいちわかりません。
在宅くんを使うと数千円から数万円の初期費用で毎月30万円稼げるとLPでは言い切っています。しかもほとんど自動化できるので手間はかからないとか。
在宅くんをプロモーションしているのはもりぞーさんで、システム開発の分野では名前を知られているとご自分で言われています。ただお名前を検索しても一切情報が出てこなかったので、経歴をそのまま信用するのは危険なのではと思いました。
在宅くんの実態
在宅くんの無料パソコンプレゼントに申し込むにはもりぞーさんのLINEアカウントを友達登録しないといけません。この過程でメールアドレスを入力しないといけないのですが、セキュリティ警告が出るので不信感が募ってしまいますね。
個人情報がもし流出したら責任をとってもらえるのでしょうか。
LINE登録するともりぞーさん出演の在宅くんプロモーション動画などを見ることになります。
また最終的に在宅くんを使うには在宅収入クラブに入る必要があり、その費用は条件によって変わるものの大体30万円から40万円にもなります。パソコン無料を配布してもらっても、それとは別にこんなにも費用がかかるならとてもではないですが気軽に参加はできませんね。
在宅くんの正体は転売で無在庫販売するためのツールです。Amazonで買った商品をヤフオクで販売するのですが、ヤフオクで買い手が見つかってからAmazonでその商品を購入するのでリスクが少ないとされています。
ただここで見逃せないのが無在庫販売はヤフオクで禁止されていることです。見つかるとアカウント停止など厳しい処分が科されます。
その理由は無在庫販売は出品者側にメリットが多くても、購入者にはデメリットだらけだからです。落札されてから商品を手配するとなると落札のタイミングで丁度商品が売り切れてキャンセルしないといけなくなったり、発送まで時間がかかったりする可能性がありますよね。
ユーザー保護のために無在庫販売を禁止しているのはヤフオクだけでなく、メルカリなどでも同じように禁止です。
無在庫販売は言わば転売では禁じ手になるのですが、在宅くんではそれについてきちんと触れられていません。
これから転売を始める人はこのルールを知らないことも考えられますが、30万円以上もするツールを販売するのに規約に反した手段だと説明しないのは悪質でしょう。副業はしたいけど禁止事項に引っ掛かるような手法は使いたくない人だって沢山いるはずですからね。
在宅くんには自動ツールを使うことでのアカウントBAN対策があるとされていますが、その内容は曖昧でよくわかりません。ヤフオクのルールに違反するのにBAN対策をきちんと説明しないのも不誠実としか言えませんね。
在宅くんの疑問点
在宅くんは本当に値段の価値のある使えるツールなのでしょうか。僕がやってみたわけではないので稼げる可能性があるのかどうか判断するのが難しいですが、LPや動画をみるだけでもこれだけ疑問点が浮かんできます。
・商品購入資金が数千円から数万円で30万円の利益を出せるものなのか?
・Amazonで買える商品をわざわざヤフオクで高い値段で買う人がいるのか?
・ツールを使う人が増えれば増えるほど稼げなくなる矛盾
Amazonで買える状態のものをヤフオクで買う人がいるなら、それはほとんど値段がAmazonの販売価格と変わらない場合でしょう。Amazonより大幅に高い価格でわざわざ買う人が沢山いるとは思えません。
小さい利益を積み上げて30万円稼ごうと思うと相当な数の商品を売らないといけないことになりますが、在宅くんは初期の商品購入資金は数千円から数万円でいいとしています。この時点でつじつまが合わなくなりますね。
そしてコピペだけで売れる商品がわかるツールで誰でも使えるとのことですが、これだとツールの所有者が増えれば増えるほど競合者が増えて稼ぐのが難しくなっていきます。
競合者を出しにくくするような仕組みがあるのかもしれませんが、それについては一切触れられていないので不安が残りますね。
在宅くんをやってみた人の口コミ
在宅くんを実際にやってみた人はいるのでしょうか。口コミを探ってみました。
ただ口コミらしい口コミは“全額返金されないので気を付けて”だけでした。やってみたとの声はもちろん稼げたなんて意見は一切ないので気を付けてください。
在宅くんの特商法に基づく記載
在宅くんの特商法に基づく記載を確認しましたが、運営者情報はきちんと記載されていました。住所や電話番号を伏せて副業案件を運営している会社も多いので、情報があるのは評価できるでしょう。
ただ運営責任者はLP等であれだけ名前が出ていたもりぞーさんではありません。そして運営会社の株式会社BANKER6はこれまで在宅くん以外にも物販系の案件をいくつかリリースしていますが、どれも評判は芳しくありません。
返品方法やプライバシーポリシーに関しては記載がなかったので、信用度は低いなという印象になってしまいます。
まとめ
在宅くんはヤフオクで無在庫販売をするためのシステムで、なぜかパソコンごとシステムが配布されます。案件に参加するには高額な資金がかかりますが説明にはよくわからない点も多く、稼げるかどうかは正直疑問です。
そもそもヤフオクで禁止されている手法をわざわざ高額ツールを使ってする意味もよくわかりません。無在庫販売はヤフーはもちろん入札者ともトラブルを起こす可能性が高い手法なので、おすすめはできないかなと思いますね。