山中武(@tyblogty)です。
実業家集団や環境と呼ばれる組織を聞いたことはあるでしょうか。
最近都市部で急速に組織が拡大している様子が見られ、以前からマルチ商法で新規会員を募集しているようです。
(以前私の記事化した高橋平吉さんの株式会社Historia(ヒストリア)も、まじオワコン。行政処分を受けました)
実際に稼げる案件であれば良いのですが、ネットワークビジネスなので新規会員が稼げる可能性は万に一つもありません(全国福利厚生共済会やビットクラブ、スズバースななども同じような感じ)
そもそもネットワークビジネスはピラミッドの頂点やその付近に君臨している「幹部」しか儲からない仕組みとなっています。
下層部の売り上げによる手数料が集約され、ネズミの親玉だけが得をする仕組みになっています。
新規会員も新たなピラミッドを作り上げ、自分が新たに募集した会員から手数料を集めればいずれ稼げるようになると期待を抱くかもしれませんが、甘いです。
マルチは各構成員にノルマがあります。
そのため、
・毎月○○円の支払いが必要
・○○円分の商品購入が必要
このような感じで、とにかく持ち出しが多くなります。
その支払い費用は自分で捻出しなければならないので、中には借金を背負ってしまう人もいます。
自分の勧誘した人も状況は同じですから、そこまでの支払いを継続できなくなり、首が回らなくなるというのはよくある話です。
とにかくマルチで稼げることはありません。
(私はプランスゴールドアービトラージ投資で大金を搾取されました。佐藤さん、鈴木さん、私のお金を返してください。まじで。関連記事:ルッピーNFT)
つまり実業家集団や組織が稼げる可能性はありませんから、参加は控えましょう。
情報商材やアフィリエイトなど、本業の合間に稼げる副業を探している方は多いのですが、稼げる案件と稼げない案件は明確に大きな違いがあります。
特徴としては、
・案件のビジネスモデルがしっかりしているのか
・過去の実績はどうなのか
・データをしっかり開示しているのか
その他にも複数のポイントがあるので、その点を事前にしっかり確認する必要があります。
しかしいざ稼げる案件に着手できても、忙しさや面倒くささを理由に案件を継続しなくなる方が多いのも事実です。
そのため、情報商材は稼げないのか?と聞かれると稼げないと回答する人が多いのも事実。
しかし一番大事なのは継続する、やりぬく力と言えるかもしれません。
何度も言いますが、実業家集団や環境と呼ばれる組織の中で稼げることはありません。
詳細については本記事で紹介するので、ご参考にしてください。
一方で稼げる案件にしっかり取り組まない人が多いのは事実です。
・副収入を得たい(→トライアングル)
・自由な働き方をしたい(→DEHやTBC)
このように考える方は、是非一度はしっかり取り組んでみることをおすすめします。
実業家集団や環境と呼ばれる組織に関して
実業家集団や環境と呼ばれる組織は、マルチ商法によって会員を募集しています。
ただし「起業サークル」という名目を用いてマルチ商法の規制を上手にかわしながら現在も勧誘を続けていることが分かっています。
2024年現在も活動をしていることが分かっています。
「実業家集団」「環境」というのは、明確な名称ではない印象を受けます。
そこにも理由があり、組織名を特定されて法律的に追及されることを避ける狙いがあるようです。消費者庁としても対応に苦慮している様子が伺えます。
ちなみにメンバーに加入したら毎月15万円分の商品購入を義務付けられるため、大きな負担が発生します。借金を背負ってしまうメンバーも多いようです。
何らかの勧誘を受けると分かっていながら、興味本位で参加してしまうと最終的にメンバーに入らざるを得なくなるケースも散見されるので、興味がなければ明確に断り、参加は控えた方が良いでしょう。
基本、組織の勧誘方法はマルチ(MLM)である
実業家集団、環境は起業を目指す志の高い者同士で構成される組織とされています。
しかし、2022年ごろのニュース番組において、悪質なマルチとして取り上げられており、全国的に活動していることが分かります。
グループがいくつか存在するのですが、その一つひとつに「師匠」と「弟子」の関係が発生しており、規模の大きな組織ということが伺えます。
具体的には「カリスマ」というトップの人間がいて、これがいわゆるネズミの親玉ですね。
その下に何人もの「師匠」がいる形になっています。師匠ごとにチームを持っているため、その中に50人ほどの弟子が所属しています。
その弟子たちが自己投資として師匠の店で毎月15万円分の商品を購入している訳です。
以上の自己投資をすることで、支払金額の10%が師匠の店で使えるポイントとして返ってくる仕組みとなっておりますが、こんなの焼け石に水ですよね。
また、勧誘方法で非常に問題となっているのが、
「組織の名前がない」
「勧誘目的を明らかにせずに商品購入についても自己投資と言っており、取引におけるガイドラインに違反している」
このような点です。
具体的な勧誘方法は人通りの多い駅前やマッチングアプリ、街コンや知人経由でされます。
駅前で話しかけられ連絡先を交換し、飲み会や合コンへ誘われて同じ事業化集団のメンバーに囲われるパターンが多いようです。
他にもマッチングアプリを利用して近づいてくる営業員も多いようで、違法な方法で新規会員を募集していることが分かります(ヒストリアと同じような感じ)
最終的には、
「夢をかなえる、将来の不安を解消するためには起業しなければならない」
「起業するためにはそのための仲間を作らなければならない」
「師匠が起業について教えてくれるから、弟子になろう」
このうような勧誘を受けて弟子になる方は多いようです。
そして弟子となったら、
「師匠の言うことは絶対」
「自己投資のために毎月15万円分、師匠の商品を買わなければならない」
このようなタスクが課されることになります。
現在の組織はどのような感じ?
実業家集団のメンバーになったら、
「師匠の言うことは絶対」
「自己投資のために毎月15万円分、師匠の商品を買わなければならない」
このようなルールがあるため、構成員それぞれは非常に大変です。
本業で得たお金を全て環境につぎ込まなければならない上、場合によってはキャッシングまでして支払っている人もいるようです。
ちなみに自己投資とは「美容や健康のために投資をする」というニュアンスです。
師匠の取り扱う商品はシャンプーなどの美容用品、サプリメントなどの健康食品です。
併せて弟子は一緒に起業する仲間づくり、チームビルディングを進めないといけないため、勧誘に最優先で取り組みます。
勧誘にもお金がかかるから弟子は、かなりきつい目にあいますね。
セミナーは基本土日であるため、土日に本業の仕事をすることは許されません。
また、弟子仲間はシェアハウスで共同生活するよう言われるため、自由がありません。
ちなみにシェアハウスは6畳一間に3人で住むことになるため、精神的にも追い詰められ、洗脳されやすい環境です。
そんな実業家集団環境ですが、2022年にはニュースに取り上げられ、危険な団体としての印象を強めた事案がありました。
関係者が逮捕され実名報道されたところまでの詳細は不明ですが、弟子の活動である新規会員募集方法に違法性があるという点が注目されています。
基本的には勧誘する場合「これから勧誘するよ」と目的を告げてから相手に接しなければなりません。
そのルールを無視してマッチングアプリや街コンで新規会員募集を行うため、消費者庁から目を付けられた訳です。
しかしXにて実業家集団に所属する人物が現在も「実業家集団は素晴らしい」といった発言をしていることが判明しており、実業家集団の活動は今もなお水面下で進められているものだと考えられます。
2024年度にも、Yahoo!知恵袋にて実業家集団から勧誘されたという相談が寄せられており、未だ安心できる状況ではないと分かります。
組織の口コミ・評判
実業家集団の口コミは賛否両論ありますが、まずここで断言しますが良い口コミを書いているのは実業家集団に所属している弟子か師匠のどちらかです。
新規会員を募集するために、意図的に情報操作していることが分かっています。
良い口コミがを見かけた場合、具体的な理由や実績について記載されていないことに気付くと思います。このような口コミに騙されないようにしましょう。
実業家集団との関わりに悩む方からの口コミをご紹介します。
「一カ月くらい前に実業家集団「環境」に入ったのですが、もう辞めようか悩んでいます。
元々、将来に不安があって紹介者の方に再現性の高い店舗運営をしていくことが出来て、ビジネスのノウハウが学べて、仲間と一緒に助け合っていけるから頑張れば億を稼ぐことも出来るし、ワンチームで頑張ってみんなで豊かになろう。
と言ってもらい、実際に成功している方にも会わせていただいてその方の人柄にも好印象を得て入会したのですが、本弟子となったとたん紹介者の方やリーダークラスの方からのサポートがほとんどなく(3カ月はみんなでサポートすると言っていたのに)セミナーやサークルとかも前日に急に言ってくる始末。」
「予定があってムリと言ったら無理強いはしてこないけど、そんなことだと成功できないよ。優先順位はビジネスが第一にしないといけない、いつでも行けるように予定は変更できるようにしないととクレームが入ります。
入会するまでは親切丁寧に接してくれたのに入った途端中途半端に放置プレー。そういうところから不信感が出てきて、最終的な決定打はネットの口コミです。」
「事業家集団に入った初めにネットの口コミは信用するな。見るなと言われましたが、ふとしたタイミングで見る機会があり、環境の生い立ち(ネットワークビジネスとかもやっていたそうです)や実情を垣間見ることになり、このままこんなとこにいてたら不味いんじゃないか?と思うようになりました。
こんな気持ちで自分の仲間を増やせと言われましても、その人を騙している気がしてなかなか行動に移せません。」
「長々と申し訳ないのですが、こんな気持ちなら辞めた方がいいでしょうか。それとも一年くらいは様子を見た方が良いのでしょうか?」と続いています。
かなり悩んでいる様子が伺えますが、正直なところこの人は事業家集団に疑問を感じつつも、どっぷりとつかっているため、脱退することに抵抗を感じているようです。ここまで来ると考えを改めるのは難しいでしょう。
しかし弟子となり毎月15万円の支払いを師匠に行い、新規勧誘のための活動にかかる費用を考えると今すぐにでも脱退するべきです。洗脳は怖いですね。
>事業家集団の手口とは? 構成員数千人が集まる「全国会議」の音声入手
まとめ
実業家集団や環境と呼ばれる組織について解説いたしました。
実業家集団はマルチ商法によって会員を募集しており、実際に稼げる案件とは程遠い内容です。
「起業サークル」という名目を用いてマルチ商法の規制を上手にかわしながら現在も勧誘を続けており、2024年現在も活動をしているので注意しましょう。
内容としてはマルチの親玉である「カリスマ」というトップの人間がいて、その下に何人もの「師匠」がいる形になっています。
師匠ごとにチームを持っており、その中に50人ほどの弟子が所属しています。
その弟子たちが自己投資にこじつけられて師匠の店で毎月15万円分の商品を購入しなくてはなりません。
支払金額の10%が師匠の店で使えるポイントとして返ってくる仕組みとなっておりますが、とにかく支払金額が大きく負担が大きいですね。
「夢をかなえる、将来の不安を解消するためには起業しなければならない」「起業するためにはそのための仲間を作らなければならない」「師匠が起業について教えてくれるから、弟子になろう」という勧誘を、駅前のキャッチだけでなくセミナー等で行っているようです。
もっと質が悪いのはマッチングアプリを悪用して近づいてくるパターンもあるようです。マッチングアプリが悪いわけではありませんが、このように販売や勧誘の目的を隠して近づいてくるため非常に厄介です。このような悪徳業者に関わる時間やお金は本当にムダですから、稼げる案件を選び、努力することがとても重要ですね。