デイジーは詐欺?(クラウドファンディングは終了したの?)

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山中武
山中武

山中武(@tyblogty)です。

デイジー(DAYSY)クラウドファンディングという副業・投資案件について検証を進めていきます。昨今は投資に関する情報商材が増加傾向にありますが、実際に安全に稼げる可能性のある案件は多くはありません。広告では「不労所得をGET」「毎日5分のスマホ操作だけで〇〇万円」といったキャッチフレーズで参加募集をかけている案件が多いですが、根拠のない誇大広告が打ち出されているケースが非常に多いため注意が必要です。

さて今回紹介するデイジーは、すでにX(旧Twitter)やInstagram上で「怪しい・詐欺」という口コミ多数で炎上しているため、まず間違いなく稼げない案件です。「投資」をネタにしながら、新規参加者を募集し、その会員がさらに新たな会員を募集することでキャッシュバックを得られる仕組みを導入する悪徳業者である可能性大です。

特にターゲットを情報を収集するのが苦手な層や高齢者に設定しており、たちが悪いですね。そもそもクラウドファンディングというワードを使っているため、「世の中の役に立ちリターンが得られそうな案件に投資できる」かのようなニュアンスを醸し出しています。

ポンジスキームの可能性も高く、関わることでダメージも非常に大きくなる可能性があります。デイジーの手口についてこの記事で詳しく解説していきますので、参考にしていただければ幸いです。決して迂闊に参加しないようにお願いします。

デイジー(DAYSY)クラウドファンディングとは

デイジーは募集の仕組みから言ってMLM(ネットワークビジネス)の手法が取り入れられており、新しく参加した方が稼げる仕組みはまず存在しないと考えるべきです。説明では人やセミナー等の紹介で参加し、自分もまた新たに人を誘えばそれなりの見返りが得られるとされていますが、そんなことは絶対にありえません。

デイジークラウドファンディングの詳細を見ていきましょう。「DAYSYとは」という説明が並びます。「各分野のテクノロジーに基づく次世代型クラウドファンディング」「分散型スマートコントラクト方式。会社形式ではありません。」「利益と公平性、収入のチャンスを誰もが持てるビジネスモデル」「デイジーAI開発プロジェクトを進めるため、Endotech社にクラウドファンディングを行っています」「各参加者はシェア及び開発益を報酬として受け取れる可能性があります」といった説明がLPに並んでいます。

この時点で非常に分かりにくいと感じる方が多いのではないでしょうか。つまりはデイジーAIなる仮想通貨のAIトレードシステムの開発に対し、クラウドファンディングで出資と投資を行うことで配当金を受け取りましょう、という事のようです。

仕組みとしては、既に年利300%達成しているシステムを4倍にするための出資を行うフェーズということで、よく分からない未知のビジネスに新規投資する訳ではない、ということを言いたいようです。しかし「スマートコントラクトによる配当」に関する説明を読み進めていきましたが、「開発益からの報酬」「クラウドからの報酬」というように、配当の流れについての仕組みが非常に複雑になっています。
多くの詐欺業者は、あらかじめ配当が入ってくる仕組みを非常に難しくしており、運営開始後に配当が滞った場合に「不具合が発生している」「現在確認中」と設定できる箇所を増やしています。参加者からクレームが入った場合でも、のらりくらりとやり過ごす魂胆があるようです。

LPの端っこに記載されている、クラウドからの報酬として「マトリックスボーナス(最大10段)」「直紹介5%」「マトリックスチェックマッチ」「ベースセッターゴールド世界のクラウド1.8%をシェア」という内容ですが、ここからマルチ案件と判明します。

クラウドファンディングに参加することで運用利益が公平に還元されていくという説明がありますが、要するに新たに人を勧誘し参加させられたらリターンが大きくなり、出資金を増額しておけば受け取れる配当も大きくなるということです。本当にアムウェイやニュースキンといったマルチ商法と同じであり、ただデイジーに関しては商品が実在しないのでモノなしマルチという類になります。

デイジー(DAYSY)クラウドファンディングは詐欺なのか

デイジーは現時点では逮捕者が出ている訳ではありませんが、酷似した案件が多数存在する中で逮捕されている事例は多くあります。いわゆるモノなしマルチと呼ばれる部類なのですが、例えば今回の仮想通貨だけでなくFX関係においても表面上の数字だけいじられて実際にどれだけしっかりと運用管理されているかは分かりません。

これまでの事例から言って、デイジーはクラウドファンディングと見せかけたポンジスキームだと思われます。本件の運営会社についても、重要な情報が伏せられていたり、運営状況がしっかり開示されている訳ではありません。サービスも海外から行っていることが分かっており、ある程度の資金を収集出来たら飛ばれてしまう可能性が非常に大きいです。

投資話における利回りなどで興味を惹きつけ、参加者へ若干の配当金を渡しながら信用させより多くの投資金を集め、最終的には集めた資金を持って逃げてしまう業者です。これがモノなしマルチ・ポンジスキームを堂々と行う詐欺業者の常套手段であり、稼げる可能性はまず間違いなくありません。

さらに、デイジークラウドファンディングのサイトには次の注意書きがあります。「デイジークラウドファンディングのパック購入は、デイジーAI開発のための寄付であり、次世代クラウドファンディングである。必ずしもリターンを約束するものではない。」とのことです。

この一文を堂々と記載していたことに驚きました。デイジーは「投資型」ではなく「寄付型」のクラウドファンディングだったようです。寄付型のクラウドファンディングは確かに存在しますが、デイジークラウドファンディングLPを確認すると明らかに投資を行い参加者に配当金を渡すことを期待させるような内容が記載されています。

投資に関しては100%稼げるという保証はないため、「100%稼げる保証はありません」の記載は間違っていませんが、デイジークラウドファンディングのLPやセミナーで配当金をもらえることを期待させる方向で話を進めているので明らかに出資金目的の詐欺案件と言えます。

運用資金が増えれば年利300%も実現可能であり、参加者への配当も増額可能といった表現がありましたが、運用もまともに行っていない業者であり実態が伴っていないと言わざるを得ません。

デイジー(DAYSY)クラウドファンディングの運営者について

デイジーのクラウドファンディング運営会社は、Endo Tech(エンドテック)という海外に拠点を置く企業です。普通の会社であれば事業内容から資本金、従業員数や事業展望についてある程度の説明が載っているものですが、エンドテックHPにはそういった説明は載っていません。

イスラエルに拠点を置くAIシステム開発を行うグローバル企業との情報や、アンナベッカー博士によって設立されたという説明はありますがイマイチ具体的なビジネスモデルが見えてきません。そもそもアンナベッカー博士が実在するか怪しいというレベルです。

LPのリンクには、「一流のAI科学者」との説明があり、「エンドテックでAI/MLチームを率いています。彼女の深層学習アルゴリズムは、10億ドル近い投資(AuM)を管理し、10年以上にわたって機関投資家の資金管理に導入されてきました。」
「博士号取得後、Technion instituteで人工知能の博士号を取得したBecker博士は、Strategy Runnerなど、Fintech分野で複数のAI企業を設立し、売却してきました」というように、非常に優秀な人物であるかのような説明をされています。

そんなに優秀なのであれば業界の中では著名人に該当するはずで、Googleで検索してみましたがベッカー博士についての情報がほとんど出てきません。普通はありえませんよね。ここまでの権威性を示しておきながら、SNS上でも具体的な実績や経歴がでてきません。

恐らくデイジーの案件において、それっぽい専門家的人物を勝手に生み出し、新規参加者を騙そうとしている魂胆が見え見えです。詐欺業者がこのような案件を立ち上げる際、立派な人物をモデルに引き立てるケースがよく見られますが、ほとんどの場合そんな人は実在しないことが多いです。また、本件におけるエンドテックの会社所在地等の基本データについては、記載がなく会社自体実在するか怪しいレベルです。架空の情報に騙されないようにしましょう。

デイジー(DAYSY)の評判、口コミについて

2023年の5月にYoutuberがデイジーのクラウドファンディングセミナーに突撃取材をしたことで、デイジーの危険性が明るみに出始めたような印象があります。それまでも口コミ評判に関して、「デイジーは怪しい投資話を持ち掛けてくる詐欺集団」「怪しい投資」「ポンジスキーム」「悪徳マルチ」というような批判が集まっています。

X(旧Twitter)やInstagramにおいては「仮想通貨トロントークンを利用した、悪徳マルチ・デイジーのセミナーに参加してきました。参加者は高齢者が多かったです。クラウドファンディングと称したポンジスキームです。拡散して注意喚起のご協力をお願いいたします!!」というような切実な声もありました。

他にも「DAISYっていう仮想通貨案件の勧誘が来た、また飛ぶよね、きっと」という声もありました。本当にその通りで、ポンジスキーム詐欺は配当が出ているかのように見せかけて、ある程度の資金を確保した時点で飛びます。デイジーはポンジスキームであり、モノなしマルチの側面も併せ持っているので決して関わらないようにしましょう。

デイジー(DAYSY)のクラウドファンディングまとめ

デイジーのクラウドファンディングに関する情報をご紹介しました。口コミ評判が物語っているように、デイジーは高齢者や情報弱者に向けたポンジスキーム詐欺案件です。投資話における利回りなどで興味を惹きつけ、参加者へ若干の配当金を渡しながら信用させより多くの投資金を集め、最終的には集めた資金を持って逃げてしまう業者です。これがモノなしマルチ・ポンジスキームを堂々と行う詐欺業者の常套手段であり、稼げる可能性はまず間違いなくありません。

改めてデイジーが安全に稼ぐことのできない案件である理由をおさらいすると、「デイジークラウドファンディングの投資内容はポンジスキームの特徴と完全一致している」「デイジークラウドファンディングの紹介プランはマルチ商法そのもの」「運営会社エンドテックは詳細不明な怪しい海外企業であり、実在するかさえ疑わしい」「口コミ・評判に関して怪しい、ポンジスキーム、悪徳マルチなど批判が集まっている」という内容です。

投資案件は多数存在しますが、実際に安全に稼げるかどうかはまた別の問題です。せっかく副業に取り組んでも全く稼げないどころか借金を背負ってしまうリスクもありますので、決して騙されないようにしましょう。

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