会社潰れそう…転職するのは倒産前?倒産後?会社が危ないと感じてる人は在職中に転職しましょう

転職・就職

毎日働く中で、直感的に「もう、この会社はダメかもしれない…」と感じてしまうことはありませんか?

しかし、潰れそうだ、倒産しそうだと思っていても、なかなか転職に踏み出せないこともありますよね。

企業側から正式に潰れそうだとか、倒産しそうだとかはっきりと教えてくれることは少ないですから、判断や決断をしにくい状況になりますと、あなた自身が不利な状況に陥ってしまう可能性が高まります。

また、失業保険などのことを考えれば、倒産後の方が有利じゃないか?と考えてしまい、一歩踏み出せないこともあるでしょう。

今回は会社が潰れそうな時、転職するのは倒産前が良いのか、それとも倒産後が良いのかを判断する考え方、在職中に転職するべき理由についてご説明します。

会社が潰れそうな前兆

働いていて「会社、ヤバいかも?」と薄々でも、直感的でも感じている場合、やはり理由が存在しますよね。

まずは目に見えやすい会社が潰れそうな前兆や予兆をいくつかピックアップしてみます。

  1. 残業や経費に厳しくなった。
  2. 手元の作業や仕事が格段に減った。
  3. 目に見える売上や実績の数値が下がっている。
  4. やたらと重役の会議や出張が増えた。
  5. 派遣やアルバイトの契約を延長しなくなった。
  6. 給料の未払いや遅延が起きている。
  7. 長い付き合いの顧客との縁が切れてきた。
  8. 上司や経営陣がやたらと精神論を語る。
  9. 事務や経理、人事の人間が転職していなくなった。
  10. 社内の雰囲気が暗い・悪い

これらはわかりやすい部分の前兆ですが、逆に仕事量が妙に増えたり、新しいことをいくつも始めてみたり、どう考えても無理・無茶な事業や計画を練り始めていたりすることも会社が潰れる前兆の可能性もあります。

同時に、倒産しそう、潰れそうな段階になった場合、社員に対して無理難題が増えてしまったり、離職などの人手不足による作業や仕事の増加によって、あなた自身の心や体に悪影響を与える恐れもあります。

会社の倒産に加えて、あなた自身の心と体の健康面の不安を抱えるとなれば、転職活動が厳しくなる場合もあり、なるべく早い段階で転職活動を始めておくことが大切です。

>>うつ病の人の転職活動!うつ病でも転職に成功するコツは?

倒産後の転職活動はNGである理由

転職は倒産前がいいのか、倒産後がいいのか、普通に生活する中で悩み始めると精神的に非常にキツいですよね。

既に転職経験があり、失業保険などの給付に詳しい方であるとすれば、最低でも倒産前に転職活動を始めて、ギリギリにならないように行動します。

しかし、経験が少ない方ですと、転職活動をしている時間も余裕も無いし、倒産なら失業保険もすぐに給付されるから大丈夫!と考えてしまうこともあり、行動できないこともあるでしょう。

なぜ「倒産後の転職活動はNG」なのか?を知らないまま、倒産後に転職活動をしようと考えてしまうと、結果として自分自身を苦しめてしまう結果となります。

では、具体的になぜ倒産後の転職活動がNGなのか、その理由を見てみましょう。

転職が長期化することもある

あなたがもし、転職や倒産などの経験がない場合、倒産後に直面することについてまずは知っておきましょう。

  • 急に仕事が無くなることへの不安や恐怖
  • 収入がゼロになり、将来の見通しが暗くなる感覚
  • 心の準備が追い付かない & 精神的なダメージを受ける
  • 家族や親戚、友人などに対する自己劣等感が生じる
  • 生活リズムの変化による心境や体調の変化

倒産後であれば失業保険の給付も早いはずだし、すぐに転職活動するから大丈夫だと考えてしまいがちですが、実際に倒産後に迫りくるのは圧倒的な不安や恐怖の気持ちです。

また、イレギュラーとはいえ急に自由になってしまうことによる解放感が出てくると、1週間は休もう、失業保険が出るうちは休もうなどなど、ごく真っ当な考えではありますが、結果として無職期間、ブランクを生み出す可能性が非常に高いです。

そもそも、失職、仕事を失うというのはとても精神的なダメージが大きく、あなた自身の責任ではないにせよ、すぐに立ち直れない可能性も高いんですね。

仕事していた頃の健康的で正常な精神状態、心理状態ではなく、落ち込んでダメージを受けて、弱っている状態から転職活動を始めなければならないというのは、それだけでも転職活動が長引いてしまう原因にもなり得ます。

しかし、倒産前にあなた自身の意志で転職活動を始めれば、前向きな姿勢や心境で転職活動が可能であり、ブランクや無職期間もゼロのまま、転職することができます。

倒産後にネガティブな状態で転職活動をしたいのか、倒産前にポジティブな状態で転職したいのか、必然的に後者を選ぶべきだと感じて頂けるのではないかと思います。

焦りで薄給激務なブラック企業に入社してしまう

本来、転職や就職活動は人生を決める大事なことであると同時に、これから先の生活のリズムや生き方を定めことにも繋がっています。

毎日の生活や将来に向けて、あなたの大切な時間を費やせる仕事なのかどうかは、とても大切なことなのに、焦りから安易に妥協してしまい、結果としてブラック企業や、条件が合わない仕事をすることになってしまいます。

>>ブラック企業に転職してもメリットなし!求人サイトと面接時にブラック企業を見分ける

転職活動をしたことがない人が最初に実感するのは「先に活動している人には負ける」ということです。

すべての企業が応募が早い順に採用する訳ではありませんが、先に他の方で採用枠が埋まってしまえば、あなたが採用されることはまずありません。

企業の求人は流動的であり、何となく行きたい企業や会社があったとしても、既に行動している状態でなければ、タイミングを逃してしまう可能性が高いです。

また、倒産後の精神状態、心理状態ですと、面接などでネガティブな対応をしてしまう可能性も高く、事実だとしても「会社が倒産して失業した」と言わなければならないことが非常に辛い場合もあります。

ネガティブな状態で転職活動を進めれば進めるほど、焦りが生じてしまい「もう、就職できればどこでもいい」と半ば投げやりの状態で就職先を決めてしまうこともあるんですね。

倒産後に失業しているあなた自身の精神状態はその時になってみなければわかりませんが、少なくとも倒産前に転職する方が前向き・ポジティブな気持ちで求職活動ができるというのは確実だと覚えておきましょう。

良い条件で転職できなくなることもある

倒産後に転職活動をするのはあなただけではない可能性が高いですよね。同じ企業・会社に勤めていた人材が一気に転職市場に放出されることで、それこそ同じ会社に応募したり、面接をする可能性だってります。

あなた自身の能力とは無関係で採用枠は確実に減ることとなり、あなたより優れている人、行動が早い人材がいればそちらが採用されることになるでしょう。

また、あなたの責任ではないにせよ「現在・無職」という状態は収入がゼロであり、生活するためにも仕事が必要であれば足元を見られる可能性も高いです。

そもそも、倒産するまで行動しなかったことについての事実は一生残ります。もちろん、誠実に受け止めてもらえる可能性もありますが、場合によっては判断や決断が遅い、人生の岐路で悩んだまま行動できない人間だと受け止められる可能性も少なくありません。

「大変そうだから雇ってあげよう」なんて、同情によって採用されるなんてことはまずありませんし、採用されるとすれば給与面などの条件が悪くなることもあるでしょう。

「倒産したのは私のせいじゃない!」という気持ちはわかります。しかし、どんな形であれば現在無職であるという事実は覆りません。

また、すぐに再就職活動したとしてもすぐに就職できなければ無職期間が延々と伸びる結果となり、焦りからブラック企業、またはその場しのぎのアルバイトなどで働くことになり、さらに疲弊してしまうことも考えられます。

もし、あなたが倒産の前兆や予兆を感じているのであれば、すぐに行動を移すべきであり、少なくとも転職活動をできる状態にしましょう。

賃金の未払いや有休の未消化

倒産前であれば有休を消化しながら転職活動をすることができます。

倒産後に未消化分の有休を取得することはできませんし、買い取って貰うようなこともできないでしょう。有休はあなたが得られる権利であり、お金そのものですから大切に考えるべきでもあります。

また、一定の収入があれば焦ることなく転職活動ができるので不安な気持ちは少なく、ネガティブに陥ることはありません。

早めに転職活動する中で手応えや経験を積み重ねておくのと、倒産によって失業し、いきなり転職活動するのではまったく感触が違ってきます。

倒産後、生活やお金に悩みながら転職活動するのは本当にキツいことです。いつになったら就職できるのか、このままどうなるんだろうという先の見えない不安や恐怖はなるべく感じたくないものです。

同時に、倒産となれば賃金が正当に払われる可能性さえも確実ではなく、実質的に最後の給与を貰えないまま失業者になることも考えられます。もちろん、退職金だって出るかどうかわかりません。

もちろん、企業や会社に対して、恩義を感じていたり、ギリギリまで立て直す努力をしていたり、厳しい時こそ役に立ちたいと考えてしまうことは人として間違ってはいません。

しかし、倒産した企業や会社は責任を取ってはくれません。次の就職先を斡旋してくれることもなければ、失業中の生活を保証してくれることもないのです。

とても嫌な言い方に聞こえてしまうかもしれませんが、倒産した瞬間から、すべて自己責任、自己判断で行動しなければならず、企業や会社から受けられていた恩恵がまったく享受できなくなるということは絶対に自覚しておくべき事柄です。

とにかく倒産後の転職にメリットはありません

倒産後に転職することのメリットは全くないの?倒産するかもしれなくても、辞めることはできない!と考えてしまう方もいらっしゃるでしょう。

よく考えてみてください。倒産するかもしれない会社は、いつかは倒産します。倒産しないように頑張るって、あなた一人でどうこうできることではありません。

また、倒産してして失業者になるのも、倒産する前に失業者になるのも同じ、ギリギリまで働いていたいと考える場合もあるでしょう。

しかし、あなたが現在生活できて、収入もある冷静な状態だから考えられることであり、実際に失業者になってしまうと常に冷静に判断することも考えることもできなくなります。

仕事や収入が無い状態というのは、中々体験できないことであり、とりあえず何とかなると考えている程度では、仕事を失った後、命まで失う危険性もあるのです。

収入がなくても支出が減ることはまずありません。目先の節約はいくらでもできますが、収入があればこそ生活が回るのであり、貯蓄に手をだし始めれば際限なくお金は目減りしてしまいます。

例えば貯蓄がある方であれば「こんな時のための貯蓄だ」と考えてしまい、倒産後のショックから立ち直るまでゆっくり過ごそうとしてしまい、結果としてブランク期間が伸び、労働に対する意欲は消え失せ、いざ転職活動を始めても上手く進まないこともあります。

逆に貯蓄が無い状態であれば、アルバイトや短期の仕事などで食い繋ぎながら転職活動をすることになります。そもそも、倒産する前に仕事をしながら転職活動ができなかったのに、慣れないアルバイトや仕事を始めてしまえば、なしくずし的に時間は少なくなることで転職活動はできませんし、何よりも心も体も余裕がありません。

あなた自身を追い詰めてしまうのが、あなたが倒産前に転職活動をしなかったことだと後悔する気持ちや、日々の生活によって目減りしていくお金だということ、何よりも家族がいる方であれば倒産してからでは遅過ぎるということを覚えておきましょう。

転職は会社が潰れる前にやるのは当然のことである

倒産後に転職活動をするメリットはまったくないということであれば、必然的に倒産前に転職活動をして、事実上倒産となる前に転職を終わらせておくべきです。

また、転職する前に有休の消化も忘れないようにしましょう。とりあえず辞められれば良いという考え方ではなく、貰うものは貰う、収入がある内に転職活動して、転職することを心がけてください。

同時に、会社が傾いている時に辞めるだなんてひどい奴だ!なんて思われたり、何か言われたとしても完全に無視するべきです。なぜならそういった人たちはあなたの生活を保証してくれることもなければ、倒産後に悲惨な転職活動をする道を無自覚ながら選んでいる存在だからです。

もちろん、情があるのが人間です。お世話になった気持ちや、学んだことや思い出など、言葉に表せない財産を得ることもあったかもしれません。

だからこそ、今までの人生を大切にするためにも、これからの人生をしっかりと考えるべきタイミングでもあるのです。

転職した経験がない方であれば、少なからず不安に感じることもあるでしょう。しかし、倒産前と倒産後のどちらで転職するべきかは、既に理解されていると思います。

もし、転職という経験したことがない事柄に対する不安が大きすぎて一歩を踏み出せないのであれば、倒産後に転職することのデメリットやリスクを再度チェックしておきましょう。むしろ、このまま何もせず、倒産してから転職活動することの方が非常に恐ろしいことだと感じられるはずです。

何よりも人生を前向きに考えるために、ポジティブで健康な精神状態、心理状態で転職活動することのメリットを感じられるようにしましょう。

大切なのはあなたの生活や人生、家族のために一歩を踏み出す勇気を持つかどうか、それだけです。

あなたがもし、会社が危ない、倒産しそうだと感じているのであれば、倒産する前に転職できるようにしっかりとした段取りや計画を練るようにしてください。

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