日本支援副業センターは詐欺？日給１万円は稼げるはずはありません

山中武

山中武（@tyblogty）です。

巷にはおすすめの副業を紹介するとの案件があふれていますが、そのなかで日本支援副業センターに関する情報が送られてきたことはないでしょうか。副業紹介から紹介されたにもかかわらず日本支援副業センターも副業紹介のような雰囲気を装っていますが、調査を進めていくと非常に危険性が高い案件であることがわかりました。

（まじめに稼ぐのであればDEHやFSP、トライアングルですね）

こういった法外な金額を稼げるとされる副業に出くわした場合は、まず奥の奥まで検証する必要があります。それでは日本支援副業センターについて、その実態を詳しく見ていくことにしましょう。

日本支援副業センターについて

日本支援副業センターのLPには一体どんなことが書かれているのでしょうか。その内容をまとめていきましょう。

・副業を紹介
・1日8分の作業で1万円稼げる
・スマホがあれば未経験者でもOK
・どこでもできる

（１日１万円を稼ぐのであればグーグルドキュメントで稼ぐ「DEH」）

1日8分間一体何をすればそんなに稼げるのかと疑問に思いますが、スマホでレビューを書くだけとされていますね。ただ日本支援副業センターがそういった副業をあっせんしているわけではなく、あくまで紹介してくれるだけです。

ただなぜその紹介される副業が自分で人材を集めずに、わざわざ日本支援副業センターを通して参加者を募集しているのかは謎ですよね。そもそも日本支援副業センターに参加する手順はLINEの友達登録だけです。これくらいならわざわざ仲介を挟まず自分で人を集めた方が手っ取り早い気がします。

LPによると登録が必要なLINEアカウントはリサさんのもののようで、登録自体はLPから簡単にできるようになっています。

スマホで短時間の作業で大金が稼げるとされる副業LPはこれまで山ほどありましたが、本当にその通りだったことはありません。この時点で怪しさばかりを感じますが、一応LINE登録して確かめていきましょう。

（スマホの短時間作業で稼ぐのであればCGMPやMANEKINですね）

日本支援副業センターに登録するとこうなる

日本支援副業センターに誘われるままLINE登録すると、いきなり気になることが出てきました。繋がったのはリサさんではなく『日本支援副業センター　黒川』なるアカウントです。メッセージに表示される写真も、本当にご本人のものかどうかはおいておいて男性になっていますね。

小さいことかもしれませんが、登録したら誰のLINEアカウントに繋がるのかなんて別に全く嘘をつく必要のない情報です。LPにはっきり名前を書いておいて別アカウントが出てくる点に疑問を感じて調べてみたところその理由がわかりました。

日本支援副業センターは以前にも一度リリースされたことがある副業案件で、その時は本当にLPからリサさんのLINEアカウントに繋がったようです。その際はアフィリエイト関係の可能性が高い怪しい情報商材を購入させる要注意副業が紹介されていました。

ただ今回の『日本支援副業センター　黒川』のアカウントでは前とは全く違う流れになります。

まず最初に届くメッセージで今すぐに金銭を受け取りたいか、まずは説明を聞きたいかの2択に回答してくれと言われます。説明を聞く場合は後回しになって時間がかかると注釈があるので、今すぐに金銭を受け取りたいとの答えが欲しいようですね。

ただこの2択に答えても答えなくてもすぐに次のメッセージが届きます。その内容がまた衝撃的で、500万円あげるから銀行口座の内容を教えろとされているんですよね。

・銀行名
・支店名
・種別
・口座番号
・口座名義人

これだけの情報をなんとLINEのメッセージで送らないといけないようです。

いきなり他人から500万円あげますと言われても戸惑う方が多いのではないでしょうか。まずそのお金の出所が気になりますが、メッセージによると財源は黒川さんの私財やボランティア団体の寄付らしいのです。ただなぜ見ず知らずの人にお金をばらまいているのかについての説明は一切ありません。給付金や義援金のようなものらしいのですが、副業情報を求めて登録してきた人にいきなりお金振り込みの話しになることがすでにおかしいですよね。

日本支援副業センターの危険性

500万円は例え寄付でもらったとしても贈与税や所得税がかかる金額です。普通に考えてこんな大金もらえるはずありません。

（月５００万円を稼ぐのであればMANEKINやトライアングルですね）

ではなぜ日本支援副業センターがこんなメッセージを送ってくるのかといえばその答えは簡単で、ただ単にわたしたちの口座情報が欲しいだけです。言われたとおりに口座情報を送ってもただお金をもらえることはありませんし、情報を悪用される危険性が高いといえるでしょう。

銀行口座の情報を教えたからといって勝手にお金を引き出されることは考えにくいのですが、お金を振り込んできてそれに利子を付けて返せといってくる詐欺の手口があります。

日本支援副業センターが集めた銀行口座の情報をどう使うのかまではわかっていませんが、要らないトラブルを避けるためにもむやみやたらに自分の情報を教えてしまうのは避けるようにしてください。

日本支援副業センター運営会社の不審点

高額の寄付を本当に行っているなら、日本支援副業センターには大きな財団などが関わっていてもおかしくありません。そこで念のために日本支援副業センターに関する情報を探してみましたが、全く何も出てきませんでした。LPには特商法に基づく記載すらありません。

通常は無料案件だと特商法に基づく表示がなくても問題があるとまでは断定できない面もあるのですが、日本支援副業センターの場合はそうともいえません。なにせLINEで口座情報を要求してきますからね。日本支援副業センターが一体どんな会社に運営されているのかが全くわからないとなると、もし口座情報が悪用されたときに対応のしようがありません。

例えば警察に被害を報告するにしても、もし日本支援副業センターのLINEアカウントやLPを消されてしまえば手がかりがなくなってしまいます。

全く得体のしれない会社に口座情報といった非常に重要な個人情報を教えてしまうのは、やはりリスクでしかありません。