山中武(@tyblogty)です。
YouTuberが注目を集める中、その裏方である動画編集に興味がある方もいるのではないでしょうか。これからも需要が見込まれることもあり、動画編集を教えるスクールも結構あります。今回紹介するワクジョイ(WORK&JOY)も動画編集のオンラインスクールで、受講生に仕事をあっせんしてくれるのが特徴です。
ただ10日で副収入といった宣伝には、こんなに上手くいくものなのかと首をかしげたくなったりもしますよね。そこでここでは、ワクジョイで本当に稼げるのかどうか、しっかり検証していくことにしましょう。
ワクジョイについて
まずワクジョイの概要からおさらいしておきますが、最初のところで触れたように動画編集を学べるオンラインスクールです。運営会社の代表取締役もYouTuberをされている方で、そこで培ったノウハウを教えているんでしょうね。
・完全オンライン
・受講期間は6ヶ月
・学びながら仕事を紹介してもらえる
・最短10日で案件がゲットできる
・案件を依頼してくれる協賛企業あり
いくつもある動画編集スクールとの一番大きな違いは受講生に仕事を紹介するとしている点でしょう。フリーランスの動画編集者を目指すとなるとスキルを付けても実績がないうちは仕事を受注するのがそもそも大変なのですが、スクールからの紹介で実績をつめるのは確かに魅力ではあります。
ワクジョイに参加したら本当に仕事がもらえる?
ただ裏を返せば
・本当にワクジョイから仕事を回してもらえるのか
・どれくらいの期間どれくらいの量の仕事を受注できるのか
がワクジョイの価値を決めるといってもいいですよね。LPに『学びながら稼げます』とあるので、ワクジョイが受講者に仕事を斡旋する仕組みがあるのは確かでしょう。ただLPの質問コーナーにあるように、あくまで受講者個人個人のスキルに合った仕事が紹介されます。
技術がないのに大きな仕事なんて任せられないのでこれは当然なのですが、仕事を受注したいならしっかり講義を聞いてスキルをつけるのが先決なのははっきりしています。最短10日で収益が出るのは技術がある一部の人であって、全員に当てはまるわけではないので注意したいです。
また継続して仕事がもらえるのは『中級レベルに達している人』とされています。これが『初級コースは卒業した人』なのか『中級コースを受講している人』なのかで、仕事を受けられるまでの期間や費用が大きく変わるんじゃないでしょうか。
気になるのはワクジョイの受講生が増えれば増えるほど、各自に回ってくる仕事が少なくなっていきそうなところですよね。継続的に仕事を紹介するとあるので過去の受講生も含めると、仕事の割り振りが大変そうです。まあ実績づくりや本業の合間の副収入と考えているならそれでもいいのかもしれませんが、ワクジョイから貰える仕事だけで生計を立てるのは大変な気がしますね。
ワクジョイの評判
受講生はワクジョイをどう思っているのか評判を探ってみましたが、SNSではいい意見と悪い意見が混じっている感じです。『ためになった』とする人もいれば、『怪しい、公開している』との声もあります。
受講生の評価が分かれるのはどんなスクールでもありますし、評判がいいスクールでも自分に合わないことも考えられます。ワクジョイで学べたとの声があるように、カリキュラム等はそれなりにきちんとしているんでしょう。
ただ気になったのはいい評価を上げている人でも『始めて稼げるまで2年半かかった』としている点です。やはり小手先の技術で通用する世界ではなく、動画編集で仕事を受注するようになるまでには結構な努力が必要になるようですね。
プロの動画編集としてやっていけるようになるまでどれくらいの期間かかるのかは人によると思いますが、『初心者でも10日で稼げるようになる』と思ってるなら危険じゃないかなと思います。
ワクジョイ側も仕事ができない人に仕事を回すのは避けるでしょうし、ある程度時間がかかっても大丈夫と考える方にむいている感じがしますね。
ワクジョイで稼げるのか?
ワクジョイに参加したら稼げるようになるのかどうかですが、これはやはり『人による』としか言いようがありません。これはどんなスクールでもそうで、そこで何を学びどう生かすかは人それぞれですよね。
先程ワクジョイから紹介してもらえる仕事だけに頼るのは難しいのではと書きましたが、それ以外にも気になる点があります。
・ワクジョイに仕事を依頼している協賛企業がどこなのか不明
・卒業生の実績が不明
ワクジョイは協賛企業から依頼があるから受講生に仕事を紹介できるとしていますが、その協賛企業の名前は伏せられています。スクールの宣伝的にはこんな企業がありますと一部でも公開してもらった方が安心ですし、協賛企業側も名前を出されて困ることってないと思うんですけどね。この協賛企業が1社なのか数十社あるのかでかなり印象も変わりますが、完全に不明です。
また定期的に仕事を依頼しているなら卒業生の方が編集に携わっている動画やチャンネルがあってもおかしくありません。でも卒業生がどんな活躍をしているのか、具体的な実績も公開されていません。LPに『人気YouTuberの編集になった人もいます』的なことは書かれていますが、これだけだと信ぴょう性にかけますよね。
まあ受講生の現在の姿などは個人情報なので簡単に公開できないのはわかるのですが、沢山あるスクールからどこにしようか迷っている方は決めてきかけると思うかもしれません。
ただワクジョイは真剣に参加しても全く稼げない詐欺スクールというわけではありません。あくまでどこのスクールでも同じように、ワクジョイを受講したらといって楽に稼げるわけではないだけです。
ワクジョイのコース
先のところでも軽く触れましたが、ワクジョイには3つのコースが用意されています。
・初級 動画編集に必要な基礎知識。ソフトの使い方等
・中級 動画編集のための実践的な応用知識。実績となる案件を担当できる
・上級 ワクジョイ講師採用やプロジェクト採用など
ワクジョイは初心者の方でも参加できるとある通り、初級コースは本当に基礎的な知識から始めるようですね。仕事として実践していける技術が得られるのは、やはり中級以上からでしょう。ワクジョイからもらえる仕事の単価も、中級コースからぐんと上がるようです。
受講期間は各コース6か月間です。既に動画編集についてある程度知識があるなら中級から始めて割かし早く稼げることもあるかもしれませんが、初級から始めると実際に利益が出るまで長期戦になってもおかしくない印象です。
ワクジョイの料金
ワクジョイの料金はLPには全く記載されていません。他の動画編集スクールとの比較でも、受講期間や特徴だけで料金については触れられていませんでした。実際に費用の話になるのは登録後になります。
ただこの費用が高額で、通常価格はなんと50万円です。先着割引との名目ですぐに申し込めば30万円まで下がるようではあるようですね。
特に何か資格が取れるわけではない動画編集に限った半年間のオンラインスクールでこの値段は高いですよね。特に初級コースについては『内容が薄い』との評判もあるので、なかなかこの金額を出すのにためらいを感じる人も多いのではないでしょうか。
この金額を払おうと思う根拠になるのはやはりワクジョイから仕事をあっせんしてもらえるところでしょう。ただ初級コースを受けただけでこの金額を回収するのに一体どれくらいの期間がかかるのか、そもそもそこまで本当に稼げるかどうかは不明です。
またワクジョイは特商法に基づく記載で『商品の欠陥でない限り返品や返金はしません』とはっきり宣言しています。また『効果に個人差がある』ともさらりと書かれていますね。
ワクジョイはカリキュラムがはっきりしていない上に、コースを履修したらどれくらいの仕事を受注できるかも人それぞれです。広告を見てワクジョイに興味を持ったものの、一旦始めた後にこれは自分に合わないと思ったとしても支払ったお金は返ってこないので注意です。
口コミや評判で動画編集を学ぶならワクジョイが一番だなと思えるような情報があったらまだ安心なのですが、今のところそこまで良い情報は上がってきていません。
ワクジョイの運営会社と運営者
最後にワクジョイの運営会社と運営者についても触れておきます。運営会社は株式会社クリートで、代表取締役は佐久間洋之さんになっています。
福岡の会社で電話番号も記載されていますが、なぜか問い合わせはメールだけとなっています。ただ会社自体には特に問題は見つかりませんでした。
この佐久間洋之さんはYouTuberで、タイでの海外生活を配信するYouTubeチャンネルをお持ちです。ワクジョイではこのチャンネルで実際使われているテンプレなども提供されるようですね。
ワクジョイに興味がある方はこのチャンネルを一度確認されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ワクジョイは仕事を紹介してもらえる動画編集スクールですが、実態を調べてみると広告にあるほど簡単に稼ぐのは難しいのかなといった感じです。結局稼げるかどうかは個々人の手腕次第になります。
受講料が高額なので気軽に挑戦といったことも難しいので、参加すると決めるにはもう少し決め手となる評価が欲しいかなと思います。