山中武(@tyblogty)です。
株やFX等の投資で副収入を得ている人もいるでしょう。副業として興味を持つ人も多いからか、自動売買システムにつながる副業広告も珍しくありません。
今回検証するロードオブマネーもその1つで、AI技術を使った自動売買システムで稼げるとされていますね。ただ自動売買システムは沢山あり、それぞれの評価はピンきりです。実績不明のシステムを使って赤字になったなんてことはザラにあるので慎重に選ぶ必要があります。ここではロードオブマネーの実態に迫りました。
ロードオブマネーとは
最初のところでも触れたようにロードオブマネーはAI技術を使ったアプリを使い投資で稼げるとされる案件です。ただロードオブマネーはこの名前で大々的に宣伝されているわけではありません。ミリオンドクター通信の広告から最終的に案内される案件なんですよね。
このミリオンドクター通信の広告でははっきり投資や自動売買システムとは書かれておらず、『マネーUPアプリで稼げる』と表現されています。興味を持ってくれる人を増やすために広告ではあえて投資と書かない案件は確かに多いのですが、はっきりそう書けないのは正直AIシステムとやらに自信がないからなのではと思ってしまいますよね。
ロードオブマネーにたどり着いてやっと投資だとはっきりわかるのですが、何の投資なのかはまだわからないままです。副業案件だとFXや仮想通貨が多いのですが、ここをあえて伏せておく理由がわかりませんよね。
そしてロードオブマネーの自動売買システムについて、AI搭載だから最初に設定するだけで後は放っておいてOKのような説明があるんですよね。いくら人工頭脳搭載だからといって、放っておいても稼げるシステムなんて聞いたことがないです。本当にこんなシステムがあるならもっと大々的に宣伝して売ればいいのにと思いますよね。
既に1,000人以上が利用しているシステムで満足度は95%以上、さらに1,980円の資金が1日で10倍になるとも説明されています。なぜ投資をわざわざ1,980円で始めたのもわかりませんが、増えるとだけ書かれていて客観的な証拠は何1つありません。
自動売買システムならテスト運用の結果や利用者のアカウントなど、一目で優秀なシステムと評価できるような証拠を簡単に出せると思うんですよね。実際まともな自動売買システムはちゃんとテスト運用の結果や実績が公表されていますし、システムを利用する側からしても実績がわからないと手の出しようがありません。
ロードオブマネーの実態
ロードオブマネーは無料で参加できる案件ではありません。まあAI搭載の自動売買システムなんて開発に相当お金と時間がかかっているはずなので、無料で提供してもらえないのはある意味当然ですよね。
その費用なのですが最初に購入しないといけないのはロードマップガイドです。このロードマップガイドには次の5つが含まれているようですね。
・ガイドブック
・システムのスタート版
・無料サポート
・保証
・最大16万円の特典
これで価格は1,000円です。ただ気を付けておきたいのが、システムはスタート版の提供である点ですね。完全版ではなくお試し版の可能性が高いでしょう。
返金保証があるとされていますが、この条件はシステムを使っても15日間全く利益が出なかった場合です。しかも返金してもらうにはレポートの提出が必要になるようですね。この条件だと一度1円だけでも利益が出ると最終的な結果が赤字でも返品の対象外になってしまいます。1日で資金10倍などと広告に書いて返金保証を謳うなら、もっと緩い条件にしてくれよと感じる人は多いでしょう。
副業や情報商材の販売で返金保証にこういった厳しい条件を掲げる業者は多いです。そしてほとんどの場合『実質返金しません』といった意味になるので、ロードオブマネーの運営が本当に返金を行う気があるのか不透明でしょう。
ロードオブマネーの評価
ロードオブマネーは恐らくFX投資案件と考えられます。AI搭載の自動売買システムの評価はどうなっているのかと調べてみましたが、システムが使えるか使えないか以前の問題であることがわかりました。
やはりロードマップガイドはただの入り口で、これを購入すると次に高額なシステムの代金を支払うようにかなり強く勧誘されるようですね。金額はプランによって違うようですが最高額は138万円。料金がいくつもあるのはシステム以外にサポートなども提供されるからなんでしょう。
例え本当に稼げるツールだったとしても、100万円以上するのは異常です。また金融庁に登録しないと投資のサポートはできないはずなんですが、この辺がどうなっているのかも気になります。
電話勧誘に負けてお金を払った人もいるようですが、稼げたなんて話が全く上がっていないのは恐ろしいですね。
ロードオブマネーの運営会社について
ロードオブマネー運営会社は株式会社PROGRESSで責任者は新川卓也さんになっています。
調べてみると2021年8月に設立されたかなり新しい会社で、所在地は賃貸アパートのようですね。
会社設立から考えてロードオブマネーで提供される超高額システムが開発されてから間もなかったり、運用されている期間も短かかったりするのではと考えられます。
それに賃貸アパートから1,000人以上の会員に十分なサポートが提供できるとは思えないですね。
特商法に基づく記載に会社情報をちゃんと載せているところは評価できますが、調べれば調べるほど会社の信用性に疑問がつくことになってしまいました。
ロードオブマネーは過去案件の焼きまわし
株式会社PROGRESSはロードオブマネーより前にもいくつか投資案件を出しています。アプリッチやマネビズです。
そしてロードオブマネーはアプリッチと内容がそっくりなんですよね。こんなに短期間にシステムをいくつも開発できるとは思えないので、おそらく提供されるAI搭載の自動売買システムも使いまわしでしょう。
そしてこのアプリッチなのですが恐ろしく評価が悪いんですよね。悪い評判が出回りすぎてロードオブマネーと名前を変えざるを得なくなったのではないでしょうか。焼きまわし元の評判が悪いなら、焼きまわされたロードオブマネーの評価も推して知るべしでしょう。
調べれば調べるほどロードオブマネーは要注意案件であることがわかってしまいました。
まとめ
ロードオブマネーはAI搭載の自動売買システムで誰でも稼げるように宣伝されていますが、自動売買システムの実績は全く公開されていません。それにもかかわらずロードマップガイド購入後に法外に高額な料金でシステムを売りつけようとしてくる危険な案件です。
システム自体の評価はわからずお金だけ請求される。こんな案件に関わっていいわけないですよね。FX投資に興味があるなら、もっと他に安く手に入れられてある程度信用できるシステムが他にあります。