山中武（@tyblogty）です。
怪しい副業広告を見かけることは多いですが、稀にその中にガチで詐欺なものが混じっていることがあります。リクルートゴールドがまさにそのうちの1つなのですが、大手企業や有名スポーツ選手との関係を匂わせながらあからさまな詐欺をしかけてきます。
迷惑メールのような形で広告が届くようですが、関わったが最後トラブルにしかつながりません。それではリクルートゴールドの実態について詳しく見ていくことにしましょう。
リクルートゴールドとは
リクルートゴールドはチェーンメールなどで送られてくる副業を装った広告です。その広告ではリクルートゴールドは副業紹介サービスだと言われているのですが、この広告の趣旨はあるキャンペーンについてです。
なんとリクルートゴールドから紹介された投資で成功した投資家10人が、合計100億円をばらまくとされています。まあこの時点で怪しさしか感じないのですが、その内容をもう少し詳しく見るとこうなります。
・ハズレなし
・参加者全員が最低50万円もらえる
・登録費用や月額費用はなし
・情報漏洩は一切なし
情報漏洩はなしとはっきり書かれていますが、これは逆に怪しくないでしょうか。まともなサービスなら情報漏洩しないなんて当たり前のことで、プライバシーポリシーはあれどわざわざ大きく記載したりしないですよね。
そもそもこのリクルートゴールドのメールが届くのはどこかから個人情報が流出したからで、流出情報を使っているリクルートゴールドから情報漏洩無しといわれてもなんだかなと思ってしまいます。
リクルート社がリクルートゴールドへ注意喚起
リクルートゴールドはこのバラまき案件がメディアでも紹介されるとしています。そしてまるでニュースで紹介されたように見える動画を配信しています。ただ調べた限りリクルートゴールドが地上波テレビなどで紹介された事実は出てきませんでしたし、よく見るとニュース動画に勝手に合成して作られたフェイク動画です。
リクルートゴールドが悪質なのは、その動画の中で大手企業の株式会社リクルートや大谷翔平選手がこの案件を協賛しているかのように装っているところです。広告を見て怪しいと思っても、有名企業が関わっていると聞くとつい本当かもと思ってしまってもおかしくないでしょう。
恐らくこれを見た方やリクルートゴールドから被害にあった方から問い合わせが相次いだのでしょう。リクルート社がリクルートゴールドについて『不審なサイトがある』と注意喚起を行っています。
このサイトに関わると『個人情報を不正に取得されたり流出する危険がある』とまで言い切っていることから、リクルートゴールドがいかに危険かわかりますね。
リクルートゴールドに登録するとこうなる
ただリクルートゴールドに登録してしまうと個人情報流出どころではない被害を被る危険があります。登録するとまず10億円当たりましたよとメッセージが届きます。これはもちろん嘘で、誰にでも同じ文言が届きます。
ここで肝なのはこの10億円を受け取るために条件が設定されている点です。
・1000円分のアップルギフトカードを購入する
・トップページからさらにポイント追加申請をする
・自分の口座情報を送信する
2番目の『トップページからさらにポイント追加申請をする』とありますが、この際にリクルートゴールドのサイトにギフトカードの情報を入力しないといけません。情報を送ったが最後ギフトカードにチャージした1000円はリクルートゴールドに勝手に使われてしまいます。
自分の大切な銀行口座の情報まで送ったとしても10億円なんてもらえませんし、アップルギフトカードの1000円を抜き取られて終わりです。
リクルートゴールドの実態
リクルートゴールドに一度アップルギフトカードの情報を教えてしまうと、次から次にいろんな理由でギフトカードを購入するように催促されます。10億円もらえると思い込んでいると、これくらいの手数料はどうでもいいと何度もお金を払ってしまうかもしれません。
最初は1000円だった被害額が合計で10万円を超えることもあるようなので、できるだけ早い段階でストップするようにしてください。
リクルートゴールドはギフトカードから残高を盗むための詐欺です。ギフトカードを狙う同様の詐欺は珍しくないので気を付けておいてください。
詐欺にあったとわかると警察に届けたり返金を求める等の手段がまず頭に浮かぶでしょう。ただ返金手続きの手間と費用を考えると『1000円くらいなら諦めた方が早い』と思う方が多いのではないでしょうか。最初の要求額が低額なのはこの心理を狙ったものだと考えられます。
またリクルートゴールドはさらに怪しい副業案件を紹介するオプトインアフィリエイトも行っています。変な副業案件に登録する度にどんどん個人情報が流出していくので、紹介された副業案件は全て無視しておくのが安心です。
リクルートゴールドの特商法に基づく記載のヤバさ
リクルートゴールドの特商法に基づく記載を見るとこの組織がいかに危ないかがわかります。
まず事業者名は『リクルートゴールド』なのですが、こんな名前の法人は存在しません。これまで問題がある特商法に基づく記載を何度も見たことがありますが、会社名すら嘘なのは本当に悪質です。
また所在地は全く関係ないはずの株式会社リクルートの住所が勝手に使われています。これも相当問題ありますね。
また電話番号やメールアドレスといった連絡先は一切ありません。正直これだとギフトカーからお金を盗まれたと気付いても、どこの誰から被害にあったのかすらもわかりませんね。返金を求めるのは非常に困難だろうと想像できます。
ここまで酷い特商法に基づく記載はないんじゃないかと思うくらい酷くて正直驚きました。こんな業者に銀行口座情報を知られるなんて考えただけでも怖いです。
まとめ
リクルートゴールドについて見てきましたが、相当悪質な詐欺グループが関わっている案件だとわかりました。高額当選なんて真っ赤な嘘で個人情報やギフトカードのチャージ額を抜き取ることだけが目的なので、絶対に関わってはいけません。
懸賞やお金バラマキを謳った怪しい案件やチェーンメールは珍しくありませんが十中八九詐欺です。個人情報を流出させられるだけでも結構な被害なので絶対に関わらないようにしたいです。
