
山中武(@tyblogty)です。
ラオスなど新興国を舞台にした投資案件が数年前からいくつも登場しています。ただこういった投資案件は異常に高い年利が設定されているなど、怪しい点が沢山あります。
今回紹介するラオランドもラオスに関する不動産投資なのですが、やはり通常の投資案件では考えられないような条件だったりMLMが絡んでいたりと危険な香りがしますね。調べてみると過去にポンジスキームの詐欺を行っていた人物が関わっていたりと、気になる点がどんどん出てきました。
それではラオランドについて詳しく検証していくことにしましょう。
ラオランドは詐欺で危険
ラオランドについてですが詐欺である可能性が相当高いです。その根拠をまとめました。
・MLM(マルチ商法)で勧誘されている
・年利が30%とありえない数値
・運営(CDP)の別案件も非常に怪しい
MLMはそれ自体は違法ではありませんが、これと投資が結びついた案件で巨額の被害を出した詐欺事件が過去にいくつもありました。特に運営会社が日本の金融庁に登録を行っていない場合は、まず詐欺だと思って間違いありません。
MLMが絡んでいるだけでなく通常では考えられないほど高い年利が出てきている点でもラオランドは相当怪しいです。ラオス等の新興国の投資だからといって、日本の金融商品とかけ離れた利回りになることなんてありません。
ラオランドの運営がCDPなど他の怪しい投資案件に関わっている点からして、自分の大切な資金をこの投資につぎ込むのはおすすめできません。
ラオランドの運営の危険な別案件
ラオランドの運営はCDPなる仮想通貨投資のMLMも展開しています。2024年10月ごろに登場して出資者も集まっているようですが、こちらについても詐欺の可能性が指摘されています。
ラオランドやCDPの運営には、過去にMLMの投資案件にいくつも関わっていた人物の名前があります。その中でも特に有名なのは湯田陽太さんでしょう。この方が過去に関わった投資案件はこちらです。
・D9クラブ
・ジュビリーエース
・レブキャピタルファンド
・アルケミスト
どれもポンジスキームの詐欺ばかりですよね。D9クラブだけでも被害額が700億円なのでシャレになりません。
またアルケミストを運営していた際には特商法違反で逮捕もされています。
『投資で絶対稼げるなど虚偽の説明をした』のが逮捕要件なのですが、これってラオランドの勧誘と変わらないですよね。
この方以外にも過去にポンジスキームをいくつも行った人物が集まって運営されているのが、ラオランドです。
過去の案件ではまだ社会経験が少ない若い人たちが沢山被害に合っていたようで、中には借金してまで投資させられた人もいたとか。ラオランドで同じような被害がまた出なければいいのですがどうでしょう。
ラオランドの投資について
ラオランドの投資の内容なのですが、簡単に言うとラオスにある不動産への投資です。参加者はラオスの銀行の口座を開設し、投資に参加することになります。
この不動産投資ではなんと投資額に応じて、年間15%から30%もの利益が『必ず得られる』と説明されています。セミナーなどを通じMLMの手法で参加者を結構集めていたようですね。
通常の不動産投資では年利は大体6%前後です。ラオランドの唱える年利がありえないことがわかっていただけるのではないでしょうか。
元本割れはしないとも言っていたようで、典型的な詐欺の勧誘です。
またラオランドの投資で利用するラオスの銀行口座はラオランドの運営を通じて開設します。でも海外口座の開設代行は、本来金融庁に登録している業者だけしか行ってはいけません。投資を始めるスタートのところから既にラオランドは法律違反を行っている可能性があります。
参加者にはラオスの銀行口座の通帳が送られてきますが、銀行から直接送られてくるのではなく日本の中野のビルが発送元の住所になっているのも気になります。
ラオランドの実態
ラオランドの実態は運営者たちの顔ぶれからしてほぼ間違いなくポンジスキームでしょう。ラオスの不動産投資なんて全くされておらず、ただ投資の名目で出資者からお金を集めているだけです。
ポンジスキームではお金の集まりがいい最初の頃は利益が実際に発生しているように見せかけるので、どんどん追加で資金を出す人も出てきます。ただ十分お金が集まった時点で急に音信不通になり、資金を持ち逃げされてしまいます。
ラオランドも今後いきなり連絡がつかなくなり、利益どころか元本すら返ってこなくなる可能性があります。
運営が何度もポンジスキームを繰り返していることからもわかる通り、ポンジスキームは詐欺として立件されにくく、にもかかわらず被害額も甚大なことが多いです。これだけ問題になっていても、運営者の巧みな勧誘で騙されてしまう人が後を絶ちません。
一度飛ばれると資金を返してもらうのは非常に難しいので本当に注意が必要です。
ラオランドは既に破綻している?
宣伝内容からいかにも怪しいラオランドなのですが、すでに破綻しているのではないかとの話も出ています。今後徐々に問題になってくるかもしれません。
なんと公式サイトが既に閉鎖されているようですね。しかもドメインが売りに出されています。
またラオランドの閉鎖とあわせて、既に別の名前で同じようなポンジスキームを展開しているのではとの情報も出てきています。今後ラオスに関する投資案件や異様に高い利回りの投資の勧誘にあったら、まず詐欺を警戒してください。
ラオス関連の投資案件について在ラオス日本大使館が警告
ラオランドのようなラオスの不動産投資について、在ラオス日本大使館がHPで警告を発しています。ラオスをはじめとする新興国への投資を謳う詐欺が横行し、被害者も増えているようですね。
大使館がこのようにわざわざ警告を出すのは珍しく、金融庁や消費者庁も相当問題視しているはずです。
金融庁も『必ずもうかります』などの詐欺的な投資勧誘について注意するように警告を出しています。無登録業者の投資案件は特に危険だとしていて、無登録業者には警告を発しているようですね。
登録業者も警告を受けた業者も一覧にまとめられているので、投資の勧誘にあったらまずこの一覧を確認するようにしたいです。
ラオランドの口コミ
ラオランドの口コミを探してみたところ、知恵袋やXにチラホラ投稿がありました。知恵袋では『ラオランドは怪しいですか?』との声に、『詐欺に決まっている』といった回答がついています。
“ラオランドの大阪セミナーが中止に。YouTuberの突撃を避けたかったのか?”
YouTuberの突撃が気になったのですが、どうやら「新宿109」KENZOさんの仲介で被害者への返金が実現した例があるようです。
KENZOさんといえば悪質マルチに突撃するYouTuberですが、この方に目をつけられていることからもラオランドは相当怪しいですね。
また過去にラオランドの運営のポンジスキームに騙された方達が、注意喚起するポストなどもありました。運営の評判は怖いくらい悪く、擁護の意見は全くといっていいほど見当たりませんでした。
まとめ
ラオランドはラオスの銀行口座を介して行うラオスの不動産投資を謳う案件です。年利30%と異常な数値を上げて絶対元本割れしないなどと勧誘しており、詐欺の可能性が非常に高いです。
そもそもラオランドの運営はポンジスキーム詐欺を何度も何度も繰り返している面々で、リーダー格は過去に逮捕されたこともあります。この時点で絶対に関わらないようにしたいですね。
既にラオランドの公式サイトは閉鎖されていて、飛んだのではないかといわれています。資金を出してしまった方は元本の回収すら難しくなるかもしれません。
ラオスなど新興国の名前を使った投資詐欺は後を絶たず、在ラオス日本大使館まで警告を出しています。今後もこういった詐欺はなくならないと考えられるので、無登録業者からうますぎる投資話を持ち掛けられても迷わず逃げるようにしたいです。