非公開求人とは何?非公開求人のメリットデメリット

転職・就職

転職エージェントを使って仕事探しをすると、自分の適性を見出しやすいため、前向きな転職活動ができると言われています。それは、求人広告などを見て自分から応募する方法と違って、圧倒的に効率が良いシステムがあるからです。

そして、その大きなポイントになるのが、非公開求人です。非公開求人と聞くと、なんだか公にしてはならないような「怪しい求人」のことかと思う人もいるかもしれませんが、そのようなことは一切ありませんので安心してください。

インターネットなどで非公開求人という言葉を目にしたことはあっても、非公開求人の詳しい意味について実はよく知らないという人が多いのも事実です。

デメリットは少々あるものの、メリット面を知ると使わないなんてもったいない、なぜ今まで利用しなかったのかと後悔すら、感じることでしょう。そんな非公開求人について解説します。

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非公開求人とは?

非公開求人とは、 DODAやリクルートエージェントなどをはじめとする転職エージェントに登録した人だけが見ることができる求人のことです。

大手エージェントでは全部で10万件以上の求人が掲載されており、これらの求人のうち約8割以上が非公開求人となっているのです。

非公開求人の扱いは転職エージェントだけである

非公開求人を見てみようと考えたときに、一つだけ注意してほしいことがあります。それは、非公開求人を取り扱っているのは転職エージェントだけということです。

転職というと転職サイトと転職エージェントに分かれるのですが、ここを混同していると非公開求人までたどりつけません。転職エージェントというのは、前記したDODAやリクルートエージェントなどのことで、人材紹介サービスのひとつになります。

対する転職サイトとは、自分で情報を探して自発的に応募する、公開型の求人情報が集めたサイトのことです。この転職サイトにも非公開求人と似た、限定求人と呼ばれるものがありますが、非公開求人とは別のものになりますので気を付けましょう。

キャリアカウンセラーなどを通して、一緒に転職に取り組んでいける「転職エージェント」の非公開求人を上手に利用することをおすすめします。

非公開求人は転職成功への鍵

転職を成功させるためには、公開求人だけを見て自分から応募するだけでは効率がよくありません。なぜなら優れた求人の多くは非公開になってしまっていることが多いからです。

転職エージェントへの登録や利用は、一切無料で行えるので安心です。本当に自分に必要な情報を手に入れて納得の行く転職がしたいのならば、非公開求人を利用することは必要不可欠なものと言えるでしょう。

非公開求人と公開求人の違い

非公開求人とはその字のごとく、一般的に公募していない求人のことです。その反対に、公開求人とは誰もが目にすることのできる求人で、ハローワークを始め、求人誌、インターネットなどの求人情報サイト、新聞の折り込みや求人欄などがそれにあたります。

非公開求人は転職サイトや企業のホームページなどには出ていないため、「あの企業はいつの間に人員を募集したのだろう」と思うことのある人も多いかもしれませんが、実は多くの求人がこの非公開求人なのです。

非公開求人で人材募集する企業側のメリットは?

求人を出したいのならば、大々的に公開求人にした方が多くの人が集まりそうなのに、なぜ企業は非公開求人を出すのでしょうか。非公開求人を出す企業側にとってのメリットも知っておきましょう。

同業他社に内緒で人材募集できる

求人媒体に求人を載せるということは、その企業のさまざまな情報が見る人すべてに開示されてしまうということになります。そのため当然、競合と呼ばれる同他社も人材募集の情報を知ることになるため、非公開求人にするほうが良いということになります。

単に求人を出しているというだけでなく、極秘のプロジェクトにかかわるマネジメント要員の募集や、新規企業の戦略までが読み取られてしまう可能性があるからです。それでは企業の経営生命が脅かされてしまうかもしれません。

つまり、できるだけ社内の採用情報というのは、外に出したくないものであるという企業側のニーズに合っているのが非公開求人のが非公開求人なのです。

リストラ計画

企業では経営の立て直し目的などのために、リストラをしなければならない状況になることもあります。そしてその雰囲気というのは、大々的にわかる前の状態でも、なんとなく雰囲気が社員に伝わってしまうことは多いでしょう。

そんな時に、通常の公開求人で大々的に募集をかけてしまったら…。リストラの対象者になっている(あるいは自分でその候補だと感じている人)人がそれを見たらどうでしょうか。

「自分をリストラしておいて、違う人を採用するのか!」と大きな不満が出てしまうのではないでしょうか。すぐに退職にならない場合でも、それまでの時間は、まったく仕事をやる気になれなくなってしまうかもしれません。

そんなトラブルやリスクを回避し、リストラ計画をスムーズに進めていくためにも、非公開求人は使われているのです。

大量応募を避ける

有名企業や人気企業などは公開で求人を出すと、一度に数百人もの応募が殺到することがあります。

そうなると忙しい業務をこなしながら、少ない人事担当者がてんてこ舞いになって対応に追われてしまいます。それでは効率が悪過ぎるだけでなく、企業の利益までダウンしてしまいかねません。

それだけではなく多くの応募が集まると言うことは、それだけ応募者の質も低下しやすくなります。企業側が求めているものとは違った人もたくさん混ざっていることになるからです。

その選別や試験、面接に多くの時間を費やしても、結局良い人材がいなかったという残念な結果になることを防ぐためにも、非公開でピンポイント募集するほうが好都合です。

欠員を早く補いたい

企業にとって、急な欠員ができてしまった時にも非公開求人は便利です。公開求人では求人を出してから応募があるまでにタイムラグがありますが、企業側が望むようなスキルがある人が応募してくるとは限らないため、時間もお金もかかってしまいます。

非公開求人ならば、企業にとって必要なスキルを持った転職したい人が、多く登録しているため、急な募集をしても必要な人材が時間をかけずに見つけやすいからです。

非公開求人のメリットとデメリット

非公開求人が持っている特徴は、メリットだけではありません。利用する人によっては、デメリットとなる点もあるのだということを知っておきましょう。

非公開求人のデメリット

良いとこづくしに見える非公開求人にもデメリットはあります。それは、応募までのハードルが、一般的な公開求人に比べると高くなるということです。

非公開求人に申し込むためにはエージェントを介する必要があるため、エージェント側の提示する条件を満たしていないと、応募までたどり着けないことがあるからです。

例えば、転職回数が多すぎたり、それぞれの勤務年数が極端に短かったり、なんのスキルも無さ過ぎて、どんな適正がある人なのかをエージェント側が判断しかねる場合などです。

その場合は、公開されている求人に自分で応募してみたほうが、内定の可能性が上がるケースもあるのです。未経験の職種にチャレンジしてみたい人、転職先は自分で決めたいという人は、エージェントを介さずに公開求人に応募してみるのも良いでしょう。

非公開求人のメリット

しかし、やはり非公開求人によるメリットの方が断然デメリットを上回ります。それは、非公開求人を出すことは企業側にメリットがあるだけでなく、応募する側にもメリットがたくさんあるからです。

有名企業や条件の良い人気企業などの会社の求人を、公開求人ではあまり見かけないと感じている人も多いのではないでしょうか。

前記したように、それらを公開求人にしてしまうと、多くの応募が殺到する可能性があるからです。その結果として、非公開求人には、目玉とも言える人気企業の求人も多く含まれているということになります。

つまり、転職エージェントに登録している限られた人たちに、好条件の求人を非公開で出すことによって、求人倍率が低くなるので企業側は人事管理がスムーズになり、応募者は内定率が上がるという双方のメリットにつながるのです。

大手企業や有名企業の案件は多い

次は憧れの企業に入って仕事に打ち込んでみたい!と考えたとき、そんな案件に出会うことができる確率がグンと高くなるのも非公開求人です。

ハローワークなどに大手や有名企業の求人が少ないのは、それらの企業の多くが転職エージェントを利用して、非公開で求人を掲載しているためです。

転職エージェントに企業側が求人を掲載する時には、非公開で募集できるというだけでなく、掲載料がかかりません。応募者の転職先として決まったときに、はじめて成功報酬として料金が発生するのです。

そのため大手企業・有名企業の多くが転職エージェントと契約をしています。次の仕事は是非、憧れていた企業に挑戦してみたい!という人は、非公開求人でチャンスをつかめるかもしれません。

自分の条件に合致した転職先を見付けやすい

転職するにあたって、自分のスキルや強みを知っているつもりではあっても、なかなかそれを客観的にとらえて生かすことは難しいものです。

転職エージェントを利用すると、それまでの一方通行的な転職活動ではなくなります。キャリアカウンセラーなどの専門家がサポートしてくれることになるため、仕事に有利な自分の良さを引き出してもらえることが多いのです。

それにより、しっかりと自分の条件に合った転職先が見つかる確率が上がってくるでしょう。転職活動は辛く孤独で地道なものと感じているなら、非公開求人をチェックしてみませんか?

ステップアップ転職に向いてる求人は多い

転職を志す人の中には、それまでにある程度のポジションに就いて活躍していたという人も少なくありません。しかし、一般的な求人ばかりを見ていたのでは、なかなか幹部候補クラスの求人情報にはなかなか出会えないと感じるはずです。

いわゆるステップアップ転職がしたいと思っても、自分の求めるポジションの求人がないため、またゼロからスタートさせるしかないのだと勝手にあきらめてしまわないでください。

ステップアップでもキャリアアップでも、その人のニーズに合った求人が非公開求人の中には多くあるのです。

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