自信を持って生き生きと働いている人は魅力的です。しかし、人はちょっとした事で自信を失ってしまいますし、自分の能力や価値を認められなくなってしまいます。
「なぜ自分は自信が持てないのか」「自信を持って働いている人が羨ましい」そんな事を考えてしまい、仕事に悪影響を及ぼす事もあるでしょう。
自信が持てないとすべての出来事をマイナスに考えてしまいますし、決断力が鈍ってしまいます。
自信のない行動が失敗に繋がり、自分を責めてしまう事もあるでしょう。小さな失敗が自信のなさを生み、さらにミスを起こしてしまう事で、悪循環になってしまいます。
「自分は仕事が出来ない人間だ」「何をやっても成功しない」と、思い込んでしまうのはとても危険です。
では、自信を持って働く為には、どうしたら良いのでしょうか?誰でも実践出来る簡単な方法について、詳しく説明していきましょう。
出来る人の仕事を真似る
同期や後輩に優秀な人がいると、どうしても存在を意識してしまいます。自分と比べてしまい、落ち込んでしまう事は多いでしょう。
「この人より自分は劣っている」と考えてしまう事で、必要以上に卑屈になってしまいます。
まずは、マイナス思考からプラス思考に切り替える事から初めてください。「お手本になる人が近くにいる」と考えるだけで、気持ちはとても楽になります。
「なぜ自分は出来ないのか」と考えるよりも、「なぜその人は出来るのか」という点に着目しましょう。
出来る人間とそうでない人の違いは、根本的な能力の差ではなく、ちょっとした所にあります。他人を羨むよりも、相手の行動を参考に自分の仕事を見直した方が建設的です。
仕事をする様子観察してみたり、話してみたりするだけで、出来る人間になる為の切っ掛けをつかめます。
出来る人の考え方や行動は、仕事を行う上でとても役立つため、良いなと思った所は積極的に真似してください。
他人よりできない事を悔やんでもあまり意味がないので、自分が出来る事を増やしていく事を覚えましょう。
他人の行動から学んだ事を自分の仕事に活かせるようになれば、少しずつ成果を感じられるようになる為、自信を持てるようになります。
自分の意見を主張する
自信がない人は自己主張が苦手で、積極的な意見交換が出来ない傾向があります。
「他人と衝突してしまったら」「否定されてしまったら」と考えてしまい、意見を言えなくなってしまう事も多いでしょう。
確かに他人に同調したり、従って行動すれば、ある意味では楽かもしれません。
しかし、主張をしなければ職場で存在感を発揮出来ませんし、周囲に自分の意見を持っていない人という印象を与えてしまいます。
「仕事が出来ない人」「いなくても良い人」というレッテルを貼られてしまう可能性もあるのです。
自分の意見が他の人から認められれば、確かな自信に繋がります。まずは、自分の意見や主張を聞いてもらう事から始めてください。
言いたい事を頭の中でまとめておくと、自分の意見をスムーズに発言できます。
会議で発言をしたいなら、質問されても答えられるように事前に下調べをしておきましょう。
意見は人によって違うのが当たり前なので、もし否定されてたとしても恥ずかしい事ではありません。反対意見を想定して答えを用意しておけば、落ち着いて発言できます。
どうしても意見が言えないなら、他人の意見に対して積極的に賛同する事から始めてもOKです。少しずつでも良いので、自分の主張を言葉にしてください。
嫌な事は断わる
人の言動に同調したり、他人の頼みを断れなかったりと、自信がない人は八方美人になりがちです。
他人に合わせてばかりだと主張が一貫しませんし、自分がない人だと思われてしまいます。
人当たりが良いと言えば聞こえがいいかもしれませんが、誰にでも良い顔をする人はあまり信頼されません。
その上、断れない事を利用されて、面倒事や雑務を押し付けられる可能性もあります。
一方的な頼み事を聞くだけの関係はとても不平等です。仕事をする上でとても不利な状態ですし、都合よく使われているだけなので、正しい友好関係が築けません。
無駄な仕事や出来ない仕事を引き受けていると、自分がやるべき事がおざなりになってしまいます。
仕事のクオリティが下がってしまうので、周囲からの評価が下がる可能性もあるでしょう。時間や体力を無駄に消費してしまいますし、ストレスも溜まる一方です。
他人に利用されているだけでは、自信を持って仕事が出来ません。一緒に仕事を行う同僚であっても、業績を競っているライバルです。
相手の仕事より自分の仕事を優先するのは、当然の事と言えます。
助け合い精神は大切ですが、嫌だと思った事はハッキリと断りましょう。自分の仕事に集中する事で、パフォーマンスを向上させてください。
責任転嫁する
ちょっとしたミスをいつまでも引きずってしまうと、精神的な余裕がなくなってしまいます。
必要以上に自分を責めてしまい、自己嫌悪で落ち込む事も多いでしょう。
自分がやった失敗の責任は取らなければいけませんが、深刻に捉えすぎるのも大きな問題です。マイナスの精神状態で働いていると、仕事の質は低下していきます。
クヨクヨと悩み続けるのは合理的ではありませんし、自信の喪失にも繋がります。前向きに次の仕事を始める為には、素早い切り替えが必要です。
「誰かのせい」「運が悪かった」など心の中で自分以外に責任を押し付ければ、手っ取り早く意識を切り替えられます。
自分は悪くないと思えば、ミスを引きずらずに次の仕事について考えられるようになるでしょう。
よほど重大な失敗でなければ、自分が思っているほど他人は気にしていません。気にせずに次の仕事に取り組めばミスの挽回が出来ますし、良い結果を残せるようになります。
ただし、他人に直接言ってしまうと責任逃れととられてしまうので、あくまで心の中にとどめてください。
態度に出てしまうと信用を失うため、誠実な対応を心がけましょう。
行ってしまった失敗を自分の中で整理して、前を向く事が重要です。責任感が強いのは良い事ですが、時には力を抜く事を覚えましょう。
仕事に対するモチベーションアップ
仕事へのモチベーションが下がると、日々の仕事を淡々とこなすだけになってしまいます。
仕事をする動機や意欲が失われてしまい、自然とパフォーマンスも下がっていくでしょう。
「生活の為」「お金を稼ぐ為」というのも働く理由としては十分ですが、それだけではモチベーションの維持は困難です。
「仕事を楽しいと思う」「目標を設定する」など、モチベーションアップの為には色々な方法があります。
まずは、仕事に取り組む姿勢を見直して、前向きに考える事から始めましょう。
仕事にやり甲斐を見出せばやる気がでてきますし、簡単な目標を設定すればクリアした時の達成感を味わえます。
資格の取得など仕事に役立つ事に挑戦するのも選択肢の一つで、実行すればスキルアップに繋げることが可能です。
モチベーションが高くなれば、仕事の質がアップします。周囲からの評価も高まりますし、昇進などのチャンスも巡ってくるでしょう。
仕事への意欲が上がる事で良いスパイラルが生まれるため、自信を持って仕事に取り組めます。
また、睡眠不足や体調の悪化も、モチベーションが悪化する大きな原因です。睡眠時間を確保して休日にしっかりと休めば、働く活力も湧いてきます。
オンとオフにメリハリを付ける事が、やる気を維持するコツと言えるでしょう。
成功体験の本を読む
自分が成功をするイメージを持つ事はとても重要です。成功体験が書いてある書籍を読めば、自分が成功する姿が心に浮かんできます。
成功体験の本には「どうして」成功したのか、プロセスがしっかりと書いてあります。
自信が持てないのは、考え方や物事に対する受け止め方が原因です。成功をした人の体験談を読む事は、自分の考え方や思い込みを変える切っ掛けになります。
わかりやすい指標になる為、どう行動すればいいのか迷った時に最適です。
他人が成功した実体験は信ぴょう性があるので、「自分もやってみようかな?」と、前向きな気持ちを持てます。
自信を持って仕事をしたいなら、起業家や経営者の体験談が良いでしょう。自信がない自分を変えると考えると難しそうに感じますが、成功者の真似からなら誰でもスタート出来ます。
苦労や苦悩を感じる事なく成功をした人はいないので、自分と重なる部分もあるでしょう。
税所篤快さんの「前へ ! 前へ ! 前へ !」や、Appleの設立者の伝記「スティーブ・ジョブズ」がおすすめです。
自分の心に響く本を見つけてパートナーにすれば、心の支えになります。落ち込んだ時に読み直す事で、気持ちの整理も出来るでしょう。
自分は自分、人は人
職場の同僚や部下は仕事をする上で無視出来ない存在ですが、周囲の人間や評価を気にしすぎると、身動きがとれなくなってしまいます。
仕事をする時にライバルがいる事が良い刺激になるケースもありますが、気にしすぎは良くありません。
無理に他人と合わせようとしたり、追いつこうとしたりすると、ストレスが溜まる一方です。性格や適性は人によって違いますし、得意不得意もそれぞれ異なります。
有能な同僚や部下の存在に焦って仕事を行おうとすると、失敗に繋がってしまうでしょう。
無理を続けると精神や身体に負担がかかってしまい、体調を崩してしまう可能性がありますし、働けなくなってしまうケースもゼロではありません。
「他の人がどうしているのか」ではなく、「自分はどうすれば良いのか」を重視する事から始めましょう。
自分が出来ない事を無理をして頑張るよりも、得意な事から初める方が、うまくいく確率が高くなります。
自信は無理をしてつける物ではありませんし、思いつめてしまうと逆効果です。不安や疲れを感じた時は、無理せずに家族や友人を頼ってください。
他人を意識しないようにすれば心に余裕が出来ますし、自分に合ったペースで仕事に取り組む事ができます。
自画自賛する
自信がない人は自分の悪い所ばかりに注目しがちです。「自分はダメな人間だ」と思い込む事によって、マイナス思考に陥ってしまいます。
もちろん、自分の悪い所を認める事も大事ですが、それ以上に良い所がある事を認識しなければいけません。
たとえ誰かに悪口を言われたとしても、それが全てではありません。自分が持っている美点に注目する事が、自信を取り戻す切っ掛けになります。
誰かに褒められると嬉しくなりますし、認められた気分になりますよね?たとえ誰にも褒めて貰えなくても、自分で自分を褒める事は出来ます。
「遅れる事なく仕事を終わらせた」「嫌な相手と我慢して話した」など、ちょっとした事でも良いので、自分を褒めてあげましょう。
実際に口に出して自画自賛する事で、自分の努力や頑張りを認められるようになります。
ひと目がある所では無理なので、心の中で自分は頑張っていると唱えるだけでもOKです。落ち込んでしまった時や疲れている時に実行すれば、ネガティブな気分を変えられます。
その上で、家に帰った後に鏡の前で頑張った自分を褒めれば、気分がリフレッシュしてゆっくりと眠りにつけるでしょう。
最低でも1日1回自分を褒める習慣をつけて、ゆっくりと自己肯定感を育てていけば、自信を持って働けるようになります。
頑張れば出来そうな事からやる
高い目標を立てる事は素晴らしい事ですが、結果的に実現が出来なかったら意味がありません。
「達成出来なかった」という事実だけが残ってしまい、自信を失う事になってしまうでしょう。しかし、ちょっと頑張れば出来そうな事から始めれば、無理のない努力を続けられます。
「5分早く出社してデスクを掃除」「メールは12時間以内に返信する」「挨拶をかかさない」といった単純な事でもOKです。
まずは、いくつか目標を書き出してみて、実行が出来そうな物にチェックしてください。
自分で決めた事をクリアする事で充実感を得られますし、少しだけ習慣を変えるだけでも新しい気持ちで仕事に取り組めます。
最初は短い期間で出来る小さな目標を設定して、クリア出来たら次の目標を立ててというように、色々な事にチャレンジしましょう。「出来なかった事」を「出来る事」に変える事で、自分の成長を実感できます。
難しいと感じるようなら、期間や曜日を限定したり、回数を設定したりすれば、ハードルを下げる事が可能です。
小さな事をコツコツと続けて成功体験を重ねる事が、自然と自信に繋がっていきます。
「自分は出来る人間だ」と認める事で、新たな目標に挑戦する意欲も湧いてくるでしょう。