年収が下がっても転職するメリット




自分が働いた対価として、年収は多ければ多いほど嬉しいものです。しかし「今の会社で働き続けることは、精神的にも体力的にも無理!」と思ったとき、転職を検討することがありますね。確かに転職は、今あなたが抱えている問題を解決する一つの方法なのかもしれません。ただ、転職となれば今の年収が下がる可能性があります。

とはいえ実際思い切って転職をして、これまで問題となっていたことが解消された分、結果的に良い方向に進んでいる方は少なくありません。転職後には年収が下がっても、以下のような感想が意外に多いです。

・良い選択をした
・5年後、10年後に希望が持てる
・精神的に楽になった
・自分の引き出しが増えた
・仕事への意欲が増した
など

今回は、年収が下がっても転職するメリットについてお伝えしていきます。もしあなたが今、年収が下がることで転職を迷っているのであれば、この記事を参考にしていただければ嬉しいです。

【関連記事】
>>30代の子持ち女性が正社員に転職するのは難しいの?転職を成功させる方法




「転職で年収アップ=成功」ではありません

転職して仕事や会社に対してのこれまでの悩みが解決。そのうえ年収がアップすれば、こんなに嬉しいことはありませんね。しかし現実は厳しく、必ずしも「転職で年収アップ=成功」ということにはなりません。

それどころか今後の人生を良い方向に変革させるために、意を決して転職したのに「ガッカリした」「失敗した」と感じることがあります。ここではそのような転職で、年収アップ=失敗した?と感じる理由について考えてみましょう。

これまでのキャリアが生かせない

転職して年収アップしても、これまでのキャリアがダウンして生かせない可能性があります。この理由には、企業側が求職者の価値をわからずに「まずは新人としてイチから頑張ってください」という方針であることが挙げられます。

企業側がヘッドハンティングをして、入社を心待ちにしているビジネスパーソンであれば、これまでのキャリアの継続が可能な場合もあります。いえ、むしろ重要なポストを用意して、迎えてくれるかもしれません。

しかし、そのような人材、あるいは誰もが知っている有名な経営者や業界で話題の優秀な人材などでない限り、企業側にとって求職者は新人。つまり、実際にはどのような仕事をして、どのくらい自社に貢献できるビジネスパーソンか、転職先の企業はわからないわけです。

そのためいくら求職者が前職でのキャリアをPRしても、「ではそのキャリアを継続して…」という話になることは難しい、と考えられます。

また、これまでのキャリアが生かせないことの理由には、「前職と全く違う職種への転職をした」ということも挙げられます。これは年収アップを目的として、転職先を探した場合によく聞くケースです。今までの職種で年収アップが難しいとき、その目的を果たすためには年収が高い職種への転職をせざるを得ない場合があります。そのため、これまで積んできたキャリアを生かすことができなくなるわけです。

残業が増えた

転職して年収アップしても、前職と比べると残業が増えて「プライベートの時間が減った」「休息時間がなく、体調不良を感じる」などのようなことがあります。これは転職先の仕事が結果的に、オーバーワークになる可能性が高い職種や業務内容になるためです。

年収アップを目的とした転職の場合、営業職を選ぶ方は少なくありません。特に外資系企業を選ぶと、今後の年収アップはかなり期待できます。しかし、そのためには転職先で成果を上げ、実績を作ることが求められますし、高いノルマが課せられることもあります。ということは、成果を上げることができていない場合やノルマが達成できていない場合、一日の時間の大半を仕事に費やすことにもなりかねないというわけです。

人間関係が悪かった

転職して年収アップしても、社内の人間関係が悪く「仕事に集中できない」「周りの目が気になり、自分の力を発揮しにくい」などのようなことがあります。これは「出世や顧客の奪い合いによる争いがある」「コミュニケーション能力の低い人が多い」「妬みや嫉妬を感じる人がいる、または多い」などが主な原因です。

企業では一人で仕事をするわけではなく、様々な役割分担をしながら良い成果を生み出すことが求められます。しかし、社員の中でトラブルがあればスムーズに物事が運びませんし、良い成果が生まれることは期待できません。それに社内での人間関係が悪いということは、仕事をするために余計な気を使うこともあります。いくら年収がアップしても、人間関係が上手くいかない会社では、精神的にも体力的にもかなり疲れてしまう可能性が高いです。

社風に合わなかった

転職して年収アップしても、社風に合わずに「違和感があり、仕事がしにくい」「仕事に対してのスピードが遅く、効率の悪さが気になる」などのようなことがあります。

この理由には、企業側と求職者との間で「仕事のやり方や考え方、価値観などが違う」ということが挙げられます。そのためその違いに求職者がなじめないという状況を招き、最悪の場合には精神的ストレスがたまり、心の病いを引き起こすことが考えられます。

社風に対する問題は、転職先が大企業であればあるほど感じる方が多いようです。ただ、あくまでも求職者は雇用される側のため、社風になじむ努力が求められます。社風については求職者にとって大切な問題ですので、自分がそこになじめるかということを、転職前によく考えることが大切です。

100万円年収ダウンしても転職するメリット

年収が100万円ダウンするということは、単純に計算すると1ヶ月の収入が8~9万円のマイナスになります。これはなかなか大きな金額ですね。そのため今の生活レベルを落とす必要がある方もいるでしょう。

しかし、それでも転職することは、今後のあなたの人生にとってそれだけの価値が期待できるメリットが多いです。人によっては転職後の仕事の取り組み方や時間の使い方次第で、生活がレベルアップする可能性も高くなります。

ここではそんなメリットについて考えてみましょう。

仕事以外の時間を確保して趣味や家族に時間を使う

仕事以外の時間を確保して、趣味に費やす時間や楽しみ、家族との何ものにも代えがたい時間を使いたい場合、100万円年収ダウンしても転職するメリットになります。これは、仕事以外の時間を取りやすい転職に成功したことにより得られます。

まず、趣味に使う時間ですが、そもそも趣味とは自分が興味を持って楽しめること。前職では仕事での残業時間や長い拘束時間により、趣味の時間が持てなかったわけです。ところが仕事以外の時間を確保できる転職に成功すると、趣味に費やす時間ができます。ヒトは楽しい時間を過ごしているときには脳は活性化され、ストレスの緩和が期待できます。ということは、趣味はまさしくその時間。精神的にリフレッシュできて、長時間労働をしながら疲れ切った状態でいるよりも、かえって効率の良い仕事をすることが期待できます。

また、家族と一緒に過ごす時間を増やすことができるということについてはこのような時間が取れると、家族との癒しの時間が得られます。そして、小さなお子さんがいる方は、今しか体験できない大切な時間を過ごすことができます。新婚であれば、二人だけの楽しい思い出作りができます。さらには年を取った親への親孝行ができる時間になるかもしれません。

よく「時間はお金では買えない」と言われます。しかし、これらのような時間が取れるということは、まさに100万円年収ダウンしても転職するメリットになると言えます。

自己投資してレベルアップする

自己投資をしてレベルアップをしたい場合、100万円年収ダウンしてでも転職することがメリットになる可能性はあります。これは、趣味や家族との時間が取れることと同様、仕事以外の時間を取りやすい転職をすることで、プライベートの時間を取りやすくなり、レベルアップに集中しやすいためです。

そもそも自己投資は、自分になにかを投資して自分のレベルを上げ、将来的な成功を期待するものです。具体的には、自分が目指す方向に必要な資格を取ることが挙げられます。また、成功するために必要な知識が取り入れられる本を読むとか、成功者と認められる人と出会い交流を深めるなども自己投資です。女性であれば美しくなるために、エステサロンに通うことも自己投資と考えられます。

ところがこのような投資をしても、その結果として将来的に利益をもたらすことができなければ、自己投資にはなりません。そのため自己投資をしてレベルアップをするということは、生半可な気持ちや中途半端な環境などで達成することは困難です。

ということは、仕事以外の時間をとりやすい環境にいれば、レベルアップに集中でき、自己投資=レベルアップ成功ということが期待できます。

副業に力を入れる

今以上の収入アップや将来的に本業にしたい仕事があり、まずは副業としてそこに力を入れたい場合、100万円年収ダウンしてでも転職するメリットになる可能性は高いです。これも趣味や家族に時間を使うことや自己投資してレベルアップすることと同様。仕事以外の時間を取りやすい転職に成功することで、その時間を活かして副業に力を入れることができるためです。

今はもう、年功序列や終身雇用などで、めでたく退職などという世の中ではありません。働き盛りであったとしても、なんらかの形で退職を促されたり、解雇通告を受けたりするということがある時代です。また、その危険はなかったにしても、会社の業績によっては給料カットされることがある時代でもあります。そのようなことになると、生活はたちまち困ってしまいますね。そのため副業を考える方が多いわけです。

また、本当は本業のほかにやりたい仕事があるという方もいます。そのような場合、残業が多かったり長時間労働が求められたりする会社であれば、副業をしたくてもその時間を確保することは難しいです。

ということは、仕事以外の時間をとりやすい転職ができていれば、副業に力を入れることが可能になります。「二兎を追う者は一兎をも得ず」とは昔から言われますが、今のビジネスパーソンの中には上手に時間を使い、サラっと副業と本業をこなしている方も大勢います。本業での収入アップが期待できそうになければ副業収入も考えたいため、たとえ今は100万円年収ダウンしても転職するメリットになると言えます。

仕事の重圧による精神的なストレス解放

仕事の重圧が精神的ストレスになっている場合、100万円年収ダウンしてでも転職するメリットになることは間違いないと考えられます。これはストレスになっている環境状態から解放され、精神的な健康を取り戻すことが期待できるからです。

どんな会社でも、働いているとなんらかの不満を抱いたり、問題に遭遇したりすることがありますが、そこに大きなストレスを感じることがあります。また、妬みや嫉妬で人間関係がドロドロしていると、その渦に巻き込まれていなくてもなんらかの影響を受け、ストレスを感じることがあります。ほかに、過酷な労働条件では体だけではなく脳にも疲れがたまり、うつ状態を引き起こすことが考えられます。さらには、仕事上での責任が重すぎると、強いストレスを感じることはよく聞く話です。

精神的ストレスは体への悪影響も大きく、体内で活性酸素を大量に発生させる危険性があります。そのためそれまでは健康状態が悪くなかった方でも精神的ストレスが原因で、大きな病気を引き起こすこともあるほどです。

世間では逃げることは卑怯だと言われることもありますが、精神的にボロボロで壊れそうになってまでも、その場所にいる必要はありません。転職することで年収が下がったとしても、当の本人が壊れては元も子もありませんし、家族もそんな転職に納得してくれるはずです。

もし「本当にもうダメだ」と感じた場合には、変な責任を感じることはありません。この場合には、すぐにその場から離れることが得策です。仮に「逃げた」という陰口が聞こえてきても、無視して気にしないようにしましょう。

キャリアアップ・ステップアップ

なんらかの目標達成のためにキャリアアップやステップアップが必要な場合、今100万円年収ダウンしても転職するメリットはあります。それは前職では身につかないスキルが、転職先では身につけられ、スキルアップすることが期待できるからです。

あなたが必要とするスキルは、これまで経験したことがない職種でなければ身につけられないかもしれません。例えばこれまで事務職だったのが、目標達成のためには営業力も必要だった場合、営業職を経験したほうが将来的にはよい結果をもたらします。これは大変なことですが、確実にステップアップはできるでしょう。ただ企業側としては、ゼロから仕事を教えることになりますね。そのためこれまでの慣れた仕事よりも、年収がダウンすることは当然と言えます。

しかし目標達成のために年収ダウン覚悟で転職した方は、必要とするスキルを必死で身につけようとして転職するわけです。ということは、早くスキルを身につけて、次のステージへ向かう準備をすることが考えられます。つまり間違いなくレベルアップができているということです。

このようにステップアップしていくと、様々な成功体験や自分の引き出しも積み上げられているはずです。年収ダウンは一時的なもの。目先のことよりも将来的なことに目を向けて、自分を成長させていくための転職は、近い将来に目的を達成して年収もアップしていることが考えられます。

年収ダウンの許容範囲を知っておくこと

たとえ年収ダウン覚悟の転職であったとしても、その許容範囲は知っておくべきです。生活するためにはお金は不可欠。将来的に成功して、思い通りになった自分への夢や希望だけでは生活できません。これまであった年収がダウンするということは、不安や恐怖が襲ってくるものです。とはいえ、なんらかの原因や目標があり、よく考えたうえでの転職ですね。それならば納得できる許容範囲を明確にして、生活を守ることも重要です。

ここではそんな年収ダウンの許容範囲について、2つのことを考えてみましょう。

今の生活レベルに対しての許容範囲を考えると?

転職後に年収ダウンをした場合、今の生活費-転職後の生活費=生活の成り立ちOKということであれば、転職後の年収ダウンは許容範囲です。

まずはこれまでの生活費をできるだけ明確に割り出ましょう。これは1ヶ月ごとの計算も大切ですが、1年間の数字が必要です。なぜなら季節ごとに使用する光熱費の変動がありますし、突然の出費が必要だった月があったかもしれないからです。通信費や食費、日用品なども同様です。

その確認後、月間と年間で想定できる転職後の生活費との差額を確認します。年収ダウンしているのですからその差額では、転職後の生活費にマイナスが出ていると思われます。そのマイナス分を無理のない範囲で削ったり節約したりして、補うことが可能でしょうか?それが可能であれば、転職後にダウンする収入は、年収ダウンの許容範囲と考えられます。

これは生活レベルの変更をすることにもなりますので、結婚して家庭を持っている方であれば、ご家族との話し合いも必要ですね。

将来の自分を考えたときの許容範囲は?

転職後に年収ダウンをした場合でも、将来的に生活レベルのアップが可能であれば、転職後の年収ダウンは許容範囲です。

例えば今独身の方は、結婚しているかもしれませんし、その後お子さんが生まれているかもしれません。そのときに転職したことで成功し、今より年収アップすることができていれば良いわけです。また、将来的に起業を考えての転職をした方は、起業前や起業後安定するまでの資金は大丈夫でしょうか?さらには転職後にその会社で、スキルアップできているでしょうか?もし資金面での調達がクリアできれば、このようなときにも転職後の年収ダウンは許容範囲と考えられます。

タイトルとURLをコピーしました