
山中武(@tyblogty)です。
不安定なこの時代、副業で少しでも収入を増やせたらと考えたことがある方は相当多いのではないでしょうか。
ネットさえあれば家でできる副業も色々ありますが、最近では簡単な作業で大金が稼げるとされる副業の広告をしょっちゅう見かけます。(1年で5000万円を稼げたトライアングル)
現金体験アプリ(現金ばらまきアプリ)もその一つですが、もっともらしい広告やLPがあるからといって本当に稼げるとは限りません。悪質な案件も相当数あるので参加する前に十分な検証が必要です。
ここでは現金体験アプリに関して、その内容や実態を詳しく見ていくことにしましょう。
現金体験アプリとは
まず現金体験アプリについてですが、簡単に言うとアプリで1日5分程度作業するだけで8万円稼げるとされていますね。(8万円程度の金であれば不労で稼ぐプレジデントも人気あります。)
この時点でにわかには信じられないのですが、しかも参加者の90%近くがこの金額を稼げているらしいんですよね。
もしこんな副業があるならもちろん誰でも参加したいでしょう。
ただやはり問題もあって、一体どんなアプリで何の作業をしたらそんなにたくさん稼げるのかが全く明らかにされていません。しかも稼げているとの実績には何の裏付けもないんですよね。(スマホのみで稼ぐのであればHIRPも人気。リスクゼロで月30万円を稼ぐ。)
正直これで信用しろと言われても明らかに無理がありますし、仕事内容がわからないまま参加するのに不安を感じる人も多いでしょう。
仕事内容を提示しないまま登録を促すのは副業案件でよくありますが、こういった案件で本当に稼げることはごくまれなので気をつけたいです。
現金体験アプリに登録するとこうなる
現金体験アプリに参加するにはまずLPから登録しないといけません。
登録自体はメールアドレス入力からLINE友達登録と簡単にできますし、この登録は無料で行えます。
ただこういった副業案件で無料なのはこの最初の登録だけで、後になって有料商品をすすめられることがあるので注意してください。
現金体験アプリに登録してみて一番驚いたのがLINEのアイコンです。アイコンに使われているのはなんと8プラスの写真なんですよね。現金体験アプリといいながら実は別案件への誘導だったようです。
しかもこれは過去にリリースされて非常に評判が悪かった、仮想通貨投資につながる副業案件なんですよね。(仮想通貨で稼ぐのであれば小池流で億り人へ)
投資がからむとなると現金体験アプリのLPにあった『1日5分の作業で8万円』とのフレーズが一気に怪しくなってきます。
現金体験アプリの実態
現金体験アプリは他案件の焼き直しか、悪い評判を隠すために作られた別の窓口であることがわかりました。LPのデザインや雰囲気は巧みに変えられていますが、『1日8万円』がキャッチコピーになっている点はそのままです。
悪評が立ちすぎて人が集まらなくなった副業案件は、このように名前を変えて再リリースされることが少なくありません。再リリース案件はそれだけで要注意ともいえるでしょう。
そしてこの案件から最終的に繋がっていくのはアイリスクラブなる仮想通貨投資のプラットフォームです。
現金体験アプリの目的は稼ぎたいとの思いを持つ人達をこの仮想通貨投資プラットフォームに誘導することだろうと考えられます。
現金体験アプリ等耳障りの良い言葉を並べた副業案件からわざわざ誘導していることからもわかるように、この仮想通貨投資案件もいわくつきです。
この投資案件では仮想通貨のトークンを購入すると配当がもらえる権利が得られるとされています。
とある取引所とアービトラージも関係しているようです。(アービトラージで稼ぐのであればBMMP。月利30%以上)
ただこのトークンはもちろん未上場で、配当どころか最終的に上場断念で紙屑以下の価値になる可能性もあるんですよね。
もし上場しなかったら同額返金になっていますがどうでしょうか。
手にできるとされる利益が高すぎていますし、配当がからむことからポンジスキームの疑惑もかけられている非常に危険な案件です。(ポンジスキームと言えば、PGA、レブキャピタル、ビットクラブ等。そして、ジュビリーエース・ジェンコの玉井暁氏は逮捕されました。)
不確定要素が大きく本来ならマイナスになることも考えられる投資で絶対の利益が約束されている時点で相当怪しいですし、疑ってかかるべきでしょう。
現金体験アプリで稼げるのか?
現金体験アプリで稼げるとされる1日8万円は、仮想通貨投資案件への参加が絶対条件になるでしょう。LPからは現金体験アプリへの無料登録だけで8万円稼げるような印象を受けますが、そんなおいしい話はやはり現実にはなかなかありません。
しかも先ほどもいったように、現金体験アプリのバックエンドである仮想通貨投資プラットフォームの評判は最悪です。
もし本当にポンジスキームであれば最初は利益が出ているように見えていても、運営の資金ぐるりが怪しくなった時点で資金を全部持ち逃げされる危険があります。
そもそも未上場の仮想通貨トークンをめぐる投資では過去に大問題に発展した案件も少なくなく、そういった案件に関わったばっかりに何十万何百万の資金を失った方も沢山います。
運営に逃げられたが最後、預けた資金が返ってくることはまずないといっていいでしょう。
現金体験アプリへの参加は稼げる稼げない以上に大金を失う危険があるので、関わらないようにするのが一番です。(まじめに稼ぐのであればプレジデント)
現金体験アプリの不審点
ここまでわかった内容だけで十分要注意ではあるのですが、念のために現金体験アプリの特商法に基づく記載も見ておきましょう。
特商法に基づく記載がない副業案件はそれだけで危険と判断できますし、あっても内容が伴っていない場合はやはり要注意です。
現金体験アプリの場合、一応特商法に基づく記載はあるものの、気になる点があります。
運営会社はシンガポールの会社のようですが、電話番号やメールアドレス等の連絡先が全くわからないんですよね。
海外の会社だと連絡先が分かっていてもトラブルの際本当に繋がるかどうか不安なものですが、現金体験アプリのように連絡先がそもそもわからないのは怪し過ぎるでしょう。
未上場の仮想通貨トークンに関する投資となるとそれだけで不安要素が強いですが、問題が起きた時に連絡先もわからない海外の会社とやり取りする必要があるとなると積極的に関わりたいとはなかなか思えません。
そもそも実態がよくわからない会社に自分の大切な資金を預ける気にはなかなかならないですよね。
そして現金体験アプリの場合、海外の会社が運営母体なのにもかかわらず運営者は日本人の大谷建さんなんですよね。
現金体験アプリには彼の名前は出てきませんが、焼き直し先の過去案件や誘導先の仮想通貨投資案件にはばっちり名前が出ています。
どうしてもちぐはぐな感じがしてしまいますね。
また条件に合えば返金可能とも記載されていますが、これが投資資金のことなのか他の何かのことなのかもよくわかりません。
言葉足らずで不信感だけが募る特商法に基づく記載だなといった印象をもってしまいますね。
現金体験アプリの口コミや評判
現金体験アプリに実際に参加した方の口コミがないか探してみたのですが、見つけることができませんでした。
ただ色々なサイトで危険だと注意喚起がされている状態です。
現金体験アプリから繋がる過去案件やバックエンドの仮想通貨投資案件についても、やはり危険だ、関わらない方がいいといった悪い評判しか出てきません。
本当に1日5分で8万円も稼げるならいい口コミが沢山上がっていてもおかしくありませんが、過去案件も含めて稼げたとの声が一切ないのはやはりそんなに簡単に稼げないからなんでしょう。
まとめ
現金体験アプリは過去にリリースされた悪質な案件へ誘導するために新たに作り出された焼き直し案件です。
登録してしまうと仮想通貨投資案件へ案内されますが、ポンジスキームも疑われている案件なのでくれぐれも軽い気持ちで参加したりしないようにしてください。
配当で1日何万円も稼げるなんて真っ当な投資ではまずないので、それだけで疑ってかかる必要があります。
興味半分で現金体験アプリに登録してしまったとしても、それより先に進むのはリスクが高すぎます。深入りしないうちに引き返した方がいいでしょう。